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信州の学校の夏休みは、東京などと比べ短く、お盆明けには終わる。
毎年8月末の「サザエさん」でカツオ君の夏休みの宿題に関する話が必ずあるのと一緒で、我が家でも子ども達が学校が来週から始まるため、夏休みの宿題に追われているようだ。
先週中頃から小学校6年生の娘から「自由研究」のテーマ探しの相談を受けていたが、私が提案したテーマではなかなか乗ってこない。そんな中、たまたま先日実家の父と話をしていて話題になった我が家の宝物である「善光寺地震の被害地図」について話をしたところ、珍しく娘も乗ってきた。
この地図は「信濃国大地震火災水難地方全図」という題で、今から約160年前の1847年5月8日(弘化4年)に長野市の中心部で発生したマグニチュード7.4の地震の被害状況を記した絵図だ。江戸時代の私の祖父の曽祖父が20歳頃(地震発生から1年後)に発行されたものを上田(市)で購入したものらしい。
私が中学生の頃(約30年前)に地元の信濃毎日新聞や朝日新聞の地方版にも紹介されたりしたものだ。
この絵図の特徴は、赤、黄、黒、緑、青の5色刷りで、「つぶれ(家屋倒壊)」の出た村や藩は黄色。火災の出たところは赤色。犀川の鉄砲水で洪水になった地域は青色などと、被害状況が一目でわかるように工夫されている。
当時の新聞記事をみると小諸にある東大地震研究所の先生も「私が集めた資料の中には十枚近い絵図もあるが、〇〇家のものは見たことがない」とコメントしている。この先生は、善光寺地震について約4千ページの研究論文を発表された方らしいが、当時その先生が実家を訪れ「是非研究のために譲って欲しい」と申込をしたらしい。しかし、私の祖父が「私の先祖が残したものだから」と断り、その先生は渋々コピーをとることで納得したとのエピソードがある。
もうすぐ防災の日もやってくる。地震はいつやってくるかわからないものだが、“備えあれば憂いなし”常日頃から防災意識を高め、準備を怠らないようにしようと思う。
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