経済界は景気の悪い話しか出してきませんが、数字はすべてを語ってくれます。
中国やアメリカとの関係に政府は悩んでいますが、経済界では対中シフトがずい分進んでいます。
2000年から2008年までの国別輸出金額推移を見ますと、そのことがよく分かります。
2000年を100として、日本とアメリカ、日本と中国の輸出金額を見てみます。
対アメリカ:100→93、対中国:100→396です。
金額で見ますと、こうなります。
対アメリカ:15兆3558億円→14兆2143億円、対中国:3兆2744億円→12兆9498億円。
そして2009年上半期ではいよいよ日本の最大輸出国が、アメリカから中国へと逆転しました。
対中国:4兆4445億円、対アメリカ:3兆8575億円です。
安全保障面でも貿易面でも、アメリカと中国の両方抜きでは語れなくなっています。
それはアメリカと中国間でも同様の認識です。
不沈空母“日本”の果たす役割は、冷戦時代とは違った意味で、もの凄く重要なものになってきました。
時代はこの10年で大きく変わったことに私たちも気づきましょう。