批判の時代

今日の東京は大雪でかなりの積雪…という天気予報は見事にはずれた。
午前中こそベタ雪が降っていたが、午後は雨になり、やがてそれも止んだ。

でも、意外な感じはなかった。
私を含めて周囲の人は皆、「成人の日の大雪をはずしちゃったから、気象庁は大げさに言ってるんだよ」と「読んで」いたから。

実際、１月14日の大雪も積雪も気象庁は予報できなかったから、多くの批判が寄せられたに違いない。
そうなれば、「己を守る」という心理からも「大変なことになる恐れ」と言ったほうが安全…と考えるのは自然なことだ。

今は本当に「批判の時代」だと思う。皆、他人の失敗にはとても厳しい。
失敗したときはとにかく早く謝罪すること。ちょっとでも遅れると命取りになる…。

アイドルグループの恋愛が発覚（？）して、丸坊主の若い女性の姿が全世界に配信された。
あんなアウシュビッツみたいな映像を配信するのは異常な感性だけれど、「とにかく謝罪」という判断が先立ったに違いない。

昨日書いた柔道の体罰問題でも、日替わりに誰かの発言が批判の対象になっている。

気味の悪い時代だと思う。
でも、おそらくもうパンドラの匣は開いてしまっているのだろう。

いよいよ、信じられるのは家族とごく少数の友人だけ…となっていきそうだ。