サラリーマン活力再生

対米追従の政治家・官邸・マスコミ等と闘う「民族派」「国益派」を応援し、「安心して暮らせる社会」を目指すブログ

245552 現実化し始めた食糧危機~食糧高騰G20協議へ

2011年02月12日 | 経済破局か?市場の軟着陸は可能か?
245552 現実化し始めた食糧危機~食糧高騰G20協議へ
 
猛獣王S HP ( 不惑 営業 ) 11/02/12 AM11

『現実化し始めた食糧危機』(「浅川嘉富の世界」へようこそ)リンクより転載します。
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●食糧高騰 G20協議へ

世界的な広がりを見せ始めた食糧価格の高騰への対策を話し合うため、G20の農業大臣会議が6月にパリで開かれることになった。リーマンショック後の景気対策のための蔵相会議はこれまで何度か開かれてきたが、とうとう食糧高騰に対する会議が開かれることになったというわけである。

昨年の干ばつと猛暑を背景にロシアなどで小麦やトウモロコシの輸出禁止の動きが始まっているが、今年は年初早々からブラジルとオーストラリアでの洪水によ って、小麦や大豆などの被害が発生しており、更なる供給不足が懸念されている。

既に先物市場では、1年間でトウモロコシが80%、小麦が70%、大豆が50%も値上がりしている だけに、価格高騰を抑えることは各国共通の認識となってきているわけであるが、こうした食糧価格の高騰は、単に産地の天候不順だけでなく、急成長を続ける中国やインドなどの新興国の食糧需要の増加、それに投機マネーの流入 などが重なってくるため、対応は一段と複雑になってくる。

中でも投機資金の存在は、米国の大規模な量的緩和に象徴される世界的な金融緩和によって、だぶついたマネーが穀物市場に流入しているだけに、問題は深刻だ。今回、サルコジ大統領が会議の開催を呼びかけたのには、そういった裏事情もあってのことである。

そんな状況の中、昨日のBSニュースを見ると、世界最大の小麦生産国の中国で干ばつの被害が一段と深刻化してきているようである。作付け面積が全国の80%以上を占める河北、陜西、山西、江蘇、安徽、山東、河南、甘粛の8省では、40%を占める800万ヘクタールに及ぶ小麦畑の生育が深刻な状況に置かれている。

中でも河北省や陜西、山東省の昨年11月以降の平均降水量は数ミリていどしかなく、例年に比べ80~85%減少している。一方、気温は例年より1~2℃高いため、農地の水分の蒸発に拍車がかかって干ばつ被害を一層深刻化させており、立春後もこのまま干ばつが続くようなら、秋まき小麦の収穫は危機的状況に立たされる事になりそうである。

読者も食糧備蓄は真剣に考えておいた方がよさそうである。
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245538 同時に裁かれる特捜~石川知裕議員らの初公判を傍聴して

2011年02月12日 | アメリカ→官邸・電通→マスコミの日本支配
245538 同時に裁かれる特捜~石川知裕議員らの初公判を傍聴して
 
猛獣王S HP ( 不惑 営業 ) 11/02/12 AM00 【印刷用へ

『同時に裁かれる特捜~石川知裕議員らの初公判を傍聴して』(江川紹子ジャーナル)リンクより転載します。
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政治資金規正法違反の裁判だというのに、検察の冒頭陳述はまるでダム建設の受注を巡る汚職事件のようだった。嫌疑がはっきりしているなら収賄罪で立件すべきで、それができないものを、被告人らの悪いイメージをかきたてる印象操作に利用するというのは、フェアと言えるだろうか。

弁護人の冒陳で驚いたのは、大阪地検から応援で派遣された前田恒彦元検事(証拠隠滅で起訴)が、大久保隆規元秘書を約2週間にわたって取り調べた際、ほとんど検察事務官を同席させることなく、完全な密室状態だった、ということだ。そこで前田元検事は、時に号泣するなど不可解な言動もあった、という。

