団地前の川土手は自生の彼岸花が咲く。しかし今のままだと草むらの下になり微か
に赤い色を見るに過ぎない。昨年は9月に入ってから川土手の草刈りをして、彼岸
花開花に備えようとしたが、その時期だと草が伸びすぎ背丈近くになるものも多く、
大変な労力を必要とした。少し早目に刈り取ると開花までに草が復活することもあり
思案のしどころだ。今年の猛暑、こんな中であの草と格闘するには相当の根性と闘
志がないと、すぐヘナチョコになりそうだ。かと言って頑張り過ぎると熱中症の罠には
まってしまうから、いい加減な落としどころを心得て向かうしかない。
心して、川を渡り向こう岸に着いた途端、恵みの雨が降り出し一旦リタイア、音色の
いい雨音を聞きながら雨が止むのを待つ。纏まった雨とは言い難い、しかし久しぶ
りだから有り難い雨には違いない。これだけ降っても野菜の葉の下には十分に行き
届くものではなく、お湿り程度でしかない。雨上がり直後は一旦冷やされるから草刈
りの再開も快適にスタートできる。やがて出て来て欲しくはない太陽さんが照りだす
と、湿度と共に一気に温度が上がり、汗が吹き出し、背中を流れ、顔を伝い、手の甲
にまで流れて来る。日陰に避難し水分補給、休憩、さあ再開と立ち上がろうとすると
クラクラがつくような調子だ。雨上がり後の蒸し暑さに痛めつけられながら、最終予定
の1/3くらいは刈ることができた。背丈は高いものでも私より低いから、昨年よりずっと
短く今の内に刈ってしまえば、彼岸花の咲くまでにもう一度草刈りをすることになって
も、楽な草刈りで済みそう。
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