南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

心癒す音楽

2006-07-31 21:11:55 | Weblog

Kさんの同級生のお店へ行く。
川辺町「」、利き酒師の店だ。
日本酒中心でつまみも美味い。
JAZが流れていたが今夜は違う音が欲しい。

身体が疲れたりした時はゆっくり休むと良い。
身体に傷を負っても時間が経てば自然に治る。

心が疲れたときはどうするか。
心が傷ついたときはどうするか。

そんなとき、「ヨーヨー・マ」のチェロを聞く。
平原綾香」の歌を聞く。
どちらも不思議に心を癒してくれる。

「平原綾香」の歌を聞きながら・・・・明日またがんばろうと思った。


いい顔

2006-07-30 21:20:47 | Weblog

高校野球優勝決定戦。
静商VS浜名、みんないい顔して戦っていた。
特に静商の165cm小さなピッチャー大野君の笑顔が印象的だった。
ピンチになればなるほど笑顔を絶やさず、チーム全体を引っ張っていた。

リンカーンの言葉、「40歳過ぎたものは自分の顔に責任を持て」とある。
自問自答。
(打ちのめされた顔が今日の俺の顔だなあ。
明日は挑戦者の顔を取り戻そう。
明後日は自信に満ちた自分の顔であるようにしよう。)


トップの自覚

2006-07-30 00:28:39 | Weblog

清水のS労組定期大会に出席。
今期で交代する委員長のあいさつに感銘を受ける。
彼は委員長時代6年を振り返ってこう述べた。

『・・・問題はいろいろ残っている。
力不足で申し訳なかったとも思っている。
ある日、ある組合員から「あんたは委員長だ。俺たちの声をもっともっと会社にぶつけてくれなきゃ困る。遠慮なんぞはしないで欲しい。」
そのとおりであった。
それから努力して意識して喧嘩まがいの交渉までしてがんばってきたが、まだまだだ。
委員長は降りるが、今までどおり立場は変われど問題点を改善するよう訴えていきたい。』
その気持ち、思っていてもなかなか言えないものだ。
ここは17年前、先輩と一緒になって会社の反対を押し切ってつくりあげた労働組合。
私にとっても記念すべき大切な組合、そのあとの来賓としての挨拶、思わず感激で言葉に詰まってしまった。
これからもずっとその気持ちを持ち続けてください。
彼に負けずに私も3万人のJAM静岡委員長としての自覚と、20万人の連合静岡事務局長としての深い自覚を持ってがんばります。

夜は安倍川の花火大会
毎年招待してくれるH氏宅の屋上で楽しい仲間たちと花火と酒をたっぷり堪能しました。
今年は特に、雨上がりで空気が澄み、適度な風と、我らに味方す風向きとで、最高の花火でした。


「心外無法」

2006-07-29 00:42:31 | Weblog

全労済静岡の総会を途中で抜けて三島へ。
K労組定期大会。
毎年この時期だ。
欠かさず挨拶される社長はなんとしても「海外移転」しない主義。
品質を第1と考えるという、同感である。
いくつもの企業が海外進出で失敗している。
単純に利益追求型の海外進出は失敗する。
K社の社長ポリシーには骨がある。

三島からの帰り道、Y君より電話あり。
話をしたいとの気持ちが電話の向こうから伝わる。
車を捨てて彼と飲む。

苦労している彼に、「心外無法」の話をする。

『理屈ではない世界がある。
大切な仲間が苛められていれば法律がどうであれ助っ人に行く。
だから仲間じゃないか、労働組合も同じだよ。
理屈じゃない、法律でもない、仲間を思う心が一番大切だ。
「心外無法」。
心のほかに法は無し、我が心こそ法である。
だからこそ心を鍛えなくてはいけないよ。』

誰かが突っ張らないと、世の中に負けてしまう。
私自身にも言い聞かせながら、彼と安酒を飲んだ。


信頼の確立

2006-07-27 21:34:46 | Weblog

国と国。
政治と国民。
会社と従業員。
労働組合と組合員。
親と子。
夫と妻。
全ての次元で信頼関係が崩れつつある。
そういう風潮の中にあって、真の信頼関係を築いていく・保っていくためには相当の努力と相当の覚悟が必要である。

ただ言葉だけで「信頼の確立」を訴えても、腹の足しにもならない。
生産性運動が50年を迎えた。
私自身が労働運動の入り口に立った30年前、生産性運動は花盛り。
地域の生産性協議会もまだ機能していた。
生産性が向上し企業業績も賃金もアップしてくる、それとは反比例するように生産性運動に対する熱が冷めてきた。
現金なものである。
それでも懸命に運動を支えてくれてきた人たちのお陰で、過去の遺産を食いつぶしながらも生産性運動50年の節目を迎えた。

