『日焼けと皮膚がん』
先日のこと、いい天気の下で張り切って畑仕事。汗ばみ着ているものを一枚脱
ぎ、最後は半袖のTシャツ一枚で、丁度良くなるほどの夏日。夜、風呂に入った
ところ両腕がヒリヒリする。見れば赤くなり、海水浴並みの日焼けだ。
元々、紫外線対策だの、UVカットだのには無頓着だ。子供の頃は夏休み明け
に誰が一番、陽に焼けて黒いかを比べあったものだ。
今は、皮膚がんになり易いという定説があるらしく、しきりとその対策や注意が流
される。本当ならば、昔の子供つまり私たちは皮膚がんになる人が多いというこ
とになる。統計的に、そういう傾向はあるのだろうか。
また、アフリカや東南アジアなどの国の人に、皮膚がんが多いのだろうか。彼ら
はお天道様直下で暮らし、昔から紫外線を浴び放題の生活をしている。そうい
う環境下にいると紫外線に対する免疫でもできるのだろうか。
こんなことを思うと、花粉症も不思議だ。私たちが子供頃には花粉症なんてな
かった。杉の実がたわわに実ると、木に登り実を採った。杉の実が丁度入るよ
うな細い竹で杉鉄砲を作り遊んだものだ。
竹の筒の中に押し込まれた杉の実が後ろから押し込まれた杉の実より空気が
圧縮され、勢いよく飛び出すものだが、その時パンとはじける音と共にほんの
りと杉の香りがする。
花粉症の人が聞いたら卒倒しそうな話だが、そうして遊んでいる子供も、近く
にいる大人も花粉症なんて言葉すらなかったから、平気だった。その頃の子
供が今、突然に花粉症になる。紫外線と皮膚がん、花粉症、昔と今、生きてい
る人は同じ人なのに何が違うのかな?