南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

平均寿命

2008-02-29 17:36:27 | Weblog

日本人の平均寿命も延びたが世界の主要先進国のいずれもこの50年間で大幅に延びた。
図表でもわかるように現在では70歳を下る先進国は無い。
下表右上が86歳、左下が58歳である。

しかしアフリカ諸国を覗くとまったく違う世界が存在する。
アフリカ53ヶ国には世界人口の約14%を占める9億人が住むが、経済面ではそのGDP総額は約8900億ドル(全世界の2%程度)にしかすぎない。
貧困、難民問題に飢餓が加わり、さらにはエイズが蔓延し国民の3人に1人がエイズに感染しているという国(スワジランド・ボツワナ)すらある。

アフリカ主要国の平均寿命を見てみよう。
ケニア:51.0歳、南アフリカ:53.4歳、ナイジェリア:46.6歳、タンザニア:49.7歳、ルワンダ:43.4歳、ザンビア:39.2歳・・・・。
(もしアフリカに生まれていたら今の私はこの世にいない
高齢化で悩む日本は夢の島でさえある。

地球に生きている生物には一つの法則がある。
それは食物なしには生きていけないということ。
人類も原始当初は平均寿命が18歳にも満たない短いものだったそうである。
進化するとともに文明が築かれ、「食物連鎖の生態系」から「文明化された生態系」に変化していくことで寿命が延びていったという。
しかし人類の進化にも限界があり、他の生態系を破壊するような進化は“神の手”によって長続きしないといわれる。

過去の歴史上の出来事、中世の黒死病(ペスト)ではヨーロッパの半分の人が死んでいったといわれている。
現代においても“神の手”が下されようとしているとする学者がいる。
それが狂牛病であり、エイズであり、鳥インフルエンザであるという。

人類が超えてはならない限度を超えたとき何かが起きることは間違いない。
貧困から起きる紛争や戦争もそれであるし、地球の温暖化もそれであろう。
幸いにも私たちにはまだいくばくかの未来が残されている。
この未来を次の世代にも残していきたいと真剣に思う。
私たちの未来の一部をそのために使っていきたいものである。


静岡県の姿

2008-02-28 14:24:33 | Weblog

静岡県推計人口年報の最新版が出された。
これによると平成19年10月1日現在の静岡県の推計人口は379万6808人となり、前年と比べ3,655人増加した。
男性187万2757人、女性192万4051人となっている。

平均年齢は44.3歳(男42.8歳、女45.7歳)であり、10年前と比較すると3.8歳高くなっており、高齢化の進展がうかがえる。
静岡県の人口ピラミッドをみるだけで、近未来の姿が浮き彫りになってくる。


我が闘争記

2008-02-27 22:09:49 | Weblog

美食家でも有名な作家・立原正秋氏は1日に3升飲めたという。
彼の文章を読むと全編酔った形跡が見られて楽しい。
ここまでくると尊敬の念がますます高まる。
そのことを我が妻に話すが鼻でくくったような返事しか返らない。

昨日は風邪気味であるため酒を抜こうと朝は思った。
しかし○村くんから、彼が丹精込めてつくったエシャレットと小芋をいただき、帰宅後早速酒のつまみにありがたく頂いた。

今日の昼食は久しぶりに“○美”のラーメンを食べに行く。
店の入り口にあるメニューの“カツ丼”に気持ちが揺れて、連れの相方とカツ丼ふたつとラーメン1丁を頼む。
“カツ丼”はあまりいただけなかった・・・。

県庁での会議が終了後、鷹匠町界隈で1杯。
アンコウ鍋も美味かったが、最後に食べた肉蕎麦の上にかけた赤唐辛子のピリ辛感がたまらなかった。
このあたりには最近いい店が増えた。
皆と別れて、新しい店を覗きながらバス停までブラブラと帰る。

果たして風邪はどこへいったのか?
私の心の中では常に健康と不健康が“闘争”をしている。
「この風邪は花粉症かもしれないな?」と我が妻に聞いたら『そうですか!』とつれない返事が返ってきた。


中小企業の実態

2008-02-26 18:24:22 | ユニオン

中小企業団体中央会と経営者協会に行く。
08年春季生活闘争に関する要請書を持ちながらの意見交換。

中央会から最新版の「中小企業の労働事情」をいただく。
県内442事業所の実態調査だ。
昨年の賃金改定についての問に対して“やはり”と思えるような回答が出されていた。
賃金を引き上げたとする事業所は50%、凍結が28%。
引き上げた事業所の昇給額は加重平均で4,681円である。
これが俗にいうところの定昇である。
しかしあとの半分は凍結または不明・・・これもまた厳しい現実である。

