ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

父の口真似

2018-10-03 | 家族
今日は4連勤の3日目です。


午前中いっぱいはご家族同行の受診対応があります。

気合を入れていかないと…。


私の父は、六十歳を過ぎた頃から、「痛え痛え痛え」とつぶやく事が良くありました。

深刻な口調ではなく、謡い調子の冗談じみた口調でしたが、何らかの不調を嘆いているのは確かでした。

何を言ってるんだろう?と家族はやや訝しく思ったものです。


でも、今の私にはあの呟きの意味が分かる気がします。

加齢に伴う筋力低下、視聴覚の衰えなどにより、ふつうに生活するだけでもツラいことが増え、それを「痛え」と表していたのだ…と。

実はこの頃私も、部屋で一人「痛え痛え痛え」とつぶやくことがあります。

父の口調の真似でもありますが、実際にふつうに働き、生きるだけで精一杯で、心身の「痛み」を感じるのです。

そして、そう口にして部屋の祭壇にある父の写真を見ると、何とも懐かしく穏やかな気持ちになれるのです。


神様。
今日一日が穏やかなものでありますように。
家族が皆、健康で暮らせますように。
友人たちが無事に一日を終えますように。
お祈り致します。