旧(アイマスな)駄目人間の溜り場

(アイマスにはまってる)駄目人間の駄目な毎日。の跡地。

アストロノト!

2009-01-02 16:30:15 | 
友人に借りた本。
曰く中々の良作ということ、曰くラスト50ページの詰め込まれっぷりが半端じゃなくすごいらしい。
なので期待しつつ読んだ物。

そして、友人のいうとおり、面白かったです。なかなか。
友人の言うとおり、ラスト70ページの展開がものすごかったです。
これはなかなかすごい。

話的には、科学ではなく魔法がメインの中途半端な西洋風味の中世と近世の間見たいな感じ。
幼馴染に惚れている主人公が、いきなり何が何でも月に行きたくなりました。
折り良く、主人公の住む国で月への有人飛行計画の飛行士募集があって……っていうお話。

いわゆるロストテクノロジー的な扱いで科学文明が下にあって、現在は魔法メインの世界。
んで、亜人とかもいるような状態で、魔法と科学を中途半端にあわせながら、月を目指すよ。
押しかけ女房な亜人の女の子に、主人公の惚れている幼馴染もいるよ、と。

ありがちな設定ながらも、いきなり月という突飛さとかもありまして。
うまい事ぎりぎりのラインを選びながら話がとんとんと進んでいくのは読みやすく。
そんでもって、なぜ主人公がいきなり月に行きたくなったのか、という謎を、
最後にうまい事回収して、さらにはもう一回どんでん返し、と、
主人公が宇宙に飛び出してからのラスト70ページ分のラッシュがすごいの一言。

これはなかなか。
主人公の動機の回収っぷりが個人的にかなりおいしくてよかったです。
なんというか、「とある飛空士への追憶」のように主人公の好きなものぶち込めるだけぶち込んだ印象があったんですが、
実際はどんなもんでしょうね。

そして、ラストはうまい事閉めたにもかかわらず、続きがあるとか。
締めがきれいだっただけに2巻目以降どうするのか、気になるというか、ちゃんと続くのか?これ。

そんなこんなでした。
ええ、面白かったです。貸してくれた友人には感謝、と。