それは、ある暑い夏の日の昼下がりのことでございます。京都の四条烏丸にある銀行まで通帳の記帳に行った帰り、仏光寺通りをボーっとした頭で、ヨロヨロと自転車をこいでおりました。そんな時、目に入った きもの楽市 彼方此方屋 という文字。「きもの」、そして‘楽市’にふられた「フリーマーケット」のルビに、身体が無条件反射して、吸い込まれるようにお店の中へ入りました。「藍色の浴衣に合わす半幅帯が欲しいなぁ~」 そして帯を見せてもらっているうちに…麻の名古屋帯、色は黒、涼しげな花の刺繍。欲しかった夏の帯。状態よし。これを出会いと言うのかも!これがあれば、母からのお譲り着物で、まだ着ていなかった白地の着物に合うかも!
買い物が苦手な なつは、合わせたい着物を取りに家に戻って、また、お店へ(あ、ここでもまた道に迷いました)。もう汗だくです。着物と合わせてみて、お店の方に超初心者炸裂な質問を繰り返し、長居した末に、やっと購入決断!
「骨董市」に行くまで出会わないようにしようと思っていたのに、早々に出会ってしまいました…。
【お店】
きもの楽市(フリーマーケット) 彼方此方屋
京都市下京区仏光寺通柳馬場東入
午前10時30分~午後5時30分
定休日/毎週月曜日
*丸洗い、お仕立て、丈詰めなどのお直しも、お手ごろな値段でお願いできるようです。