『田母神氏の北朝鮮論』(風狂夜話)リンクより転載します。 ---------------------------------------------------------------- 本日の「日刊ゲンダイ」の記事「あの田母神さんがズバリ指摘」が痛快だ。
「北朝鮮のミサイル脅威はアメリカの罠」という惹句がつく。
先月刊行した著書「田母神国軍」のなかで「アメリカは北朝鮮情報で日本をコントロールしている」と指摘しているのである。
「日本人は北朝鮮のミサイルに対して、過剰なまでに反応します。(中略)アメリカが、特に北朝鮮の情報だけを日本に流しているからです。アメリカは、北朝鮮によるミサイルの脅威を煽ることで、日本のミサイル防衛体制を強化させたいと考えています。(中略)恐怖を煽ればどんどん日本は(アメリカから)ミサイルシステムを買うのです。さらに、北朝鮮の情報も買うでしょう」
ミサイル防衛システムといえば、安倍晋三元首相が官房長官だった06年7月、日本海への北朝鮮ミサイル発射に慌てて、首相になって導入に突っ走った経緯がある。
その仲間とみられる田母神氏が「ミサイル防衛ばかりにカネをかけても仕方がない」
と主張するのだ。これはどういうことだろうか。
氏は「北朝鮮のミサイルなんて交通事故以下の致死確率です」と断ずる。いわば情報通の内部告発に近い。
普天間問題についても、「長期的に考えれば、鳩山(由紀夫)氏が当初公約していた「米軍基地の国外移転」と「対等な日米関係」を日本は目指すべきです」と書いている。米軍のグアム移転や対米従属の軍事機能に対する見通しにも言及する。
連日、おうむの一つ覚えのように朝鮮半島危機を煽る大新聞テレビも、やはり、米国の一方的な情報操作におかされているのであろう。
元外交官の天木直人氏が菅政権の外交姿勢を批判する。
「今回の北朝鮮の韓国砲撃事件にしても、日本は米国から何の情報も入手していません。だから菅政権はただ右往左往している。情報を握られているからこそ、日本は対米依存度を増していくのです。一方通行に過ぎない日米同盟のいい加減さは自民党時代から綿々と続いていて、防衛省はもちろん、外務省にとっても常識です。それを知りながら、日本政府はずっと対米従属に甘んじてきた。その実態を、今回元防衛省幹部の田母神氏にばらされたのだから、管政権も頭を冷やすべきですね」
田母神氏の言うごとく、北朝鮮のミサイルの脅威や核情報が「米国の対日情報操作」であり、沖縄における米軍基地の存在理由も、むしろ日本の財政援助や、核開発の自力調達を抑える目的であるとすれば、なんとも滑稽なお芝居に踊らされているものであるなと、日々曰くありげなコメントをまき散らす言論人に失望する。 ----------------------------------------------------------------
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