さすがに検察側はこの調書の証拠請求を撤回したが、弁護側主張が事実なら、東京地検特捜部はなぜこのような取り調べを許していたのか、説明を聞きたい。

また、石川知裕衆院議員の女性秘書に対する事情聴取は、任意であるはずなのに、子どもを保育園に迎えに行くことも電話をすることも許さず、10時間にわたる威圧的なものだった、と弁護人は主張。池田光智元秘書の弁護人も、調書への署名を迫った検察官から「署名しなければ保釈されない」「署名すれば悪いようにしない」などと取り引きめいた発言があったと指摘した。

石川議員が、保釈後に受けた取り調べを録音した内容も印象的だった。検察官がしきりに、捜査段階の供述を変更すると小沢一郎民主党元代表に不利になる、という趣旨の話を執拗に繰り返している。石川議員が、いくら「(小沢氏に借り入れた)4億円を隠すために時期をずらしたわけではない」と説明しても、検察官は聞き入れない。3時間半後には石川議員も「分かりました。忸怩たる思いが…仕方ないです」と主張を通すことを諦めたようだ。

こうした状況からは、検察側の筋書きに沿わない調書は絶対に作成したくないという検察側の強い意志が伝わってくる。大阪の郵便不正事件でも、検察の筋書きに合わない供述は調書にしてもらえない、という問題があった。特捜検察に共通する問題かもしれない。

今後の公判では、取り調べ検事も出廷する。被告人3人だけでなく、特捜検察の捜査手法も同時に裁かれている、と言えるだろう。
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245537 金融経済はトリックの塊~実体なき経済は何れ潰える!

2011年02月12日 | 経済破局か?市場の軟着陸は可能か?
245537 金融経済はトリックの塊~実体なき経済は何れ潰える!
 
猛獣王S HP ( 不惑 営業 ) 11/02/12 AM00 【印刷用へ

『金融経済はトリックの塊・・・・実体なき経済は何れ潰える!』(飄(つむじ風))リンクより転載します。
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何とも詐欺的トリックではないか・・・。
金融経済は、トリックの塊!
それで由(よし)とした資本主義経済に未来はあるのか?

大方が、それで由(よし)としているのである。これまでが良かったから、未来もそうであろうと考えている。しかし、実体が伴わなかったら、ただの詐欺に終わる。

【転載開始】リンク

ある日、中国人の旅行者がNYにあるDebt(借金)という名のホテルにやってきた。手の切れるようなピン札100ドルをカウンターに置いてオーナー・マネージャーに、今夜100ドルで泊まりたいので階上の部屋を見せてくれと言った。

そこでマネージャーは係に最上階5階の部屋5室を時間を掛けて丁寧に見せるように言いつけ、自分は裏口から向かい通りの肉屋に飛び込み3カ月も滞納していた肉代金100ドルを払った。

肉屋は即座に自転車に乗って数ブロック先の精肉会社に長い間借りていた100ドルを返しに行った。精肉会社の社長は広告会社に電話して滞納している100ドルの広告代を取りに来させた。

広告会社の社長は自家用車でDebtホテルに駆けつけ催促されていたアーケードのディスプレー広告スペース代100ドルを払った。

そこへ中国人の客が5階から下りてきて、どの部屋も気に入らないと言ってマネージャーに預けていた100ドルを受け取りグッド・バイと言って帰って行った。

泊まらず仕舞いの中国人客がホテルの受付カウンターに100ドルを置いてから同じ100ドルを持って帰る間にホテルと肉屋と精肉会社と広告会社に何が起きたのだろうか。

その通り!全員借金が無くなったのである。【転載終了】 

今、街中を見渡してみよう。蜃気楼の如きビルの群れ、流れる高速道路、絢爛豪華なネオンの輝き、それらは全てこうしたトリックから生まれている。金融経済という見かけ上の『100ドル札』の上に、期待値が一人歩きしている。

そこには盲点がある。見かけ上の『100ドル札』を持ってきた中国人がいなかったら、このトリックは全て壊れる。と言うことだ。勿論、中国人はこの場合、比喩である。しかし、現今の世界情勢をうまく表しているだろう。

