春の新芽が出始める時から葉っぱの色が赤く、その後もずっと赤いモミジ。

イロハモミジの園芸品種で「野村紅葉(のむらもみじ)」と言うものらしい。
新芽の時から落葉するまで、微妙な色の変化はありつつも赤色のままで美しいモミジ。

背景の新緑との対比とその赤い葉が光を受けて一際鮮やかで眩しい。

狭い庭先を大きく陣取っているこのモミジは、元々は盆栽を買うのが趣味だった父が買ってきたものだった。
それが長い年月の内に、盆栽としての手入れをしないまま置いて居て庭に根を張り、ドンドン大きくなり
鉢を壊さなければならなくなり、遂に地植えのモミジへと成長を続け2階のベランダに届く大きさに育ったのだ。
その間に何度か大きくなり過ぎて剪定をしたのだけれど。成長が早くすぐにベランダに届いてしまう。

そんなだから、ず~~と昔からそこにあるのが当たり前で、このモミジが春からずっと赤い葉だということに、
改めて気が付くこともなく、当たり前のように何となく見過ごしていたのだけれど
この春に、はた!と気が付いた私。「うん??このモミジ春から赤い葉っぱだよ、そう言えばいつも赤い葉っぱだわ~」と。
なんちゅう~呑気なことを今更と思われるかもしれないが、今まで全く気にしてないという不思議なことがあるもので。
それだけ、何年もの間紅葉しているかのようなモミジを見慣れてて違和感が無くなっていたようだ。

今回、じゃ~これは一体何ていうモミジなのか?と検索をかけて初めて「野村紅葉」と言う名前にたどり着いた。
モミジの種類も凄く多いので絶対とは言い切れないけれど、ほぼ間違い無いのではないだろうか。

普通の新緑が美しいモミジもすぐ近くに植わっていて、そちらは落ちた種から毎年小さなモミジが何本か
勝手に育って来るので殆どは抜いて捨てている、こちらはおそらく山モミジで生命力が強いようだ。、
それに比べて、赤葉のモミジも種は出来るのだけれど、新しいモミジが育つということが全く無いのだ。
つまりは園芸品種だからか・・・種が落ちて勝手に子孫を残す力は備わっていないのだろうか。

モミジの葉っぱの切れ込みって、この野村紅葉のように深く切れ込んでいるものもあれば、
浅いタイプもあったり、一枚の葉の大きさも様々でよくよく見ればその違いに気付けて面白い。

65年も生きてきて、イヤイヤ今更なんですけどって知ったことが、このモミジの事以外にも、
ここ2.3日の間に2件もあって、「身近なことなのに知らん事、気が付いて無いこと多いな~」と思う今日この頃。
めちゃ、些細なことではあるんですけどね。

箱根ウツギの花の色についてとか、クチナシの種についてとか、
まぁ~それが分かったからってどうなんだ~?っていう程度の豆知識みたいなことだけど。
そんな自分が知らなかっただけのことでも、分かってみると何だか楽しくなるのが良い。
ブログをやり始めて今までに、その程度の知らなかったことをいくつ知ったかな~?
・・・って思うとブログも写真を撮るのも捨てたもんじゃないな~と。