半ぐれ行政書士の徒然日記-Ⅱ

信州は小諸の半ぐれ行政書士
仕事のこと、地域のこと、様々な出来事を徒然なるままに書き記します

裁判員制度

2006年12月06日 | 研修会

 皆さん、平成21年5月までに我々一般国民が裁判員として刑事裁判に参加する『裁判員制度』が始まることを知っていますか?
 実は昨日、先月に続いて上田市において上田・佐久支部の合同研修会としてこの裁判員制度を勉強する研修会がありました。

 前半は、俳優の中村雅俊さんが監督と自らも裁判官役で出演し、選任された裁判員役としてに西村雅彦さん、加藤夏希さんなどが出演している『裁判員制度―もしあなたがら選ばれたら―』というビデオを鑑賞しました。とても分かり易く裁判員制度が描かれていました。
 このビデオで中村さん扮する裁判官が、いつまでも真剣に評議に取り組もうとしない何人かの裁判員たちに向かっていった「何ひとつ他人事ではない。ある日突然誰かが被害者になり、誰かが加害者になる。無関心こそ最大の罪です」「同じ社会に生きる人間として一人ひとりが問題を共有して考えようとする意識を作り上げること、それが裁判員制度の意義だと思う」というセリフはまるで自分に向けられたメッセージのように響きました。

 後半は、長野地方検察庁佐久支部統括検務官の松井さんより裁判員制度について詳しい解説がありました。
 主なポイントは以下の通り。
 ・裁判員制度は、被告人が有罪か否か、有罪の場合どのような刑にするか裁判官と一緒に判断する制度であること。特に刑の選定とその量刑をどうするかにまで踏み込んで判断を下すところは、有罪無罪を決するアメリカの陪審制と大きく異なる独自の制度であること。
 ・一般の国民が裁判に参加することにより、一般の人たちの感覚が裁判に反映され、その結果司法に対する理解と信頼が深まることを期待された制度であること。
 ・一つの裁判で裁判官は3人、裁判員は6人となること。
 ・裁判員として参加するのは、殺人や強盗、危険運転致死、現住建造物等放火などの凶悪事件。
 ・裁判員は選挙人名簿から抽選で選出されるので20歳以上の人であれば、特別な場合を除き誰もが選任される可能性があること。
 ・裁判員の仕事は①公判に出席、②評議、評決をする、③判決宣告(裁判官が行う。これにより裁判員の仕事終了) 
 ・裁判員は法律に関する専門的な知識は不要であること。
 ・原則として裁判員になることを辞退することはできないこと。また裁判員になったことで不利益を受けないこと。
 ・裁判員には守秘義務があること。
 ・裁判員候補者として選ばれる可能性は年間でおよそ500人に1人であること。
 などです。

 
 2年半後に始まるこの制度、あなたが選ばれたらどうしますか?


 
 追記:お蔭様で200回目の記事投稿となりました。これからも書き続けていきます。 


 

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
選ばれても絶対に拒否します (高野 善通)
2006-12-07 14:13:44
 裁判員制度には徹底的に批判を加えております(ブログ参照)

 私はたとえ選ばれてもどんな手法を使ってでも絶対に拒否します。無論、過料や罰金などは一銭も払うことはありません。
 当然、市民に拒否する手法をも広く伝授いたします。
返信する
Unknown (半ぐれ)
2006-12-11 00:00:54
高野さま

裁判員制度についての問題点など高野さんのブログを参考に勉強させていただきます。
コメント有り難うございました。
返信する