そこには新たな『中国人』が登場する必要があるのである。はたして、第三の中国人はどこの誰であろうか? かつては、産油成金がその役割を果たしたであろう。しかし、見事にドバイは潰えた。

現在の『中国人』が、忽然と消えることが無いとは云えない。理論的には必ず、消える。それに代わるものが続かない限り、このトリックは続かないのである。

今、無限級数の夢に酔って経済が語られている。そして、トリックが駆使されている。それが金融経済の本質であることに気づかされる。

そのツケは、膨大化した債務の化け物が跋扈する。

債務は、資産と同等であるから、資産とは実体もあるが、実体に乗せられた膨大なトリック像が隠されている。それがCP(コマーシャルペーパー)であろう。CPそのものだけではない。レバレッジ(てこの原理で増幅)された別名の債権である。

今、これらがリーマンショックで潰えたから、他のもの取り替えられようとしているが、実相は何ら変わらない。はたして、このトリックはいつまで続くだろう。

このトリックが、潰えたとき、資産は殆ど消える。と言うことは負債が膨大に残ると云うことだ。問題は、その負債が、誰の手に帰するかと云うことであるが、このマジックを使う魔術師達ではないことは明らかであろう。

それに酔っている大衆だ。あるいは大衆を動員した機関投資家(銀行)だ。そして、その銀行は公的資金で補填される。結局、税金で穴埋めされると云うことである。全ての国家は財政破綻する。これが最終狙いであろう。

つまり、結局、これは大きな詐欺であって、謀りに計った一大陰謀であることが透けて見える。この陰謀に踊らされないことが重要だ。その策はあるのか?

ある。

人間は、富のために生きるのではない。富は活用するところに本義がある。富を活用する能力が、真実の富であろう。これは減らない。この智恵は、実体を生む。

実体なき経済は必ず、破綻するが、実体を生む智恵は真の経済を創建出来る。

今行われている金融経済は、略奪そのものだ。天然の富を賭場に投げ出し、オッズを限りなく高めて、つり上げる。それに懲りず、自作自演で架空の商品(温暖化債権)をこしらえ、新たな市場を創設する。本物は殺し、今だに石油を独占する。核の独占もその一つだ。

それらは偽物の実体だが、やがて、暴かれて廃るだろう。

これからは、無限の富が智恵により発見される。既に発見されているが、あえなく隠されている。独占出来ないからだ。それらが日の目を見るとき、やがて、こうした詐欺的トリックは姿を消すことだろう。

何も『中国人』に期待する必要はなくなる。目の前の空気から、水から、あらゆるものが生み出されてくる。輸出する必要も、輸入する必要もない。活用する智恵だけが必要となる。そう言う時代が、目前に来ている。
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245476 世界騒乱~ドル垂れ流しの政治的帰結

2011年02月12日 | 経済破局か?市場の軟着陸は可能か?
245476 世界騒乱~ドル垂れ流しの政治的帰結
 
猛獣王S HP ( 不惑 営業 ) 11/02/10 PM11 【印刷用へ

『世界騒乱ーードル垂れ流しの政治的帰結』(田村秀男の経済がわかれば、世界が分かる)リンクより転載します。
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【国際政治経済学入門】ドルの洪水が世界に騒乱を引き起こす

グローバル化されたこの世では、グローバルに因果がめぐる。そう感じたのは、ほかでもない。混沌(こんとん)としたエジプト情勢である。ムバラク長期政権に対する民衆の不満が爆発したわけだが、その底流にはインフレ圧力の高まりがある。エジプトは不況続きで需要不足なのになぜ物価が騰貴するのか。

答えは、米連邦準備制度理事会(FRB)が発行する巨額のドル資金の一部が原油や穀物など商品市場に大量の投機資金として流入することにある。その結果、国際商品価格が高騰する。国際商品が値上がると、輸入コストが大幅に上昇し、国内の消費者物価を押し上げる。インフレが社会不安の火種になるのはエジプトばかりではない。中東・北アフリカも中国もそうだ。米国はドル札の大量発行で株価を引き上げることにより、消費者心理を好転させて景気底入れに成功しつつあるが、世界の基軸通貨ドルの急激な量的拡大は、世界に思わぬ異変を引き起こすのだ。

