食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『遅すぎる国、汚染水対策』

2013年08月08日 17時00分29秒 | 日記

阿部総理が時のヒーローのような顔をして『福島原発の汚染水対策を指示』、東電

任せにしないで国も積極的に関与するようにというもの。今頃、取って付けたような

指示に、福島県民のみならず福島の惨状に心を痛めている人は『ふざけるな』と声

高に罵りたかったに違いない。

そもそも東電任せにしてきたのは誰だ、政府ではないか。汚染水は状況が分かるに

従って深刻さを増し、東電が中心となり未知の事故対策を進めてきたが、事態は悪

循環を繰り返し決定的な対策を打てないで苦悩してきた。私たちの目に直接的には

見えないところで国が支援をしていたのかもしれないが、もしそうならば情報を開示す

べきだ。だから、国は何も支援しないで東電に『迅速な対策を』と口で言うだけだった

のだ。原発シビア事故があれば国が責任を持って対策に当たるので『安心、安全な

原発』と言っているではないか。ここでも二枚舌、三枚舌である。

また、そんな偉そうなことを言って国は汚染水対策のノウハウを持っているのか、何も

持っていないはずだから『予算』を振りまいているだけではないのか。

私は東電に対しては言葉で言えないほどの憤りを感じ、企業としての資格はないと

っているから当然、破たんさせて完全な別会社にするか国有化すべきとの論を持

っている。(別会社に作り変えるのは簡単ではないことくらい分かっているが)今もこれ

からも『東電はつぶれない』と、ほくそ笑んでいるから不具合があっても真摯な説明す

ら、まともにやってこなかった会社に、未知の対策を任せたままにする国の無責任さに

も腹が立つ。

震災では任務とはいえ消防署員、団員、警察官、自衛隊そして民間人などなど、数

えきれない団体や個人が当座の復旧に尽力し、助け合い支えあい、そうした人たち

の間では感謝の言葉や絆が生まれてきた。

起きてはならないはずの原発メルトダウンが起きた。東電の信頼は地に落ちたものの、

以後の対応次第では失地回復の余地はあったのに、度重なる自らの失態続きで東電

だけは感謝や絆などから蚊帳の外に置かれてしまった。

そして、最も怖いのは私たちに分からない所で汚染水が漏れ出したり、全く予期してい

な別の汚染形態が進んでいたりしていないかということだ。東大の研究者が調査した河

口付近や海底のくぼ地にはセシウムなどの核汚染物質が溜まり易いとした内容の示唆

するものをどのように捉えるか、どのように活用できるか。

先は全く見えない状況にあり、疑心暗鬼になり振り回されてはいけないが、一刻も早い

廃炉を望みながら、当事者の信頼回復なくしては『東電頑張れ』とエールを送る気はし

ない。


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