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上海名物…

2010年05月26日 | 海外事情
 中国全土の中で、上海のパジャマ率は最も高い。
 寝間着としてのパジャマでなく、外出着もしくはおしゃれ着としてのパジャマのこと。
 「まさか?」とお思いでしょう。確かに香港の下町などには夜半なもんるとパジャマで屋台の麺を食べるおばはんはいた。おっさんを見かけなかったのは、おっさんはいわゆる香港スタイルと読んでいる短パンに腹めくりのランニングシャツ姿のため、パジャマなんか持ち合わせていないからだろう。
 だが、上海では、パジャマは街着なのだ。
 例えば、ハイセンスな「IKEA」。ここでもパジャマにハイヒール(もちろん靴下は必需品)で、ハンドバックを腕に掛けた女性は居る。
 これが財布だけを掴んで、サンダル履きなら、「近所から慌てて来たのね」と思えな事もないが、ハイヒールにハンドバックともなると、そのままバスもしくは地下鉄を利用したと思われる。
 また、あるおやじは、パジャマに、革靴(もちろん靴下も)にメットを被ってパジャマでお出掛け。
 最もイケている地域の大型デパートにもパジャマは必ず出没するくらいなのだから、近所ともなると、日中若い娘さんがパジャマで外食する姿も多々見掛けるのだ。
 ここでどーっしてもきになったのが、「奴らはブラジャーをしているのだろうか」という事。もし、していなかったなら、寝起きでそのまんま。これなら、「着替えが面倒くさいのか」とまだ理解出来ない訳ではない。
 もし、していたら、これは完全にお出掛け用として着替えた訳で、もはや理解しがたい物がある。「上下がそろっていて可愛い」のだそうだ。あんたが着ているのは、スーツじゃねー。
 そこで、通り過ぎる娘さん達を目で追うと、100人が100人してました。ブラジャー。しかお冬はインナーにとっくりのセーターを着たその上にパジャマ。
 こんな国での万国博覧会。会場で探してみてはいかがでしょう。パジャマ族。
 これには理由があって、昔(今でもこういう地区はあるが)の集合住宅では台所やトイレなどの水回りが共同だったため、屋外に設置されており、食事の支度=外出という観念から、現在まで外食=家という風習が残されているのだそうだ。が、少なくとも「IKEA」は家じゃねー。
 さすがにオフィスにパジャマ姿は居なかったが、各自の家にシャワーがあまり普及していなかった頃は会社のシャワーを使用する事が当たり前だったようで、そんな貧乏根性から、北京では会社で洗髪をする娘も居るくらいだ。

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