CIA元職員のスノーデン氏の内幕暴露が大問題になっています。
暴露情報は「
NSA(国家安全保障局)では日常的に米国民の通信を傍受している」というものです。
まるで映画のような話ですが、やはり本当にあったんですね。
「プリズム」とはこの通信データ収集プログラムのことです。
グーグルやアップルやヤフーなどの大手ネット通信業者のサーバーに入り、電話の通話記録やネット上の個人情報を閲覧できる仕組みのようです。
この閲覧(のぞき見)に大手業者がどこまで関与していたのかは不明ですが、「プリズム」を利用して特定の単語や特定の組織・個人に焦点をあてていたのではないかと考えられます。
この傍受問題についてNSA長官は「
これらによる情報収集でいくつかのテロを阻止した」と具体例を示し、国民の理解を求めています。
さてみなさんはこの問題についてどのように思われますか?
米国世論も分かれている模様ですが、オバマ政権の支持率は急降下しました。
政府の活動は度が過ぎているという考え方と、国民の安全を守るのが政府の義務であるからやむを得ない、という考え方、これもまた国民の選択肢の問題です。
さて日本ならばどんな議論が巻き起こるでしょうか?
衆院選で「TPP断固反対」を貫いた農協は県知事選挙では、与党に返り咲き舌の根の乾かないうちに「TPP賛成」に鞍替えした自民党の支持した候補者の推薦を決定しました。
どうやら農協は「TPP断固反対」ではなく、「自民党断固推薦」が組織の鉄則ですね。
政策抜きで自民党を組織的に応援する農協も不可解ですが、各政党にも分かりにくいところがいくつもあります。
憲法改正にしても原発問題にしても今の日本の大きな選択肢です。
国政選挙における政党選択は、これらの問題を抜きにしては成り立たないと私は思います。
しかし自民党の中にも憲法改正に反対の議員もいるし、民主党の中にも原発再稼働賛成の議員もいます。
もちろん連合の中も同様ですから、農協の悪口を言えません。
すっきりすればいいのでしょうが、選択肢のテーマがあまりに大きすぎて、一時に整理はできません。
こんな究極の選択を有権者に迫る時は、政党が選択肢を示せないならば、農協も連合も組織推薦はすべてやめてひとりひとりの判断に委ねることも一手かもしれません。
しかし…利権集団はきっと抜け駆けするからできないんでしょうね。
今夏の参院選のテーマ(争点)は果たしてどうなるんでしょうか?
川勝さんが圧勝した県知事選挙は、川勝県政1期目の実績が問われましたが、それは争点とはなりえず49%の低投票率でした。
昨日の東京都議選はアベノミクスの評価を買われての自民圧勝でしたが、これも争点となり得ず43%の低投票率でした。
この延長戦上に参院選があるとしたら、またまた国民の選択肢を先送りするつまらない選挙戦になり、低投票率が懸念されます。
それにしてもここまできても問題を先送りするという…ほんとうに大変な、困った時代になったものです。