ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

真夏の野球観戦

2014-07-28 | 家族
今日は仕事はお休みでした。

朝から晴れて暑い一日でしたが、昨日おとといの「危険」な猛暑に比べれば、常識的な?真夏日でした。
私はいつものお休みと同じように、医者に行きスポーツクラブに行き買い物をすると、昼食の後は自分の部屋でゴロゴロとして過ごしました。

夜、BS 放送を点けると野球中継を放送しています。
あれ、今日は月曜だけどプロ野球やってるのかな?と思ってよく見ると、都市対抗野球選手権でした。
都市対抗野球選手権とは、社会人野球の夏の全国大会のことです。

社会人野球は高校野球や大学野球に比べると存在は地味ですが、実力は高校はもちろん大学野球と比べても社会人の方ずっと上とみられています。
社会人野球が地味なのは、都市対抗と言っても実際には企業同士の戦いだからです。
今日放送していたのも「NTT 東日本対富士重工」でした。
このカード名では、自分か家族が関係者でもない限り、なかなか感情移入は出来ないでしょう。

試合は都市対抗野球がいつもそうであるように、東京ドームで行われていました。
放送をぼんやりと眺めているうちに、イニングの合間に都市対抗野球名物の派手な応援合戦が映し出されました。
すると、私はもう何十年も前の夏を思いだしました。

小学生高学年のことですからもう四十数年前の夏、私は父に連れられて後楽園球場に都市対抗野球選手権を観に行きました。
その頃父は国鉄職員でしたから、仕事でつき合いのある一般企業の人から招待券をもらったのかも知れません。

席は、ふだん観に行く巨人戦ではめったに座れないような、一塁ベンチに近い内野席でした。
周囲には大人たちがギッシリと座っていますが、皆、関係者らしく、揃いの帽子を被り、揃いの団扇を手にしています。
そして、応援しているチームが得点すると大歓声を挙げ、ベンチ屋根に特設されたステージで跳ねる応援団の先導に呼応する。
その同質性はプロ野球の観客席とは全くと言って良いほど違っていました。

私は大人の会社員の中に半ば埋もれながら、炎天下の後楽園球場のスタンドで、父が買ってくれた焼きそばや焼き鳥を食べていた記憶があります。
まだ子供の私には、企業も会社員も何だか良くわからない存在でした。
でも、そういう大人の人から招待券をもらえる父を、少し誇らしく感じました。


ほとんど家族旅行をすることもなかった私にとって、父との交流の記憶のかなりを野球観戦が占めているんだなア…と改めて感じます。

そして、先週の月曜日、介護保険の訪問調査で、趣味は?と問われたときに「テレビで野球を観ること」と答えた父は、果して望み通りに野球観戦が出来ているかしら?と思ったことです。


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