食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『夢追人、哀愁のQSL Ⅰ』

2013年08月08日 17時03分58秒 | 趣味

世の中には心臓に針金の生えた人やら、私のように石橋を叩きすぎて橋がこわれ

て渡れなくなる位、慎重な人や、蛙の面に小便と何ごとも意に介さない人、色々な

人種がいる。無線を始めた頃、ハムの世界ではこんなに人間模様がはっきりと出る

とは思いもしなかった。

しかし時を重ねるに従って面白い面、嫌な面が見え出し嫌な面には段々と目をつ

ぶる癖がついてきた。いや、洗脳されたのかもしれない。無線は戦争だ。パイルの

雑踏の中での戦い、運よく交信できたら今度はQSLカードを手にするまでの持久戦

が始まる。のんびり交信するのは古きよき時代のことか。猫も杓子も、この私までもが

一人前に無線をする時代、過当競争は避けられないかも。

QSOの戦いに勝つとコンファーム、つまりカードの回収になるが、たかがカード、され

どカード、こいつの回収が誠に厄介な代物でDX相手になると諸国の事情が大きく

違い日本みたいにアマチュア無線連盟がしっかりしていてすぐに送られて来ること

どない。交信の数年後に連盟経由で送られてくることも普通のこと。

ましてや珍しい所のカードを回収したければ相手に郵便で直接送るしかない(返送

用の封筒に自分の住所を記入し返送料として国際切手交換券かドルを入れる)。不

貞な輩やふらち者がおりまして郵便を出したのに返事は来ない、かといって連盟経

由で来るはずがない。DXを始めて1年9か月経ちこの間に惨い仕打ちを受けてきた。

腹いせに、この誌面を借用したいと存じます。 

糞ったれ、その1

昭和62年11月のこと。高校生の娘が学校から宿題にB5サイズの用紙を持ち帰ってい

た。私はそんなことは何も知らず別にこれと言ってすることはないし、朝からCQ三昧。

夕方になるとヨーロッパが開け、またまたそこに入りびたり。

宿題は休日に父親が何をしていたか書くものだった。観察者としては、あれこれ動き

廻り時には優雅なバロック音楽を鑑賞、ティータイムには日東紅茶のような安物では

ない、ダージリンのリッチな紅茶を戴く父親の姿を見ていればハッピーだったのだろ

うが・・・。

『朝から晚まで趣味の無線に没頭』と半行にも充たないことになり、随分と顰蹙を買っ

たので鮮明に覚えている。ウン千万円も借金してリクルート株を買ったのに、記憶にな

い人たちとは出来がちがいますなー。午前中は南米のコンディションがよく初心者用

の周波数帯域でCQを出していると数回発した所でCE0ZIGがコールしてきた。チリか

らだと直ぐに判ったが相手の住所を聞いて驚いた。イースター島で結構珍しい所から

だ。カード交換は?と聞くと直接郵送し送料はグリーンスタンプつまりUS$だと指定して

きた。こちらから出し返事を待つが2.3.4ケ月経っても音沙汰なし。こりや、ネコババされ

たかなと思っていたら何と言うことない、会員なら無料で送られて来る連盟経由で届い

た。この野郎、グリーンスタンプ返せ!。

この声、届けイースター島まで


『遅すぎる国、汚染水対策』

2013年08月08日 17時00分29秒 | 日記

阿部総理が時のヒーローのような顔をして『福島原発の汚染水対策を指示』、東電

任せにしないで国も積極的に関与するようにというもの。今頃、取って付けたような

指示に、福島県民のみならず福島の惨状に心を痛めている人は『ふざけるな』と声

高に罵りたかったに違いない。

そもそも東電任せにしてきたのは誰だ、政府ではないか。汚染水は状況が分かるに

従って深刻さを増し、東電が中心となり未知の事故対策を進めてきたが、事態は悪

循環を繰り返し決定的な対策を打てないで苦悩してきた。私たちの目に直接的には

見えないところで国が支援をしていたのかもしれないが、もしそうならば情報を開示す

べきだ。だから、国は何も支援しないで東電に『迅速な対策を』と口で言うだけだった

のだ。原発シビア事故があれば国が責任を持って対策に当たるので『安心、安全な

原発』と言っているではないか。ここでも二枚舌、三枚舌である。

また、そんな偉そうなことを言って国は汚染水対策のノウハウを持っているのか、何も

持っていないはずだから『予算』を振りまいているだけではないのか。

私は東電に対しては言葉で言えないほどの憤りを感じ、企業としての資格はないと

っているから当然、破たんさせて完全な別会社にするか国有化すべきとの論を持

っている。(別会社に作り変えるのは簡単ではないことくらい分かっているが)今もこれ

からも『東電はつぶれない』と、ほくそ笑んでいるから不具合があっても真摯な説明す

ら、まともにやってこなかった会社に、未知の対策を任せたままにする国の無責任さに

も腹が立つ。

震災では任務とはいえ消防署員、団員、警察官、自衛隊そして民間人などなど、数

えきれない団体や個人が当座の復旧に尽力し、助け合い支えあい、そうした人たち

の間では感謝の言葉や絆が生まれてきた。

起きてはならないはずの原発メルトダウンが起きた。東電の信頼は地に落ちたものの、

以後の対応次第では失地回復の余地はあったのに、度重なる自らの失態続きで東電

だけは感謝や絆などから蚊帳の外に置かれてしまった。

そして、最も怖いのは私たちに分からない所で汚染水が漏れ出したり、全く予期してい

な別の汚染形態が進んでいたりしていないかということだ。東大の研究者が調査した河

口付近や海底のくぼ地にはセシウムなどの核汚染物質が溜まり易いとした内容の示唆

するものをどのように捉えるか、どのように活用できるか。

先は全く見えない状況にあり、疑心暗鬼になり振り回されてはいけないが、一刻も早い

廃炉を望みながら、当事者の信頼回復なくしては『東電頑張れ』とエールを送る気はし

ない。


リンク