ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

新総裁

2012-09-26 | ほとほと日記
夕方、ふとパソコンでニュースを見たら、「安倍晋三氏が自民党新総裁へ」という見出しに「おっ」となった。

下馬評では、一般党員に人気が高い石破さんと党内派閥の力学の後押しがある石原伸晃氏が首位争いをしていて、安倍さんは三番手…という評価だったからだ。

一回総理大臣になったのを短期間で辞めているのもどうか…と言われていたが、今や「尖閣・竹島問題」が非常に国民の関心が大きいので、自民党の国会議員は国防方面に強い印象のある安倍さんを選挙の顔に選んだ…ということだろうか。

私が物心ついて以来、外交、まして国防が選挙の最大の争点になったことは一度もなく、それだけ今の時勢は異様なのだろうか。

いや、やっぱり普通の庶民の最大の関心は雇用や物価、医療、介護、年金と言った身近な生活課題にあると思う。

でも、あまりにも先の見通しが立たないので、苛立ちはどんどん高まっていて、そのムカつきが「嫌中国・嫌韓国」という気分を高めている要素は大きいと思う。(もちろん、中国や韓国のハケ口的ナショナリズムは日本よりずっとスゴイけれど…)

自民党の新総裁は、次の総選挙の後に首相になる確率が今のところ高い。

私は、誰がなってもそんなに大きく世の中を変えられるとは思わないけれど、自分が老人介護業界で働いているから、医療や介護の問題に理解の深い施策を望んでいる。

前回の安倍総理のときは「介護から予防へ」という掛け声があり、とにかく高齢者を運動させて衰えを予防する…という方針が打ち出されたが、見事に失敗している。

私はもっと正面から「介護が必要なのはわかるがそればっかり金を掛けられないのよ」…と問題提起してもらった方が良いと思う。

それでないと、アチコチに無駄な施設やインチキ臭い業者がはびこるだけになってしまうだろう。


でも、民主党の野田さんを含め、改めて「政治指導者が50代=昭和30年代生まれにシフトしたのだナア…」と思うと、感慨深いものもありました。




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