南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

責任ある地域主権の姿

2011-02-28 18:12:12 | 政治
選挙に勝つがための耳触りのいいキャッチコピーで有権者を惑わせていく政治を衆愚政治と呼びます。
心ある大人たちはそれを嘆いていますが、どうすれば衆愚政治に打ち勝つことができるのでしょうか。
答えはただひとつ、ひとりでも多くの大人たちが正論を聞き、ひとりでも多くの有権者にその正論を伝えることです。
現実として正論だけで世の中が回っていかない事実もありますが、体を張ってひとつでも実行していこうとしている政治家の声を聴くことも大切です。

連合静岡中部ブロックでは、川勝県知事と鈴木浜松市長をお呼びしての、ほんとうに贅沢な「政治セミナー」を企画しました。
川勝県知事からは、県政報告としての「理想郷“ふじのくに”づくり」について熱く語っていただきます。
鈴木康友浜松市長からは、「政令指定都市“浜松”として目指すべき行政のかたち」について講演をいただきます。
名古屋から吹いている妖気に誤魔化されるような静岡県民・静岡市民ではないと信じていますが、県内2トップの声をぜひひとりでも多くの方に聞いていただきたいと思います。

時:3月3日(木)18:30~20:00
所:ホテルセンチュリー静岡 5階
定員:1000名
申し込み:地協単組 or 連合静岡中部事務所

わが村の“まちづくりフォーラム”

2011-02-27 17:46:30 | Weblog
今日は1日中、ローカル行事と家の片付けでした。
まずはスコップ片手の水路掃除、町内に流れている3本の水路を1年に一度、総出でさらいます。
集落排水事業のおかげで、家庭排水は流れてきませんから、ずいぶんと助かります。
昔は家庭から出される汚水が溜まっていたり、水路そのものがコンクリート化されていませんから、大変な作業でした。
8時からスタートしてもお昼前に終わることはありませんでした。
しかしもっと昔の頃を思い出すと、一年中その水路には水が流れており、ドジョウや小魚がたくさんおりましたから、果たして今が最高かというと考えものでもあります。

午後はこの地域では初の試みとして、「○○自治会まちづくりフォーラム」が開かれました。
来年6月には第2東名が開通し、この地域から5分程度のところにインターチェンジができます。
それに先がけて、来月末に葵大橋と名づけられた橋がオープンし、加えて第2東名のアクセス道路としてトンネル道路もオープンします。
もう5、6年もすると否が応でも、この地域にも大きな波が押し寄せてきます。
そのときに慌てふためいておかしな“まちづくり”をしてはなりません。
そういう意味でいまから地域住民が真剣にこの地域の“まちづくり”を考えていくことには大賛成です。

いろいろな話を聞いてみるとおおむね3パターンに分かれそうです。
このまま何も変わらずともいい…専業農家やお年寄りに多い。
企業誘致などを積極的にすべきだ…自営業主や一部若手に多い。
田舎の良さを維持・発展させる“まちづくり”を指向したい…ロマン派の少数G。
いずれにしても変えたくなくとも変わらざるを得ない地域になっていることだけは事実のようです。

いよいよ“花粉症”

2011-02-26 18:10:36 | Weblog
今年は例年よりも10倍近くの量が飛散しているとのこと。
杉や檜やらブタ草やらが家の周りにいっぱいある田舎育ちの私には縁がなさそうな花粉症ですが、とんでもない苦痛を毎年味わっています。
20代後半のある年を境にして突然発症してしまいました。
以来、30年余苦しんでいます。
いろいろと試してみましたが、ステロイド注射以外はあまり効き目がありませんでした。
しかしこの注射はだんだんと効果が薄れてくるので、「いざという時に(生き死にの時)効かなくなると困るのであまり勧められない」と、知り合いの看護師に言われてからは避けています。

薬もあれこれいろいろと飲んでいますから、これ以上飲み薬を増やしたくありません。
そこで今年は1月初頭から「檜エキス」入りのドリンクを試してみました。
家内が昨年人体実験して“効果あった”、という代物です。
ちょっと値段が張りますが、これであの苦痛から逃れることができるのならば安いものです。
効果は抜群でした!…一昨日までは。
(よくよく考えてみると花粉症は例年2月末からですよね)

昨日は暖かい1日でした。
春闘要請で中央会へ出向いた折に、いやに目がチカチカ、鼻がムズムズしました。
来たかな!と警戒し、今日は事務所から出るときにはマスクを着用しました。
戻ってからうっかり目をこすってしまいました。
もう最悪です。

誰かステロイド注射以外の効果的な対応策を教えてくれませんか?
ただしレーザー治療など痛い奴はダメですし、お尻に注射するのも嫌です。
できれば体に優しくて、お財布にも優しいやつをお願いします。

