考えるのが好きだった

徒然でなくても誰だっていろんなことを考える考える考える。だからそれを書きたい。

勉強ができるようになりたかったら

2011年02月09日 | 教育
英語が出来るようになりたかったら、まず、アルファベットを正しく書けるようにする。教科書に出てきた表現を全部覚える努力をする。どうせ全部覚えられるわけはないのだけれど、努力をする。(その他、ちょっとだけ技術的な思考法はあるけど、書かない。)
数学が出来るようになりたかったら、数式を書くときに、イコールをそろえて、移項がはっきりわかるように書く。平面図やその他、なるべく正確に描くようにする。うまくかけなかったら、ノート何ページを使っても、描く。計算式は、どんなに細かい物であっても、きちんと書いて残しておく。ちょっとした計算でも、きちんと書く。きちんと書くことそのものが思考を整理し、空間感覚を磨いてくれる。わからなかったら、基本的な思考に戻る。戻れるかどうかが、出来るようになるかならないかの違いを生む。同じ問題を繰り返しやることで、思考の根幹を作る。どうしたら、間違えないかを工夫する。どんな問題でも、問題の全前提条件を常に吟味する。全部条件を使って考える。全部を絶対に間違えないように使うことが一番大事。
歴史が出来るようになりたかったら、自分で年表を作る。できあがりの年表を覚えてもダメ。世界史は特に、大きな年表を作って、100年刻みなら、その刻みを最初に区切っておいて、教科書に書いてあることなどをすべて書き込んでいく。国家間にまたがることもなるべく書きこんで、関係をつかむ。日本史でも、ただ単に、順番に書くのは良くない。年表を写すことが目的ではない。教科書を読み取って書くことを通して、時代の流れをつかむことが目的だからだ。現代に近くなってくると、年表が込み入ってくるのがよくわかる。様々なできごとの関係がわかってないと、論述に対処できない。時代を思い描きながら、年表を作る。歴史は苦手だったけれど、易しめの論述問題なら、「まかせてくれ」レベルまでは行く。
地理が出来るようになりたかったら、自分で白地図から書く。地図帳を見て、なるべく正確に世界地図を描くことから始める。市販?の白地図を使ってはいけない。地図にわかったことを全部書き込んでいく。地勢と他の関連もわかる。(受験には使ってないから、これ以上はよくわからない。)
古典はよくわからん。苦手だった。古典文法や、古文の単語の意味をしっかりとつかむ。情景描写などを感じ取って考える。人物関係をつかむ。これで、一応、読んだ文章が何を言いたいのかはわかる程度にはなる。
漢文は、句法を覚える。英語よりもラク。対句的な思考を追って対比的に読む。あらすじ書きのような(?)テンポに着いていく。漢文で点を取らないのは損。
現代文はよくわからん。苦手だった。筆者の思考を追う。つながりで追う。(これは、たぶん、英語の法がラク。)試験の時は、本文中にある単語を使って答える。書くのをいやがらないことが大事。
理科は、文系だったから、理系のことはよくわからない。今では、記憶も定かではないが、化学は、化学変化は表にまとめたりいろいろする。覚えるべきことと、計算の仕方など、方法として、2つある。たぶん、アタマをちょっと切り替えてやると良いのかもしれない。モル計算などは、数学。生物は、覚えるべきことを図表にまとめる。変化がわかるようにまとめる。実験や観察でやったことを記憶にとどめる。(ってか、自分で体験すると、よくわかる。)遺伝は、比例問題のようなもの。(文系で理科も出来るとお得感あり。)
物理は根本的にできなかったから、何も書けない。(笑)

ふーむ。こうして書くと、いかに自分が、歴史と数学で苦労をしたかがわかる。政経倫社もやったけれど、ま、歴史がすべての社会科の勉強を含有するからね。
生徒を見ていると、彼ら、ホント、苦労をしていない。できなくて、当たり前だよ。問題練習をしたからと言って、出来るようになるわけではない。

2 コメント

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「苦労」の意味 (わたやん)
2011-02-09 23:51:48
数学のところを読んで「ほんとに苦労したのか」と最初思ってしまった。というのは,書かれていることが間違いなく大事なことだから。たとえば放物線やsinθのグラフが「あの形」に書けなくて平気な生徒(ただ山や谷になってればいいみたいな)は伸びない,図が不正確な生徒は伸びない,30度・45度・60度刻みの一回転が正確に頭に描けないと三角関数はわからない,式や数字の書き方が雑な生徒は伸びない,根っこから説明できるところまで戻れる力が本当の力…そんな風な,数学の教員として実感してきたことが書かれているので。

でも「苦労した」なんですよね(成績がどうだったかは知らないけど)。苦労できなかったんじゃなくて,正しい苦労の仕方をわかって実行していた。それが今の生徒との違いだと思いました。彼らの多くは,苦労をしていないというより,するべき苦労じゃない苦労ばかりしてるような気がします。ほりさんが書いたような地力作りをせずに問題演習ばかりやるのは,筋トレや素振りもせずに試合形式ばかりやるようなもののように思えます。なんかもったいない。
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そう、もったいないのです (ほり(管理人))
2011-02-10 23:13:21
わたやんさん、コメントをありがとうございます。

正しく苦労すれば、それなりに必ずできるようになるんですよ。特に数学は、原理的には、必ず100点とれるはずのものだし。とれないのは、能力のせいでもあるだろうけれど、どこかでその問題の本質をつかんでないからだと思いました。複雑な問題で間違えると、なぜ正しく根っこに戻れなかったのか、悔しかったです。難しい問題は、ホントに難しかった。プロセスがややこしいと間違える。
成績は、相対的には悪くなかったです。模試でも問題を解くのはかなり速かったから、まるっきり白紙で出した問題はなかった。そのくせ、小問をよく落とした気がします。計算用紙で計算するのが苦手。だから、計算用紙を与えられて試験されている生徒にものすごく同情する。

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