半ぐれ行政書士の徒然日記-Ⅱ

信州は小諸の半ぐれ行政書士
仕事のこと、地域のこと、様々な出来事を徒然なるままに書き記します

メディア・ケータイがもたらしたもの

2006年11月28日 | PTA・子どもたちと

 信濃毎日新聞に「続・ケータイの落とし穴」を連載している群馬大学教授・下田博次先生の講演会に参加してきた。
 先生は子ども達のインターネット・携帯電話の利用問題に取り組まれており、インターネットを利用してよりよく成長するよう、またネット犯罪から子ども達を守る様々な活動をされている。特に子ども達のインターネット利用が大きな危険を孕んでいることに警鐘を鳴らしている日本で唯一の先生だ。


<以下は下田先生の講演からランダムに抜粋>

 ・iモードは女子高生の遊び道具として作られたものであること(そのため爆発的にヒットした)。
 ・インターネットを使う力は、キーボード等を扱えることではなく、多くの情報を取捨選択する力であること。
 ・インターネットの匿名性から被害者になる危険性があるだけでなく、加害者にもなる危険があること。
 ・インターネットは子どもに好き勝手に使わせてはならないメディアであることが、インターネットを産み出したアメリカの常識であること。
 ・テレビで育ってきた我々と違い、今の子ども達はインターネットという他を介在させなくても有害情報などに直接アクセスできる道具であることを理解し、親達は発想の転換をしなければならないこと。
 ・インターネット機能が付いた携帯を持つ人(子ども)は、情報の良し悪しを見分ける「判断力」、誘惑に負けない「自制心」、間違ったことをしたときの「責任能力」が必要であること。
 ・子どもによってはインターネットは“打ち出の小槌”にもなりうるものであること。
 ・親達は、子どもの成長過程で道具を与えるのと同じように(例えば自転車を買い与えたときには、乗り方を教え、交通ルールを教えるように)、インターネットとういう道具を与えた場合も責任をもって指導しなければならないこと。
 ・インターネットが危険を伴うものであるからと云って取り上げれば解決するものではなく、かえって逆効果になることが多いので、上手に利用することを教えるべきであること。
 等など、先生は取材した実例を挙げながら講演をされた。“インターネットを知っているつもり”であった私にとっても予想していた以上に驚くことが多かった。


 実は昨晩はPTAの会議があったので、私は下田先生の講演会があることの紹介をしつつ、拙いながら知りうる限りで子どもとインターネットの実態を話した。しかし、集まっていたお母さん達のほとんどは先月小諸であった出会い系サイトに絡んだような事件は別世界で起きたものという認識で、「何時、誰の子どもに起きても不思議でない」という私の発言に驚いていたようだ。
 私も含め今の親達は、自分の知らない世界で行われていること故、道具を与えてもなかなか指導するだけの知識を持ち合わせず、その本質をわかろうとせず、実感できないのが現実だ。
 だからほとんどの場合「パソコンやインターネットは大人になって社会で必要だから」という理由でこれらを安易に買い与え、それを操る子どもの姿に満足し、やっている内容を確かめないまま放置してしまう。

 
 我が家では「高校生になるまで携帯は持たせない」という不文律があったが、長男は妻のアシストもありこの夏から携帯を所有している。また、長女も事務所で私が使用していないパソコンでインターネットを使っている。そこで親子間でルールを決めて使用することを許している。長男も長女も現在のところ主に友達や妻と連絡を取り合ったり、情報交換するためにメールを使っているようだ。
 今日の話を踏まえ、我が家では子どもは勿論、我々親も先生の云われる3つの能力をいかに養っていくか、また地域や学校も交えて子ども達に如何に賢くインターネットを使わせ、健全育成していくか、を考え実行していかなければならないと痛切に感じる。


(下田先生が主催されているサイトを紹介しておきます。 ねちずん村)



大勢の皆さんに読んで欲しいので、下記の2つのブログランキングにエントリーしています。
“半ぐれを応援しようじゃないか”という方は下をそれぞれクリックしてください。
にほんブログ村 士業ブログ 行政書士へ人気blogランキングへ

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
オメデトウ (madoca)
2006-12-01 22:35:28
3位おめでとうございます!!
これからも、頑張ってください
返信する