『安物買いの銭失い』
教訓としても、経験からしても熟知しているはずなのに、「安物」の罠に落ちてし
まう、凡人の運命か。
楽譜を見て音符の長短やテンポが自由自在になれば、こんな素晴らしいこと
はないなー、と私にとっては夢のようなことを思いながら、ネットサーフィンして
いたら河合楽器からピアノ練習ソフトなるものが目に付いた。
よくみると、2週間の体験版があるではないか。
ダウンロードしどんなものか見てみる気になり、早速にインストール。
PCと電子ピアノをMIDIで接続し、PCの指示を受けながら(音符と鍵盤を指定
する)練習するものだ。PCにはMIDI端子がないからUSB-MIDI変換ケーブル
なるものが必要になり、これまた直ぐにネットへ。
ピアノはヤマハだからヤマハの製品をみたら3500円くらいもする。たかが変
換ケーブルごときで。他のメーカーのものを探すと1000円台でもあるではな
いか。USBにしろMIDIにしろ規格が決まっているから、メーカーが異なっても
同じはずだと安いものを購入する。中国製のケーブルでドラバーなどない。
ヤマハの製品情報をみるとドラバーが添付されている。嫌な予感の中、接続
してみると案の定、PCはピアノを認識してくれない。ならばとヤマハのドライバ
ーをダウンロードしても結果は同じ。グリコだ、お手上げ泣く泣く高価なヤマ
ハのケーブルを購入する羽目になった。
高い,安いの問題ではなかろうが、ヤマハUX-16は正常に動いた。PCデー
タをピアノで鳴らしたり、ピアノのデータをPCに取り込み、練習結果の採点
などがなされる。昔から言われている『安物買いの銭失い』はハイテク時代で
も通用するらしい。