生産性運動50周年宣言』を読みながら思う。
先頭に謳われた「信頼の確立」、本気になって取り組もう。
「信頼の確立」の部分だけ紹介しておくが全文はリンク先で読んでいただきたい。

一、信頼の確立

 信頼はあらゆるものの根幹であり、信頼なくして国は成り立ちえない。信頼は個々人が創造力を存分に発揮し、その属する組織の活動を通じて社会との接点を見出しえた時に生ずるものである。新しい信頼関係の創造を目指して改革を推進する。


労働相談と密告

2006-07-26 22:27:59 | Weblog

島田駅で6時から街宣活動。
給料日翌日の定例行事として定着した「労働相談PR街宣」。(感謝・感謝
昨日は「金利引下げを求めて」の街宣であったが、今夜は「労使トラブル解決」のための街宣だ。
連合静岡には平均するとほぼ毎日3件程度の労働相談が来る。
中には信じられないような相談もあるし、立派な労働組合もある企業からの相談者もいる。
ある意味、電話による労働相談も「密告」である。
「密告」と聞くと非道徳的な響きもあるが、そうか、なるほどと思った興味深い記事を紹介しよう。

「密告」は美徳】というタイトル、東証1部上場のソフトブレーン社「宋文洲」会長の投稿記事である。
『現代は社会の義を重んじる時代である。・・・「密告」を非道徳として非難するよりも、密告を恐れる必要がない組織を目指したほうが健全である。』
と、まあこんな風に書かれている。
意味するところはだいぶ違う。
ぜひ全文をお読み下さい。

これだけインターネットが普及すると情報統制は利きません。
「密告」「告発」サイトがどれだけあるか、まさに脅威の世界がそこにはあります。

街宣終了後、3回目のB級グルメツアー。
(断っておきますが、参加者による会費制です。)
島田駅近くの「どぜう屋・やぶや」

いやいや、ほんとうに美味しかった。誰にも教えたくないお店のひとつであります。


ローン地獄をなくそう

2006-07-25 22:01:05 | Weblog

『世の中に存在しない利息があるのをご存知ですか?
払わなくてもいい利息に苦しんで自殺してはいけません。
離婚しなくても助かりますよ。』
マイクを握った司法書士会の弁士の言葉が記憶に残る。

クレ・サラ(消費者金融等)の金利引下げを実現させるため発足した「県民会議」。
スクラムを組んだのは「連合静岡」をはじめとして「県労福協」「県弁護士会」「県司法書士会」「県労働金庫」「全労済県本部」「県生活協同組合連合会」など。
グレーゾーン金利の解消などを世論に訴えて法改正に結び付けていく。

今日は静岡市青葉公園にて街頭活動をおこなった。
平野会長らの街頭演説をバックに、署名活動とビラ配りを展開。
私たち関係者はグレーゾーン金利や利息制限法などについて多少なりとも知識はあるが、サラ金利用者の90%は全く知らないという。
そんなものかもしれないが多重債務者は深刻だ。
サラ金業者は毎月の利息分だけ入金すればうるさく催促はしない。
仮に50万円借りたとしよう。
毎月の利息分を新たに借り入れて支払ったとすると負債額はどうなるか。
年29.2%がサラ金業者の利率、これを適用するとなんと6.5年で326万に膨れ上がる。
これが地獄の自転車操業だ。
疑うこと無かれ、クレ・サラの道は地獄への入り口だ。


言霊

2006-07-24 22:40:33 | Weblog
やはり常識的に行くべきだった。
東名から東海環状道路、中央自動車道へ。
恵那峡SAで三重県からの会議参加者と偶然遭遇。
彼らはカーナビ付きだから後を付いていけばよかったのに、なぜか(?)別ルートで目的地を目指しタイムを競うこととなった。
彼らはすぐ先の中津川ICで降り、19号線で木曽町へ。
こちらの作戦はひたすら中央道を駆け上り、伊那ICから今年2月開通したという「権兵衛街道」を抜けて、楽勝の予定だったが・・・。
先日来の大雨で「権兵衛トンネル」が通行止め。
大回りをして会議にも遅刻をする有様で、同行のN書記長と苦笑。
反省反省。
加えて復路の今日も渋滞トラブルに遭遇。
東名音羽蒲郡IC付近の事故で20キロの大渋滞。

散々だったがN書記長との車内の数時間も積もる話に花が咲き、ブロック会議も仲間に恵まれ充実した2日間だった。
この「JAM東海ブロック会議」に参加してから早4年、私にとって今回が公式的には最後となる。
最後だから何かを話せ、といわれて私の宝物の話しをした。
私自身を支える「言霊」の話である。
(こうなりたい)(あいつに勝ちたい)(あれが欲しい)、何につけても強く心に思い、言葉にして口に出し、文章にして残す。
「言霊」が私自身の宝物です・・・と。

