南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

ミレニアム

2010-01-05 12:13:56 | 読書
“100年に一度の危機”という言葉を聞いて以来、100年間の歴史を振り返ることに意識してきました。
そうこうしていると千年の歴史を振り返りたくなります。
これからなにが起こるのかを予想するためには、100年の歴史では足りないと思い始めたからです。
年末年始の休みを利用すればと考えて選んだのがこの「ミレニアム」です。
まだ日本経済が絶頂期であった91年から93年に書かれたこの本は興味深いことに物語の初めを日本の「源氏物語」から始めています。
そしてイニシアティブは世界中を移動し、この1千年の最終局面に日本は太平洋からの挑戦を先導し続ける国になったと結びました。
その後のイニシアティブは日本やアメリカから、潜在力のある中国や資源が未開発の国々に移るとも予測しています。
またIT技術の発達により、世界中のエリートや数人のサイバネティックスの権威の手に渡る可能性も示していました。

上・下巻ある「ミレニアム」、ようやく連休最終日に読み終えることが出来ました。
西暦1000年から2000年までの過去1千年の歴史を全世界にわたって鳥瞰図のように眺めることができました。
“100年に一度の危機”も断続的に成長してきた千年の歴史に較べれば十分に乗り越えられるし、まだまだ明るい未来を描くことはできると思いました。


ミレニアム―文明の興亡この1000年の世界〈上〉
フェリペ フェルナンデス‐アルメスト
日本放送出版協会

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