■中東政変の遠因に

国際通貨基金(IMF)統計によれば、国際商品価格総合指数は2010年後半から騰勢を強め、最近では前年比で20%以上に達している。世界の地域別に消費者物価指数と国際商品価格の動向をさぐってみると、国際商品価格に最も敏感に反応するのは中東・北アフリカとサハラ以南のアフリカである。例えば08年、商品価格は前年比28%上昇したが、この両地域の消費者物価は15%跳ね上がった。アジアの発展途上国・地域平均は7.8%、先進国全体は3.4%にとどまった。(グラフ参照)

08年3月には、サブプライム・ローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)危機のあおりで経営破綻した米証券大手のベアー・スターンズ救済のためにFRBが投じた資金の一部が商品投機に回った。原油、穀物価格は高騰したが、金融不安はこの年9月さらに「リーマン・ショック」に発展し、商品相場は暴落した。日米欧や中国など新興国での物価下落は激しく、デフレ圧力にさらされた。

対照的に、エジプトの場合、リーマン後も物価上昇率は10%台のまま推移している。失業率も9%以上と高いままで、いわば不況下のインフレ、つまり「スタグフレーション」のままだ。同じ独裁政治のチュニジアの政変がエジプトの民衆を駆り立てるだけの経済的背景は十分あった。

ドル資金の垂れ流しが商品投機を助長し、それが世界的な物価高騰を招くという08年前半の教訓からすれば、今回の危機ははるかに深刻になる恐れが強い。というのは、FRBの量的緩和政策は当時とは比較にならないほど大規模である。FRBは日本円換算で毎月平均10兆円前後の資金を長期国債購入に振り向けている。その資金の一部が株式市場と商品先物市場での投機に転用される。もとよりFRBは株式市場への資金流入は米国民の富を回復するとみて、後押しする姿勢を示してきた。

米国の個人金融資産は10年9月末、08年12月末比で4兆5000億ドル増えた。増加分の実に7割が株式と投信の保有合計額の膨張分3兆1430億ドルが占める。つまり、株価の値上がりで、米国の家計は日本円換算で300兆円、日本のGDPの6割相当ほど富を回復したことになる。米国の全世帯の半数がこの恩恵にあずかるのだから、もとより消費好きな国民性の米国人のこと、財布のヒモを緩めるのも無理はない。

■米景気回復の代償

米景気回復の代償はしかし、国際商品相場を通じて世界に向けてつけ回しされる。中国、インドなど新興国は流入する余剰ドルを吸収するために通貨を発行し、国内景気を拡大させ、石油や食糧の需要は世界的に拡大する傾向にある。米景気は復調し、原油などの実需が上昇するという投資ファンドの思惑が強まるから、投機が投機を呼ぶ。であれば、政治社会不安は今後、政治体制のひずみが鬱積している中東やアフリカなどで頻発する可能性は十分あり、チュニジア、エジプトはその前触れに過ぎないとも言える。

共産党独裁の中国も決して例外ではない。08年3月のチベット騒乱の原因の一つはやはりこの地域でのインフレだった。当時、チベットの食料品は30%以上も値上がっていたといわれる。現在、中国全体では消費者物価指数が年率5%に達している。胡錦濤(こ・きんとう)中国共産党指導部は、物価上昇の進行の阻止に躍起(やっき)となる一方、ドルの大量発行の米国を激しく非難する。

 ~後略~
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245474 今回の「減税党勝利」は「公務員削減党勝利」といえ、日本の仕組みを根本から変える力になる

2011年02月12日 | アメリカ→官邸・電通→マスコミの日本支配

245474

今回の「減税党勝利」は「公務員削減党勝利」といえ、日本の仕組みを根本から変える力になる

 

