204328 『崩壊する世界繁栄する日本』三橋貴明著
「「国家モデル論」から解き明かす」
猛獣王S ( 30代 営業 ) 09/04/14 AM07
『崩壊する世界繁栄する日本』~「国家モデル論」から解き明かす~
(三橋貴明/著)
出版社名:扶桑社 発行年月:2009年03月 価格:1,470円
●本の内容リンク
『ドル崩壊!』『本当はヤバイ!韓国経済』の著者、“マクロ経済”診断士が緊急提言。国家のモデルとは、その国の経済がいかに「付加価値」を稼いで成長し、「輸入」(輸出ではない)を可能にするか、ということである。マスメディアはGDPなど単体の経済指標を取り上げて「日本はもうダメだ」と言うが、それはそもそも大きな間違いなのだ。「GDP/GNI」「国際収支」「対外債権・債務」「為替相場の推移」など多面的かつ連結的に分析することで初めて、国家のモデルは見えてくる。
●目次リンク
・国家モデル論(「国家のモデル」とは?)
・崩壊する世界(アイスランド-ハイ・レバレッジで自壊した「ヘッジ・ファンド国家」
・韓国-失敗したモデルを引きずる「自称・貿易国家」
・ロシア-原油安で崩壊寸前「オイル至上主義国家」
・イギリス-フェイクマネーに溺れた「金融国家」
・ドイツ-欧州を代表する「外需依存国家」 ほか)
・繁栄する日本(日本-繁栄する「新国家モデル」)
●本の内容(著者のブログ「新世紀のビッグブラザーへ blog」リンクより)
わたしは「崩壊する世界 繁栄する日本」において、【明日の日本の国家のモデル】を以下のように定義しました。
【明日の日本の国家のモデル P239】
■輸出企業中心から、個人消費拡大に重点を置いた政策へ転換し、数年でGDPに対する個人消費の割合を六割超まで高める
■短期的には、国内市場における企業の高度技術育成の設備投資を後押しし、新市場拡大を中心に公共投資を実施する。総固定資本形成(注:GDPの投資項目)の額を高めることでGDPを嵩上げする。
■貿易収支の黒字縮小を是認し、所得収支の黒字最大化により経常収支黒字、対外純債権拡大を維持する
■成長率評価の基準として、GDPに加えGNI(国民総所得)も組み入れる
これだけですと、あまりにもマクロ的過ぎて、何がなんだか分からないので、書籍の中で少しだけミクロに落とし込んだ例を複数挙げました。
■ガラパゴス化せよ(巨大な国内のローカル市場を活用し、オリジナリティを磨け)
■日本のコンテンツ産業が競争力が高いのは、グローバル市場とやらを意識したからでも何でもなく、ローカル市場のなかで激しく競合し、磨きをかけたからである。
■日本の家計の金融資産は莫大で、特に現預金はアメリカよりも多い。この資産を活用し、個人消費拡大に結び付けるべき。
■人口密度の低い地域へのインフラ整備ではなく、都市向けに公共事業を積極的に行え。(電柱の地中化など)
■電気自動車向けのインフラ整備も、国がお金を出して積極的に推し進めるべき。
■リニア新幹線について、JR東海に任せきりにするのではなく、国家プロジェクトと化せ。
■企業は国内市場に改めて目を向けると同時に、海外で積極的なM&A戦略を展開するべき(所得収支の黒字が増えるから)。
■日本政府は海外子会社からの配当について非課税にしようとしているが、これも所得収支黒字拡大に有効。
■「日本は財政破綻する」というフィクションは、いい加減にやめろ
「「国家モデル論」から解き明かす」
猛獣王S ( 30代 営業 ) 09/04/14 AM07
『崩壊する世界繁栄する日本』~「国家モデル論」から解き明かす~
(三橋貴明/著)
出版社名:扶桑社 発行年月:2009年03月 価格:1,470円
●本の内容リンク
『ドル崩壊!』『本当はヤバイ!韓国経済』の著者、“マクロ経済”診断士が緊急提言。国家のモデルとは、その国の経済がいかに「付加価値」を稼いで成長し、「輸入」(輸出ではない)を可能にするか、ということである。マスメディアはGDPなど単体の経済指標を取り上げて「日本はもうダメだ」と言うが、それはそもそも大きな間違いなのだ。「GDP/GNI」「国際収支」「対外債権・債務」「為替相場の推移」など多面的かつ連結的に分析することで初めて、国家のモデルは見えてくる。
●目次リンク
・国家モデル論(「国家のモデル」とは?)
・崩壊する世界(アイスランド-ハイ・レバレッジで自壊した「ヘッジ・ファンド国家」
・韓国-失敗したモデルを引きずる「自称・貿易国家」
・ロシア-原油安で崩壊寸前「オイル至上主義国家」
・イギリス-フェイクマネーに溺れた「金融国家」
・ドイツ-欧州を代表する「外需依存国家」 ほか)
・繁栄する日本(日本-繁栄する「新国家モデル」)
●本の内容(著者のブログ「新世紀のビッグブラザーへ blog」リンクより)
わたしは「崩壊する世界 繁栄する日本」において、【明日の日本の国家のモデル】を以下のように定義しました。
【明日の日本の国家のモデル P239】
■輸出企業中心から、個人消費拡大に重点を置いた政策へ転換し、数年でGDPに対する個人消費の割合を六割超まで高める
■短期的には、国内市場における企業の高度技術育成の設備投資を後押しし、新市場拡大を中心に公共投資を実施する。総固定資本形成(注:GDPの投資項目)の額を高めることでGDPを嵩上げする。
■貿易収支の黒字縮小を是認し、所得収支の黒字最大化により経常収支黒字、対外純債権拡大を維持する
■成長率評価の基準として、GDPに加えGNI(国民総所得)も組み入れる
これだけですと、あまりにもマクロ的過ぎて、何がなんだか分からないので、書籍の中で少しだけミクロに落とし込んだ例を複数挙げました。
■ガラパゴス化せよ(巨大な国内のローカル市場を活用し、オリジナリティを磨け)
■日本のコンテンツ産業が競争力が高いのは、グローバル市場とやらを意識したからでも何でもなく、ローカル市場のなかで激しく競合し、磨きをかけたからである。
■日本の家計の金融資産は莫大で、特に現預金はアメリカよりも多い。この資産を活用し、個人消費拡大に結び付けるべき。
■人口密度の低い地域へのインフラ整備ではなく、都市向けに公共事業を積極的に行え。(電柱の地中化など)
■電気自動車向けのインフラ整備も、国がお金を出して積極的に推し進めるべき。
■リニア新幹線について、JR東海に任せきりにするのではなく、国家プロジェクトと化せ。
■企業は国内市場に改めて目を向けると同時に、海外で積極的なM&A戦略を展開するべき(所得収支の黒字が増えるから)。
■日本政府は海外子会社からの配当について非課税にしようとしているが、これも所得収支黒字拡大に有効。
■「日本は財政破綻する」というフィクションは、いい加減にやめろ