民主主義という不思議な仕組み

2011-02-25 18:07:17 | 読書
民主主義という不思議な仕組み (ちくまプリマー新書)
佐々木 毅
筑摩書房


あの政権交代とはなんだったんだろうか?
民主主義とはいったい何者だろうか?
最近胃が痛くなるほど考えます。
早朝のラジオに「on the way journal」という番組があります。
その番組にこの本の著者“佐々木毅”氏が出演していました。
なかなか面白い“民主主義の話”をしていましたので早速読んでみました。

『民主主義はリンカーン流に言えば、「人民の、人民による、人民のための政治」ですが、その実態が大衆が右往左往するだけの衆愚政治である限り、「人民による政治」が本当に「人民のための政治」を実現できるかは疑わしくないでしょうか。
本当の意味での「人民のための政治」を実現するためには、徳と知恵を兼ね備えた優れた人物たちによる政治が必要で、民主主義が人民のためにさえならない劣悪な政治の仕組みであるとすれば、別の仕組みがそれにとって代わるべきなのでしょうか』

せっかく政権交代は果たしたものの、人心は離れ、民意は右に左にゆらゆらと漂っています。
ここが民主主義の限界でしょうか。
しかしファシズムや共産主義はとうの昔にその正体を現しており、またそこへ帰ることはありえません。
われわれの組織もあるいは個人も欠陥のないものは何一つありません。
とすると…民主主義も不断の努力によって“より良い”ものに育て上げるしかないのかもしれません。
まだまだ胃の痛みは治まりそうにありません。


中近東問題の行方

2011-02-24 19:18:52 | 政治
チュニジアからはじまった内乱もどきの混乱はどうなっていくのでしょうか?
リビアではカダフィ大佐がデモ隊鎮圧のために戦闘機や外国人傭兵部隊を投入して国民を弾圧しています。
それに反発した政権内の閣僚たちが離脱し、政局はまさに混乱の極致にあります。

この中東全体の問題について冷静に分析している記事がありました。
今朝の産経新聞“オピニオン”です。
この中で宮家邦彦氏は過去30年の中東現代史を改めて振り返ることが大切であるとしています。
「現在の中東各地の騒乱の原点は1978~79年のイラン・イスラム革命である。
パーレビ(元・イラン国王)体制の崩壊は当時の中東地域に津波のような地殻変動をもたらした。
イランに戦略的「真空」が生まれ、1979年末には当時のソ連がアフガニスタンに侵攻を始める。
イランの不安定化を見た米国は中東和平問題の解決を急ぐ。
1978年9月にはキャンプ・デービット合意が、79年にはエジプト・イスラエル平和条約がそれぞれ結ばれ、現在のパレスチナ問題をめぐる基本的枠組みが出来上がった。
翌1980年には湾岸の覇権を狙うイラクが革命直後のイランを攻撃した。
イランに勝てなかったフセイン大統領は1990年、クウェートに侵攻する。
翌年の湾岸戦争により米国は湾岸の安保に直接関与するようになった。

…リビアにせよ、イランにせよ、現在の中東情勢はこの「1978年体制」の制度疲労が来るところまで来たことを示しているのではないか。
このシステムが崩壊すれば、過去30年間これに依存してきた欧米諸国や日本は政策の見直しを迫られるだろう。
…日本も、総辞職だ、パンダだ、などと言っている場合ではないと思うのだが」

同感!今一番大切なのは政権を誰が握るかではなくて、国民の生活をどうして守るのか、国益をどう考えるかでしょうが!
つまらない勢力争いで税金を無駄遣いしている政治家は即刻辞めてくださいな!

富士見の式典

2011-02-23 16:35:47 | Weblog
静岡県は川勝県知事の発意の下で、2月23日を(223を「富士見」と「富士山」に掛けて)「富士山の日」と定めました。
そして平成23年2月23日の今日“富士見の式典”を開催し、“ふじのくに”づくりのスタートを宣言、川勝流に言うならば、“ふじのくに建国記念日”としました。

その“富士見の式典”に招待いただき出席してきました。
すばらしく美しい富士山の四季が映し出された映像から始まりました。
これを見ただけで、静岡県に生まれてきてよかったと思うほどの美しい姿です。
オープニングパフォーマンスとして、SPAC(県舞台芸術センター)と静岡文芸大学とのコラボで、能楽と現代劇の共演演目「羽衣」が披露されました。
幻想的な音楽もさることながら初めて見る融合芸術に目が離せませんでした。

