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248016 配管から漏れた?3号機汚染水どこから~東京新聞~

2011年03月27日 | 肉体破壊・環境破壊・精神破壊問題
248016 配管から漏れた?3号機汚染水どこから~東京新聞~
 
猛獣王S HP ( 不惑 営業 ) 11/03/27 AM00 【印刷用へ
『配管から漏れた?』(東京新聞『核心』2011年3月26日)リンクより転載します。
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3号機 汚染水どこから  福島第一原発3号機のタービン建屋にたまっていた水で、作業員が被ばくしたことから、さまざまな放射性物質が建屋に存在していることが明らかになった。しかも放射性物質は、炉心から出た可能性が極めて高く、原子炉の健全性に疑問符がついた。他のタービン建屋でも高濃度放射能に汚染された大量の水が二十五日、見つかったことから、配管亀裂の可能性も浮上している。 (原発事故取材班)

■健全薄れ

3号機に対しては使用済み核燃料プールへの注水が懸命に行われ、原子炉は健全とみられてきた。「原子炉の方が(燃料プールより)可能性が高いのかなと思う。ただ、われわれの知らないことが起こってるかもしれない」。原子力安全・保安院の西山英彦審議官は、3号機タービン建屋の汚染水の出どころについて、こう答えた。

問題の水には、放射性ヨウ素131が最も多く、それに加え、コバルト60など聞き慣れない放射性物質も多数検出された。沢田隆・三菱重工業原子力技術センター部長は「(検出された)核種からみて、ついこの間までフルパワーで動いていた炉心由来の可能性が高い」とみる。

三沢毅・京大原子炉実験所教授は「使用済み核燃料プールの水ならば、ヨウ素はもっと少なくなるはずだ。テクネチウム、ランタンなど、ふつう蒸気と一緒に出ないものまで入っている」と指摘。

そのうえで「決め手はコバルト60だ。金属のコバルトは原子炉圧力容器の構造材の鉄に含まれるもので、これが放射性のコバルト60として検出されたことから、原子炉からの水だといえる」と断言した。

■圧力安定

では、3号機の圧力容器や格納容器は激しく損傷し、放射性物質が外部に垂れ流し状態なのか。専門家は「そんなことはないだろう」と口をそろえる。

三沢教授は「炉の圧力などのデータは比較的安定しているので、圧力容器からタービン建屋に向かっている大口径の配管が破れたということは考えにくい。破断したら、容器の圧力が一気に下がるはずだ」と指摘。そのうえで、「圧力容器そのものが損傷している可能性は小さいが、格納容器の損傷の可能性は否定できない。細い配管がいろいろあり、そこから漏れて、どこかにたまって、放水の水などで流され、タービン建屋の地下に入り込んだのではないか」と推定する。

沢田部長は「原子炉とタービン建屋をつなぐ主な配管には弁があり、遮断されているはずだが、弁が壊れたり、配管のつなぎ目などから漏れたりしているのかもしれない」とみる。

■対処方法

放射能汚染が激しい環境では、急がれる電源復旧による冷却系の修復が困難となる。

タービン建屋の地下には補給水系のポンプがある。最初に復旧をめざした系統だったが、高濃度の汚染水が滞留しているため、作業は中断された。

三沢教授は「タービン建屋にあふれた水はドラム缶に入れて保管しておくしかない。これからは漏れ出す水に注意しながら、炉心と使用済み燃料プールに注水を続け、冷却機能の回復を目指す作業を継続していくほかない」とみる。

ただ、九州大大学院エネルギー量子工学部門の守田幸路准教授は「放水や注水を続ける限り、またタービン建屋に水があふれる可能性がある」とし、現在冷却のために行っている注水作業という応急措置が電源復旧という抜本対策を遅れさせる恐れもある。一方、一刻も早い原発の安全性確保を目指す東電は、現在の状況でも対応は可能としている。

「1~3号機のタービン建屋の地下一階で水のあるところは全面作業禁止になり、水がたまっていない一階で電気ケーブルを引いている」と説明。2号機の電源設備を復旧すれば、1~3号機のいずれかの残留熱除去系ラインのポンプにつなげることができるとしている。そうなれば熱交換器を使って、炉とプールを効率よく冷やすことができる。

ポンプの復旧が難しい場合、仮設のポンプや海水注入中の消防ポンプで、蒸発すると塩が炉内にたまる海水に比べ、扱いやすい真水を入れることも検討している。

天気に恵まれたこともあって首都圏の放射線量は二十五日、横ばいとなり、水道の汚染状況は改善している。放射能との戦いは一進一退の状態が続く。
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