旧(アイマスな)駄目人間の溜り場

(アイマスにはまってる)駄目人間の駄目な毎日。の跡地。

リンゴが教えてくれたこと

2011-01-02 18:00:32 | 
著者は木村秋則という人。
なんでも、リンゴの無農薬栽培に成功して、そちらの方向で先駆者的な、
きわめて有名な人らしい。
そして、タイトルのとおり、その無農薬栽培についての苦労話というか、自伝的な本。

無農薬でリンゴを育てようと志して、しかし、リンゴというのは数ある果樹の中でも、
特に病害虫に弱く、農薬を多用する。
それをどうにかしようと、自伝的部分を呼んでいると、丸10年近くリンゴが実らなかったり。
大変な苦労をして、どうにか無農薬で実るようにできた、という感じ。

苦労されたのはわかるのですが、全体的に薄味というか、あまり農業の方面に突っ込んだ話はなく、
どちらかというと、どういう風に苦労したかがメインというかなんというか。
後は、無農薬というのは確かにすばらしいんですが、その一辺倒というか、
農薬や有機栽培の方面をまるで吹っ飛ばしている感が拭えなく。
いや、新書で割りと軽い系なので、それが正しいといえばそうなんですが、
そのあたりが個人的には少し物足りなく写ってしまい、
堆肥なしの豆の窒素根粒菌を使った栽培にしても、そのあたりももっと詳しく書いてほしかった、
という感じで。
全体的にもう少し、突っ込んだ話が読みたいなあぁ、と。

なるだけ自然環境に近い環境を用意して栽培できないか、という著者の考えは納得できるのですが、
そのあたりが、物足りなくてなんでした。
後は、少し著者の文章の書き方が字列形に沿っているわけでもなくて前後が多くて読みにくいとか、
まぁ、いろいろあるのですが、まぁ、そんなこんな。