東海ブロックの素晴らしき仲間たちよ、本当にありがとうございました。


平和を想う心

2006-07-22 18:48:53 | Weblog

小泉首相の靖国参拝をめぐって国内に賛否の大きな議論が渦巻き、この問題で中国・韓国との関係もぎくしゃくして首脳会談も開けないという異常事態が続いている。

この最中突然、昭和天皇の近くで仕えた元・宮内庁長官のメモが公表された。
A級戦犯が合祀された78年以降は一度も靖国神社を参拝しなかった昭和天皇。
なぜこの時期にという疑問と、今は亡き天皇の言葉を政治的に利用するが如きの動きにいくばくかの不快感を抱きながらも興味深く拝見した。

「心の問題」として小泉首相の持論と比較してみよう。
『A級戦犯合祀に強い不快感を示し、「私はあれ以来参拝していない。それが私の心だ。」』とメモに残された昭和天皇の心。
『二度と戦争を起こしてはいけないという不戦の誓いと、心ならずも亡くなった戦没者に対する哀悼と感謝の念を捧げる。』と言った小泉首相の心。
どちらも同じ日本人の心である。
しかし私の心と異なる点は、国の「トップリーダーの心」であるという点である。
歴史にもしも・・・が無いとはいうものの、例えばイスラエルのレバノンとの戦争も、もしシャロン首相が今年1月に脳卒中で倒れなかったならば回避されていたかもしれない。
それほどリーダーの役割は重要だ。

今日は連合静岡主催の「平和集会IN静岡」、身近な静岡空襲を取り上げた。
1945年6月19日深夜、グアム島から飛び立ったB29戦闘機123機が伊豆半島から静岡市内に侵入。
M47焼夷爆弾1万発、M69焼夷弾10万発を投下。
2時間余りの間に静岡市内をほとんど焼き払い、死者2000名、重軽傷者5000名の被害を出した。
61年のほんの少し前の出来事である。
当時のビデオや資料を見ながら平和の尊さを学んだ。

私たちはトップリーダーではないが「心の問題」だけに終わらず、どうすれば戦争を無くすことが出来るのか、真剣に考えていきたい。

明日、明後日と「JAM東海ブロック代表者会議」でなにかと話題の長野県へ。
土石流と「ペログリ日記」に気をつけて行ってまいります。


守れ「自由の砦」

2006-07-21 08:37:53 | Weblog

4年前、私は長い間お世話になった単組から離れ、上部団体の仕事を通して社会へご恩返しするために南町へ越して来ました。
当時も今も実家では日刊紙「きずな」を発行していますが、私の最後の原稿は『自由の砦』というタイトルでした。
労働運動にかける私の思いを綴ったものですが、あらためて実家で『自由の砦』を守る後輩たちのことを思いながら、あるいは県内各地で本物の労働運動を目指している仲間たちに思いを寄せながら、拙い一文ですが贈りたいとおもいます。
(John LennonのPower To The Peopleを聴きながら・・・。)

『自由の砦』200210月「きずな」原稿

人間が人間らしく生きるということは、自由であるということである。自由であるということは、すべての人間が個人として尊重されるということである。そして、すべての人間が幸福を求めて日常生活を営んでいく権利は、公共の福祉に反しない限り、最大限認められている。
 しかし、その自由や権利を守るためには、不断の努力を欠かしてはならない。ただ単に法により与えられているのではなく、常に努力し保持しなければならない性格をもつものなのである。

 幸福であるために自由を追求し、幸福であるために健康で文化的な生活を追及し、幸福であるために人間は働くのである。
自由と権利を守るために不断の努力が求められるように、労働組合も「自由を守る砦」であらねばならない。

 会社には経営権、人事権、業務権があるから、業務命令に従わなければクビと言われても仕方がない。これが会社と社員の本質的な関係である。しかし、実際にはそのような乱暴な命令は出せない。それは労働協約があるからだ。労働協約とは会社と組合との間で取り決められた、働く上でのルールである。すなわちルールを協議し決定することを通じて、私たちは自由でいられるのである。

 最近世間で、その「自由の砦」が崩れ始めている。労働組合の組織率は年々低下し20%にまで落ち込んだ。それは、労働組合の目的、労働組合の本質的な存在意義を忘れかけているからだと私は思う。

    是は是、非は非と自らの意見や考えを主張する自由

    働くものに対する扱いや労働条件について改善を求める自由

    また、その実現に向けて団体行動に訴えることのできる自由

     何人に対しても卑屈にならず、不当な蔑みや差別には改善を求める自由

    何よりも人間が人間らしくあるために闘える自由

労働組合は、これらの自由を法によって与えられていることを深く自覚しなくてはならない。そして「自由の砦」である労働組合を、組合員全員で支えていく決意を求めたい。加えて労働者が人間らしくあるために、労働組合をもたない8割の未組織労働者にも支援の手を差し伸べていただきたい。

誰のためでもない、自分のために。