原稿無しの型破りの川勝知事のあいさつは英語スピーチから始まりました。
外国からの来賓を意識してのことだと思いますが、それに続く自由奔放なスピーチにも驚かされます。
来賓のみなさんも触発されてか、準備してきた原稿は無視しての挨拶になりました。
特に駐日中華人民共和国の特命全権大使である「程 永華」氏までもが、流ちょうな日本語でフリーの挨拶をされたことに驚きました。
彼の国の役人の原稿無しの挨拶などはこれまで聞いたことがありません。
(しかし同時通訳さんは大変だったでしょうね)

私の好きな写真家「白旗 史郎」さんも来賓として挨拶してくれましたが、初めて見る“ナマ白旗さん”のお話も素敵でした。
「富士山の語源は定かではないがいくつもある中で、私は“この世に二つとない山”という意味の“不二”が好きである。
世界中の山を歩き回ったが、私の心の中にはいつもこの“不二山”があった」
ありきたりの挨拶が続く式典ばかりでつまりませんが、今日のこの“富士見の式典”は最高に楽しませてくれました。

式典の最後は、川勝知事から「ふじのくにづくり宣言」と「ふじのくに平和宣言」が声高らかに宣言されて終了しました。
全文は長くて紹介できませんが、「“ふじのくに”づくり宣言」の最後の一文だけ紹介しておきます。

「白雪を冠した霊峰を仰ぎ見ることのできる今日の佳き日、富士山のごとき日本一高い志をもって、「住んでよし 訪れてよし」「生んでよし 育ててよし」「学んでよし 働いてよし」の理想郷を目指し、我々はここに“ふじのくに”づくりのスタートを宣言する」

(私だけいい思いをしてすみません。みなさんは「ライブカメラ富士山ビュー」で、ナマ富士山をご覧ください)


長期失業者過去最高の121万人

2011-02-22 17:53:10 | ユニオン
今日も連合事務所へ「仕事が無くてもう○○するしかない」という切実な電話。
対応するスタッフも答える術がありません。
総務省が発表した「平成22年労働力調査速報」によれば、平成22年の完全失業者(334万人)のうち、失業期間が1年以上の失業者は121万人となり過去最高です。
1年以上働いていないということは、もちろん雇用保険給付も切れていますし、多くの人は貯金も使い果たしていると思われます。
賃金の高い低いを通り越して、まさに生死の問題にも繋がります。

平成15年から22年までの8年間の完全失業者の推移を見てみます。
( )内が1年以上の失業者数です。
平成15年:350万人(118万)、16年:313万人(106万)、17年:294万人(96万)、18年:275万人(90万)、19年:257万人(83万)、20年:265万人(87万)、21年:336万人(95万)、22年:334万人(121万)。
もし読者のみなさんがこの中にいるとしたらどんな思いで世の中を見ているでしょうか?

本日、県経営者協会に「2011春季生活闘争に関する要請書」を提出しました。
その際にも雇用拡大を強く求めてきました。
「個々の単組では要求書を提出し交渉をスタートしている。
連合静岡としては、経営状況が好転している大手企業が、下請けの中小零細企業に対してお金を回すように要請する。
すなわち適正価格での公正取引を求める。
それによってしか中小零細に働く労働者の賃上げは実現できない。
加えて、ひとりでも多くの採用を強く要望する。
それが連合の提起する1%賃上げの静岡スタイルだ」

中東発の“国民の反乱”が世界を揺り動かしています。
日本ではあり得ないと多寡をくくっていると、今にとんでもない事件になるやもしれません。
121万人の長期失業者の問題は、121万人の貧困問題につながります。
社会が混乱し暴動が起こったら、その怒りの暴動は一握りの金持ちに向けられます。
経済とは“経世済民”(世を治め民を救うの意味)であることを思い起こしましょう。

やれない理由・やらない理由

2011-02-21 18:14:07 | ユニオン
今日も県内産別組織にお邪魔しての、組織拡大オルグをしてきました。
浜松のフード連合からスタートして静岡市にある運輸労連で終了。
動けば動くほど勉強になります。

それぞれの活動に濃淡はあるものの、みなさんが真剣に取り組んでいることを今日も実感しました。
単組内の非正規社員を100%組織化された話もお聞きしました。
オープンショップのため、離島や山奥の小さな組織へもオルグしているという苦労もお聞きしました。
苦労して苦労して新たに労働組合をつくったものの、会社側の組合つぶしにあってさらなる苦労をしている話もお聞きしました。

そんな中で、印象に残った一言。
『いつもトップから言われるんです。
やれない理由は聞きたくない。
やらない理由もいらない。
いろいろやったが○○の壁にぶつかって困っている。
そういう言葉が必要だ。
そうすればその問題解決に向かって一緒に考えるから…」
いつも私たちはそういって指導されているんです』