猛獣王S HP ( 不惑 営業 ) 11/02/10 PM11 【印刷用へ

『マジックナンバー』(NEVADAブログ)リンクより転載します。
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菅総理・岡田幹事長・枝野官房長官にとっては見たくない数字かも知れません。

29兆円と303万人(247万人・56万人)

まず、303万人ですが、これは地方公務員(247万人)と国家公務員(56万人)を併せた数で、29兆円は公務員の給与総額です。

今回の「名古屋の乱」では、この303万人と29兆円を削減する「政党」が勝ったもので、公務員を支持母体にする民主党からすればなんとしても勝たなければいけなかった選挙だったはずです。

今回、名古屋では、ありえない差で民主党候補が敗北しましたが、これは今の北アフリカの政変でいえば「チュニジア」の政権崩壊と言えるかも知れません。
即ち、民主化運動に火が付けば、今後、エジプトクラスの「民主化運動」が日本でも起こり、民主党政権が揺らぐこともあり得るということです。

何をしても変わらないと思っていた国民が一致団結して動けばチュニジアのように「政権は倒せる」という「事実」を見れば、国民の中で同じことを考えるものが出てきても不思議ではありません。

『公務員天国』と言われる日本ですが、給与総額29兆円、これに「隠れ給与」数兆円を入れれば『国税収入』がすべて『公務員給与』で消えている日本は、異常事態に陥っていると言えます。

今回の「減税党勝利」は、「公務員削減党勝利」ともいえるもので、日本の仕組みを根本から変える力になるかも知れません。
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245473 日本語と福建語の発音はなぜ似ているのか?

2011年02月12日 | 縄文体質を有する「日本人」の可能性を探る
245473 日本語と福建語の発音はなぜ似ているのか?
 
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『<在日中国人のブログ>日本語と福建語の発音はなぜ似ているのか?』(Record China)リンクより転載します。
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2011年2月5日、孔子の第75代直系子孫で日中関係評論家の孔健(こう・けん)氏は、「日本語と福建語の発音はなぜ似ているのか?」と題した記事を中国のブログサイトに発表した。以下はその概略。

日本人の口から初めて日本語を聞いた時、福建語に良く似ていると感じた。「世界」「人類」「仏教」「気」「家」など福建語と同じ発音の単語も多い。1から10までの数え方もほぼ同じだ。日本語と福建語で似ている言葉を書き出せと言われれば、用紙数枚分は書ける自信がある。

では、なぜ日本語と福建語の発音は似ているのか?筆者は日本語を習い始めたばかりの頃、単に福建からの移民が多いからだと思っていた。ところが、調べていくうちにそうではないことが分かった。それは、仏教と「呉音」と呼ばれる中国南方系の言葉が中国から朝鮮半島を経由して日本に入って来たことと関係する。

福建語と呉音にはどんな関係があるのか?漢代(BC206年~220年)以降、福建に大量に移住してきた葉一族(福建人の祖先)が呉音を話していたと言われている。そして、福建人の保守的な性質が幸いし、呉音をもとにした福建語は今日まで脈々と受け継がれてきた。日本に仏教が伝来した当時、経典は呉音で読まれていた。日本人は経典を読むことによって呉音をマスターしたのだ。

「古事記」と「日本書紀」の記載によると、4世紀に百済王室は日本の朝廷の招きを受け、学者の王仁(わに)を日本に派遣している。その際、「論語」10巻と「千字文」が持ち込まれた。王仁は応神天皇の皇子、菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)の師となり、儒教と漢字を教えた。こうして日本に正式に漢字が伝わり、日本人も漢字を使うようになっていった。

日本語の音読みには呉音のほか、漢音、唐宋音の3種類ある。漢音は奈良時代後期から平安時代の初めごろまでに遣隋使や遣唐使、留学僧などにより伝わったもので、唐音は鎌倉時代以降に伝わったもの。中国は王朝や地方によって言葉が大きく変わるため、中国から漢字を学んだ日本人は何度も異なる読み方を学ぶ羽目になったようだ。

 ~後略~
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