Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ロードバイク 正確な ポジション測定

2017-06-07 20:05:25 | ロード
友人から整備の為に預かったロードバイク すでに洗車とオイルアップを終わらせています
折角ですから次の作業に移る前に現在のポジションの測定をしておきます





友人のロードバイク CARRERA カレラです まだ作業が終わっていないので
メンテスタンドに乗せたまま保管しています




折角預かり返却までに時間が有るので この様な
レーザーレベルを使いポジションの測定をしておきましょう






このレーザーレベルは仕事で使う為の物ですが 自転車の
ポジション出しに流用するとかなり正確な数字が出せます
スイッチを入れるとこの様に水平と垂直線に併せてこの機械の
位置を示す下部ポイントがレーザー光で照射されます




その様な機械を正確にセットします 幾ら優れた測定機でも
その使い方を良く理解しないと何の役にも立たず 間違った
測定の仕方では色々な事を余計にややこしくするだけです






私の自転車小屋の通路にはこの様に珠墨で縦横の線(地墨)を打っています
この線は直角に交わっており 自転車は横線の真上に置き 交点の真上に
ハンガー芯が来る様にします
レーザーレベルは縦線上に置く事で自転車に対し直角にレーザーが照射されます
縦線上に正確にセットするのはレーザーの下部ポイントがそれを可能にしています






大切な事は他にも有ります レーザー光の縦線はハンガー芯に合せています
自転車を水平にセットする為に 水平ラインに自転車前後のエンド芯を合せます
前後同径のホイールを使う自転車はこれで自転車が水平状態になります






メンテスタンドの前後の高さを微調整する為に この様な物を用意しています
全ネジ(ズンギリ)と言う全体にネジを切った棒でメンテスタンドの前部を受けています
これの調整つまみを回転させる事でメンテ台の傾きを微調整出来ます




レーザーレベルの高さは三脚の調整機能で任意の高さに調整出来ます




その様に出来るだけ正確にセットした状態から
色々な寸法を測定して行きます



計測



実際にはこの様に各寸法を測定します ハンガー下がりを測っています
写真ではレーザー光が写っていませんが ハンガーの中心に差し金等
寸法が測れる物を当て水平のレーザー光までの距離を読みます

水平ラインは前後のエンド芯を通していますので フレームのジオメトリー図で
良く見る ハンガー下がりの寸法だと言う事が解って頂けますね






これは縦のレーザー光(ハンガー芯から伸びている)とサドル先端の
距離を測っています いわゆるサドル後退寸法と言う奴です ここでは
40mm と読めます この様に縦横のレーザー光を基準に各寸法を測って行きます






これをメモし、後で分り易い様に書き換えます




ポジション図

後で書き直した図面がこれです 定規だけで書いた縮尺も正確でない素人図面です
この各寸法はこれからポジションを変更したり新しい自転車を組む時には叩き台として
役に立ちます
ただ昔の丸いパイプと違いフレーム寸法の計測は何処がパイプの中心か解らないので
何処を基準にしたのか但し書きが必要ですね この自転車の場合トップチューブの
天端の前後を測ると後ろが 60mm 下がりのフレームでした

この様な理屈と測定方法が皆さんの何かの役に立てば幸いです

前回の記事 【 ロードバイク 洗車後の注油と美装 CARRERA 】

次の作業 【 Campagnolo カンパ ウルトラトルク クランクを外す 】


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