今日もいい1日でした。
ありがとうございます、感謝します。


21世紀の歴史

2011-02-20 22:08:55 | 読書
21世紀の歴史――未来の人類から見た世界
ジャック・アタリ
作品社


今年1月に来日したフランスのジャック・アタリ氏はインタビューに対して、「このままだと日本は5年以内に財政破たんする」と述べました。
彼の考える「日本の借金1000兆円はどう返済すればいいのか?」の処方箋も興味深いものがあります。
彼は世界金融危機を予言したことで注目を集めましたが、あらためて彼の著書「21世紀の歴史」を読んでみました。

5年前発刊されたこの本で著者は、21世紀に押し寄せるであろう東アジアの地域紛争をこう予測しています。

「現在から2025年までの間に〈多極化)の秩序が台頭してくると、新たな地域勢力が他の地域と同じ豊かさを求め始める。
こうした新興勢力は、自らの野望達成のために軍備を拡張する。
新興国のなかでも狂信的で好戦的な国がいくつか現れ、この時代を支配しようとする。
帝国の誕生と滅亡に翻弄されてきた中国は、国家の戦略的プランによって主要な勢力になろうと試みる。
ただし、現在(2006年)のところ、まだ(年々拡大しているとはいえ)中国の軍事予算はきわめて少ない。
中国はなんらかの形で台湾を再統合し、19世紀にアメリカがアメリカ大陸を支配しようとしたように、東アジアに中華圏を確立しようと模索する。
中国は、日本そしてアメリカまでも飲み込もうとする。
まず、中国は韓国をよりどころとする。
その結果、韓国は軍拡を余儀なくされ、北朝鮮の軍事政権の存続を許してしまう。
北朝鮮も防衛手段として核兵器を含め、新たな軍備を配置する。
そこで今度は、日本が朝鮮半島の脅威ならびに中国の台頭に対抗するため、再軍備を図る。
インドはイスラム勢力に包囲されるのを嫌い、パキスタンは、たとえイスラム国家にならないとしても、インドから身を守り、アフガニスタンからカシミール地方にかけての隣国に住む同胞の安全を守ろうと試みる。
インドネシアは、国家全体でイスラム路線を確保する手段を見出し、東南アジア支配を試みる。
オーストラリアもこの地域で影響力を発揮しようと試み、またインドネシアの野心に対して防衛を強化する」

我が国周辺地域の予見でありますが、みなさんはなんと思われますか?
著者のジャック・アタリ氏は、本書で、東アジアに限らずすべての地域的な野望が相互にぶつかり合い、戦争・紛争を超える“超紛争”が発生すると予告します。

「ラテンアメリカ諸国では、アメリカの経済的・政治的プレゼンスに対して反乱が勃発する。
アラブ世界は世界地図からイスラエルを抹消しようと夢見、イランはそのアラブ世界を揺さぶろうと試みる。
ロシアは、ヨーロッパの一部を支配しようと試みると同時に、中国とイスラム諸国からの侵略行為に備える。
また、インドとパキスタンは、互いに国境を境にする国々から相手国を引き離そうと画策し、中国とロシアはお互いの国境沿いの地域をめぐっていがみ合う。
日本、アメリカ、中国は、東アジアの覇権をめぐって対立する」

日本の国のことは日本人が決めればいいから余分なことだ!と言いたいのですが、この“知の巨人”にいわれるとドキッとします。
ある意味、現在進行中の中東紛争も予言通りの展開になりそうです。
それにしてもフランスのミッテラン大統領補佐官を10年務め、現在はサルコジ大統領の懐刀として「アタリ政策委員会」委員長というもの凄い存在感に圧倒されます。
フランスという国の舵取りをどう行っているのかが分かるような気がします。

しかし果たして我が国には、“国家の戦略的プラン”なるものはあるのでしょうか?
ちょびっとフランスが羨ましくなってしまいました。

1ラウンド終了の鐘が鳴る

2011-02-19 22:14:15 | ユニオン
東遠地協の対話集会が本日ありました。
昨年の10月からスタートした県内各地協との対話集会、今夜が最後です。
思いが重なって、ついつい喋りすぎてしまいました。どうもすみませんでした。
でも、とっても楽しく有意義な時間を過ごせました。

この何ヶ月間の経験は、私にとっては大変多くの財産を与えてくれた貴重な時間でした。
毎回毎回、みなさんの意見を聞きながら勉強させられました。
ありがとうございました。

まずは地協との対話集会でいただいた意見を参考にして、これから事務局で真剣に議論していきます。
第2ステップは産別構成組織との対話集会です。
ようやく第1ラウンド3分間終了のゴングが鳴り、小休憩というところですかね。
このテンポで進めていっても、果たして12ラウンドで勝負はつくのでしょうか?
果てしのない闘いに踏み込んだような思いですが、みなさんの顔を思い浮かべながら頑張ってまいります。

今日もいい1日でした。ありがとう、感謝します。
明日もいい1日でありますように。