半ぐれ行政書士の徒然日記-Ⅱ

信州は小諸の半ぐれ行政書士
仕事のこと、地域のこと、様々な出来事を徒然なるままに書き記します

“大人気ない”話

2005年09月04日 | 研修会
 一昨日の2日(金)、上田市において、上田・佐久支部の国際部会合同研修会が行われました。
 講師は、難民問題の第一人者でおられる弁護士の渡辺彰悟先生です。週末でありながら、飯田、伊那、松本、諏訪、長野など県内各地からの参加者を含め入管業務に携わる30名が集まりました。
 今回は『「不法」滞在に対する取り組み』と題して主に在留特別許可制度の手続の解説と在特の基準について考察する内容の研修でした。

 渡辺先生は、以前紹介した櫻田喜貢穂弁護士と同じく、私が司法試験受験生時代お世話になったゼミ「司研センター」の出身です。もう20年以上のお付き合いになります。
 渡辺先生との特に印象的な思い出は、当時司研センターで毎年行われた夏合宿(別名「テニス合宿」)で行われたテニス・ダブルスの試合でのことです。
 渡辺先生は、実は中央大学法学部出身ではなく、中央大学バレー部(体育会系)出身と云われる位、バレーに打ち込んだスポーツマンであり、テニスも櫻田先生の手ほどきを受けて、センター内でもNo2の実力者でした。一方の私と云えば、運動神経は悪くはないと自負するもののテニスはこの夏合宿でしかやらないズブの素人。
 どちらかといえば“お遊び的”なテニスの試合であったにもかかわらず、何度か対戦しましたが、渡辺先生はズブの素人相手であっても一切手を抜くようなことはせず、その度に完膚なきまでに叩きのめされました。正直何度“大人気ない人”と思ったことでしょうか。
 しかし、いつしか渡辺先生の生き様をみて“なるほど”と思うようになりました。特に渡辺先生が弁護士になってから取り組まれたHIV訴訟、ビルマ人難民申請問題などでは、“あの頃”と同じように手を抜くことをせずに一生懸命に立ち向かい、“燃える男”として中心的な役割を果たされておられます。これからも社会正義のために益々活躍されることでしょう。

 一方の私は少しでも渡辺先生に近づこうと思い、自分の子どもと何か勝負をするときは“大人気ない”と云われても、手を抜くことを一切しないようになりました(実は子どもに負けるのが嫌で、本当に“大人気ない”のかもしれませんが・・・・!?)。