半ぐれ行政書士の徒然日記-Ⅱ

信州は小諸の半ぐれ行政書士
仕事のこと、地域のこと、様々な出来事を徒然なるままに書き記します

データ流出! 1人/863万人

2007年03月13日 | 感じたこと、云いたいこと
 今日の朝刊を開くと社会面の下欄にビッチリと謝罪広告があり目をひく。その多くが大日本印刷の個人情報流出事件についてのものだった。
 報道によると本事件は同社が43社の取引先企業から預かった約863万人分の個人情報を業務委託先の元社員が持ち出したというものだ。43社のうち信販会社のジャックスの約15万人分について詐欺グループに売り渡し、カード不正使用があったことが判明しているらしいが、ほかの情報は流出していないらしいとのこと。
 この記事をみて“自分には関係ない”“あぁ、そうなんだ~”程度の認識しかしていなかったが、午後配達されたトヨタ自動車と大日本印刷の連名で届いた封書で自分もその被害者の1人であったことが判明した。
 とりあえず私の場合は、トヨタ自動車の関係なので実害はなさそうなので、ひとまず安心だが。

 そこで今回の事件での2つの感想・・・。
 まずは、その迅速な対応で“危機管理がしっかりしている”と我々消費者に印象付けたトヨタ自動車をはじめとするいくつかの企業。不二家などと違い、対応の早さで危機を信頼のブランド力に変えたように思う。見習わなくては。

 次に、日本のお国柄。これまで情報の垂れ流しについて考えられないくらい寛大なお国柄であったため、今回の事件も今後大きく取り上げられることはないだろうと思う。
 しかし、IT化の影響で『情報がカネになる時代』になったことを我々がもっと認識しないと大きな痛手を負うことになりかねない。特に情報を扱う行政や企業はしっかりした対応を望みたい。
 とはいえ、反面で個人情報保護法の施行以来、身近な例で子どもたちの学級の保護者名や住所まで開示しない等という過剰反応には正直疑問を感じている自分がいるのだが・・・。



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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして★(^^) (悩める松本市民)
2007-03-19 02:50:17
偶然先生のこちらのブログを拝見させて頂きました。私は今年の行政書士試験をうけてみようか悩んでいる松本に住む者です。行政書士の勉強は初学です。今まで私が取得した資格は宅建とFP3級です。もし、勉強を始めるなら商工会議所の講座に通おうと思います。でも合格率の低さに始める前からおじ気付いてます。先生は過去どんな勉強をされたかアドバイスを下さい。周りに相談出来る人がいなくていきなりすいませんm(__)m
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なかなか (あのぅ)
2007-03-25 02:18:20
コメントいただけないみたいなので、上のコメント削除して下さい。

すいません。
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m(__)mもうしわけありません (半ぐれ)
2007-03-26 23:50:11
悩める松本市民さんへ

年度末ということもあり、仕事や諸々で忙しくお返事ができませんでした。お許し下さい。

いくつか行政書士試験に合格するための私見を述べます。
 まず法律科目については民法を抑えることが一番重要と考えています。これは実務についても同じです。市民さんは初学者ということですが、宅建の資格を取得済みとのことですので、もう一度民法をしっかり勉強されることが肝心かと思います。
 次に以前にもこのブログに書いたと思いますが、過去問を中心に据えて試験科目毎の傾向を押さえ、出るところ出ないところの色分け、アクセントをつけることが必要かと思います。特に独学に近い状態で受験準備をする場合には、独善に陥りがちです。今年の試験を受験とのことですので、無駄な時間はないはずです。出るところを繰り返し勉強し力をつけることをお勧めします。
 昨年から試験科目の変更等ありましたが、恐れるに足りません。
 試験問題は、知識として抑えなければならないものと基本的な法的思考力を問うものに分けられますが、最近行政書士試験が難しいといわれるのは、法的思考力を問うものが増えたからだと思います。
 これは例えば民法をしっかり丁寧に学習することである程度身につくものだと思います(※「丁寧」にというのは民法の全範囲を隅から隅までという意味ではなく、重要な論点を確実に理解できるようにやるという意味です)。
 最後にやはり(実際に試験に出た)過去問を徹底的に勉強することだと思います。これは市販本や予備校の予想問題集の類より優れているからです。過去問もできたできないということより、たとえ答えを覚えていても本番さながら法的思考力をもって、何故その答えになるのかを繰り返し繰り返し考え解くことが重要です。また本番に備えて短時間で解く訓練もしていただければよろしいかと思います。

 私の場合、行政書士試験に合格したのが昭和62年の試験ですし、当時は択一試験も合格できない状況とはいえ、司法試験受験生でしたので、市民さんのお望みの私が合格した際の勉強法は全く参考にならないと思いますので、ここでは控えます。
 但し、択一合格した際、また司法試験を辞めた後にとったFP等の資格試験も上記のような勉強方法で比較的苦労しないで合格することができましたので、参考にしてみてください。

 試験勉強は孤独な闘いです。ご健闘をお祈りしております。
 
 
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失礼しました。 (松本市民)
2007-03-27 01:40:53
自分勝手な書き込みをしてすみませんでした。お忙しい中、丁寧にコメントして頂いて感激しました。ありがとうございます。先生のブログは過去のモノから全て読ませて頂きました。とても参考になりました。

私は上司からよく「女がそんなにバリバリ仕事しても、その内結婚退職するんだろ」とかよく言われるんです。それがイヤで単に上司より資格を取ってはくをつけようとしていただけなのかもしれません。なぜ行政書士の資格を取りたいのか考えたらきちんと答えが出ません。こんなしょーもない私に丁寧にアドバイスをしてくださってありがとうございます。社会人になって4年もたつのに成長しきれなていひよっこ。最悪です。すみません。きちんと考えます。お仕事頑張って下さい。
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Unknown (半ぐれ)
2007-03-27 09:35:34
松本市民さんへ

松本でも若い方を中心に女性の先生方が頑張っておられます。県内でも女性会員の数は多くはありませんが、活躍されている女性の先生方に共通することは、特に専門分野についての実力があること、たとえ知らない分野であっても熱心に勉強する姿勢(書物で勉強することはもちろん、先輩の先生方に質問をするなど判るまで勉強する姿勢)があること、簡単には折れない強い心をもっていることなどが上げられます。
松本市民さんも願わくば明確な目標(合格することではなく、行政書士になって何をするのか)をもって臨んで欲しいと思います。
男女共同参画社会といわれて久しいですが、残念ながら現実には結婚出産などが女性に不利に働いている社会です。資格を取得していることがその後に役立つことも大いにあるかと思います。
また女性の優しさやキメ細やかさなどが仕事に求められることが多い仕事の一つが行政書士かもしれません。
先にふれたように県内には女性の先生が多くはありませんので、これからは一人でも多くの女性会員が活躍して欲しいと願っていますし、必ずその場が増えるものと思います。
松本市民さんも、もし行政書士を目指されるのであれば是非頑張って欲しいと思います。
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