経営状況についても尋ねているが、「悪い」と答えた事業所は38%で前年よりも5ポイント増加している。
原材料が高騰しても価格転嫁できない中小零細企業の実態を見た思いだ。

日本経済の底を支え続けてきた中小企業。
いまや危機的な状況にある。
政治的・政策的な救済策が真に必要である。
経営者協会でも同様の意見で一致した。


悪質ないたずら

2008-02-25 18:22:24 | Weblog

金曜日のことだった。
事務局会議の中で、『RHマイナスB型の人を探しているらしい。どこかの単組の子供さんが緊急手術で必要らしい』という話が出た。
すると別の地域の専従者から『その話は確かめたほうがいいぞ。同じような話が出ていて、いたずらだと分かったから・・・』

結局、話の出所が確定できぬまま終了。
家に帰ったら女房が、『誰かRHマイナスB型の人を知らないか?』と聞いてくるではないか。
どうやら義妹からの電話で探しているらしい。
すかさず今日の事務局会議の話をして義妹に伝えさせた。

明朝、義妹からの電話でいたずら騒ぎと分かった。
日曜日の朝刊で大きく報じられたが、子供の命をネタにした“迷惑チェーンメール”騒動。
メールが言葉に代わり、話は善意の人たちを伝わって大きく大きくなっていく。
心無い人の心無い行動、怒りを通り越して悲しくなってくる。

風評被害にも気をつけよう。
「あれ?おかしい話だな」と思ったら話しの出所元と、できれば当事者に直接確認しよう。

(吉岡がどこかの女性と親しそうに夕食をしていたなどと聞いたら、早速本人に確認しよう。それは妻か娘です。間違い無い!)


日本の父へ

2008-02-24 18:26:26 | 読書

20年前にこの本に出会っていたならば、私の子育てももうちょっと上手くできただろう。
もはや絶版になっているので図書館で探すしかない1冊。
昭和52年発行“日本の父へ”、著者はドイツ人のグスタフ・フォス氏。
子育て真っ最中の父親にはぜひ読んで欲しい1冊だ。

教育的背骨を持たない「日本の父親」には耳の痛い話ばかりである。
著者の父親が息子をどう育ててきたかという体験談を軸に語られる。
勉強には滅多に口を出さなかった父親が息子を教育する出発点においたのは、「自立・独立の精神」だ。

昭和52年といえば30年前のこと、現在と同じようなことが当時の日本社会にも起きていた。
若者のだらしなさを、社会や学校教育に責任があると非難する“非両親”的な親たちの姿。

12歳になる妹に対して学校の先生からナチスの少女団に入るよう強い勧誘を受けたとき、著者の父親は次のように校長に話して拒絶したという。
『子供を社会人や国民に育てるための必要な教育は、当然のこととして国家が施さなければならないが、子供の道徳・宗教教育は、本質的に親の権利であり、かつ務めである。
親が子供を学校に預けて、その教育のある部分を先生に委託しても、親は自分の教育権まで奪われてはいけない。』

なんでもかんでも学校のせいにしたがる“非両親”的な親たちに聞かせてあげたい一言だ。
私自身も子供の教育は「母親まかせ」「学校まかせ」にしてきたから偉そうには言えない。
グスタフ・フォス氏に言わせれば、大事な我が子を他人任せの“捨て子”にしてしまったダメ親父の一人である。
もう一度子育てができたならばとも思うが・・・到底無理な話だから若き父親たちよ・・・・私に代わってがんばってね。


官尊民卑

2008-02-23 11:12:13 | Weblog

何年か前のこと、右折待ちの私の車を向こう側からじっと見ているポリスマン。
前方の車が途切れてから安全を確認して右折した瞬間、ポリスマンは嬉しそうに私の車を止めて違反切符を切った。
右折禁止の看板はほんとうに見えにくいところにあった。
違反を承知していたならば右折などするはずもない、文句を言ったが聞く耳持たず。

女房の運転中のこと、後ろからきたパトカーに突然、『前方の暴走車、止まりなさい』とスピーカーで止められた。
暴走車呼ばわりされたことに憤慨し、猛抗議。
手前の信号を無視したとのこと、しかし黄信号だったから、あちらの誤解だ。

