ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

ファミリーヒストリー

2016-12-22 | ほとほと日記
今日と明日も仕事です。


昨夜、NHKの「ファミリーヒストリー」という番組を見ました。

有名人の父母や祖父母の来歴を徹底的に取材し、何も知らされていない本人がそれを見て、自分のルーツを初めて知る…というような番組です。

昨日は北野武氏が取り上げられていました。

この番組はたまに見ますが、いつも「近代日本を作り上げた市井人の奮闘」に感心します。

時代を遡るほど、日本の庶民は悪条件の中、とてつもない労苦をして近代日本を作ったのだなあ…と思います。

北野武氏の母である北野さきさんもそうでした。

14歳で孤児同然となったさきさんは、資産家に奉公に出て便所掃除など下働きを五年間行ったと言います。

その後、出入りの義太夫の師匠に見初められて下働きを脱け出すのですが、それはさきさんの才覚と根性の賜物でしょう。


私がふと気になったのは、さきさんの四人の兄です。

三人は十代で、一人は一歳で亡くなっているのです。

明治時代後期から大正初めにかけてのことですから、貧しい庶民は十分な食糧もなく、まともな医療も受けられなかったでしょうし、公衆衛生も行き渡ってなかったでしょう。

ファミリーヒストリーに出てくる人たちは市井人の中でも勝ち組で、こうして密かに消えていった名も無き人々がたくさんいたのかも知れません。

それを想うと何だか切なくなりました。



神様。
今日一日が穏やかなものでありますように。
家族が皆、健康に過ごせますように。
友人たちが無事に一日を終えますように。
お祈り致します。



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