静岡駅前の中央郵便局“AOI”の裏通りは一旦停止の違反切符切り放題の絶好地。
ノルマに届かない月は連日のように取り締まっており、必ずといっていいほど善良そうな市民が捕まっている。

東名高速でも赤灯を点けないで我が物顔に走り回るパトカーに小心者の私は怯えながら車線を譲る。
“官尊民卑”とまではいわないが、イージス艦と漁船の衝突事件に“官”の驕りを感じざるを得ない。


会社の雰囲気

2008-02-22 17:54:09 | Weblog

「こんにちは」「ごめんください」とドアを開ける。
複数の明るい声で「こんにちは」「いらっしゃいませ」と即座に返ってくる。
会社や団体を訪問し、そんな事務所にいくと気持のいいものだ。

そんな事務所を目指して連合静岡・中部事務所の入り口ドアに鈴を取り付けて1ヶ月たつ。
東と西のブロックへ専従者を振り分けてから中部事務所は少々寂しくなった。
机のPCに向かって黙々と仕事をしていると、お客さんが来たことに気づかないことがある。
そんなときでも鈴の音が聞こえれば顔を上げて「こんにちは」と応えることができる。

あなたの会社の雰囲気はどうですか?

だらけた職場、殺伐とした職場、のんびりした職場、緊張感のある職場、活力ある職場、陽気な職場、会社の雰囲気はいろいろである。
雰囲気は会社のためにも重要な条件である。
当然、いい雰囲気であることが大切である。
①いい雰囲気であれば売上を伸ばす。(お客さんが寄り付く)
②いい雰囲気は信用を得る。(信用できる)
③いい雰囲気は人を育てる。(活気ある職場にいれば誰もが活発になる)
④いい雰囲気は能率をあげる。(気持ちよく仕事ができる)
⑤いい雰囲気は人を支える。(失敗や挫折しても明るい雰囲気が人を救う)

雰囲気は人がつくりだす。
人の「気」がつくりだす。
職場の雰囲気が悪いと感じたら、まず自分自身の発している「気」を感じてみよう。
ひょっとしたらあなたの「気」次第で職場が変わるかもしれないよ。


十人十色の幸せさがし

2008-02-21 17:39:29 | ユニオン

“十人十色の幸せさがし”というキャッチコピーは連合運動初期のコピーである。
幸せを求めて私たちは活動をしているわけだが、“幸せ”とはなんだろう?
簡単なようで難しい。
幸せを追求するために参考となる図表を提供したい。

縦軸には“幸福度”を置く。
下から上に行くほど“幸福度”は高まる。
横軸には“幸せを測る中味”を置いてみる。
幸せは単品モノではないはずだ。

例えば横軸に「お金」を置いてみたらどうなるか。
「お金」はあまりないが“幸福度”は高い人もいるし、反対に「お金」はたくさんあるが“幸福度”が低い人もいる。
考えられる“幸せを測る中味”の全てが高いことが理想かもしれないが、そう上手くはいかない。

“幸せ”になるために労働組合の活動がある。
春季交渉では単なる賃上げ交渉に終わることなく、様々な幸せを阻害するような課題解決のための議論も期待したい。
それこそが『ワーク・ライフ・バランス』実現に近づく道であり、“幸せさがし”の活動だと、私は思う。


確定申告の勧め

2008-02-20 15:22:54 | Weblog

2月18日から税務署で確定申告の受付が始まった。
昨年は2349万人が所得税の確定申告を出したと聞く。
そのうちのほぼ半分1225万人は税金の還付を求める「還付申告」だった。

連合でも医療費控除の確定申告をお勧めしているが、ぜひ挑戦して欲しい。
連合静岡HPで紹介もされている。

確定申告をするサラリーマンの多くは、「多額の医療費を払った人」や「住宅ローンでマイホームを買った人」などが代表的であり、国税庁のHP上の「確定申告書等作成コーナー」を利用すれば比較的簡単に手続き書類も出来上がる。

サラリーマンは税金を給与天引されているので納税意識に欠けている。
政府にとっては確実に取れて、文句を言わないサラリーマンは格好の的である。
もうすでに定率減税を全廃されたことを忘れ去り、今また道路特定財源の暫定分を延長されようとしている。
政府税調ではさらに「生損保控除」や「配偶者控除」「特定扶養控除」にも手をつけようとしている。

今、合法的にできるささやかな抵抗は税金の「還付申告」である。
せめてこの位の運動は全組合員を巻き込んで展開したいものである。
この運動を通して納税意識を高めよう。