キはキモノのキ

キモノ‥愛してます

おとなのひなまつり♪

2009年03月16日 | キモノイベント

  トンボ玉のふちこまさんが名古屋で展示会をなさるためにいらっしゃると聞き、一緒に飲もう!と思ったのがきっかけでした。
 せっかくだから皆に紹介しよう、せっかくだから宴会しちゃおう、そうだ、ちょうどおひな祭りだし!…というわけで、キモノ女子を呼び集め。「おとなのひなまつり」はじまりはじまり~でございます。
 
 まずは展示会場のギャラリー『アール・グリシーヌ』に集合!トモさん・おーこさん・ふちこまさん・mayさん・ぶるちゃん・わたくし
 今日の羽織:木蓮長羽織(ヤフオクきものなかむら)
 今日の着物:臙脂ポリ小紋(すうちゃんにいただく)
 今日の帯:緑小豆昼夜帯(mikaさんにいただく)
 今日の半衿:緑タイシルク(エスニック雑貨屋で買ったスカーフ)
 今日の帯揚:紫地水色白水玉ハギレ(きむら)
 今日の帯締:青水色矢羽根三分紐(ヤフオク)
 今日の帯留:髑髏蜘蛛(竹蔵龍)
 今日の簪:赤花トンボ玉(ふちこまさん)
 今日の羽織紐:緑トンボ玉(おーこさん)
 今日の足袋:緑古典柄(まねきや)
 今日の下駄:紫縞花緒畳表台(松屋)

 お正月以来のふちこまさん。変わらぬ笑顔です。
 ご挨拶もそこそこに、トンボ玉に目と魂を奪われるわたくし。

 小ぢんまりしたギャラリーいっぱいに、ふちこまさんとご主人小暮さんの作品が展示されていました。魅入られ、見入る。なんて美しいんでしょう。

 ちいさな玉ひとつひとつが、なんて存在感。

 「これはね、モザイクで模様を作ってはめ込んであるの。こちらは点を打って…」どうやって作られたかの話を聞くと、たいへんな手間と集中力で以ってこれらが作られているのがよくわかります。なるほど、迫力あるわけだわ。
 
 はじめはただただ圧倒されながら眺めているだけでしたが、ゆっくりと見ているとだんだんひとつひとつの玉をじっくり見つめることができるようになりました。
 「これ、とっても綺麗…。見ているだけでうっとりしてしまいそう」
 「いいでしょう。でもこれ、実は使いにくい玉なのよ。簪?ペンダント?何に仕立てようって考えると、どれも馴染まなくて。結局、このままずっと置いてあるの」
 「そうねえ、これはただ、眺めていたいような感じだわ」
 「トンボ玉って、そのために集めているひともいるのよ。アクセサリーにしたりというのでなく、眺めて楽しむためにケースに入れて飾ったりね」
 「それもいいわね。でも私はやっぱり、美しいものは身につけたいわ」
 わたくしがトンボ玉に心惹かれるのは、そうやって身につけて楽しむことができるからなのだなあ、とあらためて思います。そう思いながら手に取ると離せなくなった玉が!
 
 つぶつぶのガラスの奥から金が光る、玉としてだけ見ても目を引くものでしたが、簪にして髪に挿すといっそう映える…。もうこれは抗えず。「これ、ください…」
 さっそく装着。心が浮き立ちます。
 
 向こうではmayさんが、とってもとってもステキな帯留を前に心をぐらぐらと揺らしていました。
 「帯留ちゃんの声が聞こえるわ~。『mayさ~ん、おうちに連れて帰ってよー』」
 「キャー聞こえないー」
 そして、お買い上げ。ほんとうに誂えたように雰囲気ぴったりで、お披露目が楽しみ。
 そのほかにも、ねじねじのいっぱいついた大きな帯留とか、羽織紐にもブレスレットにもなるトンボ玉とか、心惹かれるものがいっぱい。アクセサリーだけでなく、お正月にお酒をいただいてうっとりしたコアガラスの器もあったり。ああ、眼福です。

 奥の部屋ではこのギャラリー常設の『浮世絵とジャポニズム』展も開催されていて、こちらも見ごたえがありました。美術館クラスの品物が惜しげなく展示された部屋で、遅れてきたぱぱちゃんも入って記念撮影。…あ、撮影はすべてカメラマンオットです。

※『アール・グリシーヌ』でのトンボ玉展は3月20日までです。
 ご興味もたれた方は八事へGO!
  ART GLYCINE アールグリシーヌ
  名古屋市瑞穂区弥富町緑ヶ岡5番地 Bonne Chance Ⅱ
    Tel 052-831-3303


 あっという間に時間が経ち、さぁそれでは宴会に行きましょう!
 行く先はおなじみ錦の『加寿也』。
 
 バッグの中はわたくしセレクトの日本酒が入っております。
 『おとなのひなまつり』実はヒソカな目論見があり…。

 お店に着くと、宴会から参加のヤドカリさん・ずずさん・フミさん・花兎さんが既にみえていました。
 さぁみんな揃って、宴会のスタートです。

 どーん!!
 一皿目から、板さんのおひなまつり特別料理の登場!歓声が上がります。菱餅をかたどった御寿司に、お刺身で薔薇の花。周りには美味しいものがちょっとづつ。女子心をくすぐるニクイ大皿。
 続けて登場の鰹石ラーユッケや特製おでんも美味しいこと。そして、日本酒を呼ぶこと。

 みなさまとわたくしで持ち込んだお酒。

 実は、わたくしのヒソカな目論見とは『キモノ女子日本酒好き化計画』。わが愛するキモノ女子に、わが愛する日本酒を好きになってほしいのです。

 日本酒ってこんなに美味しいのに女子には「苦手」というひとが多く。これはひとつには美味しい日本酒を飲んだことがないから不味いものと誤解しているせい。もうひとつは『日本酒はオヤジの飲むダサい酒』ってやなイメージがあるせい。

 それらをいっぺんに払拭するためには『綺麗に着飾って美味しい日本酒をいただく』経験をしてもらったらどうかしら?もちろん、美味しい和食をいただきながら。

 なーんて思いがありはしたけれど、もちろんこの会は『おとなのひなまつり』、あえてそんな話はせず、ただ「日本酒は苦手なんだけど…」と仰った女子には『すず音』から『吟醸工房純米にごり』…と順番に勧めてみました。
 そしたら~。
  
 フミさん、確か「お酒飲めないのー」って仰ってませんでしたっけー。
 「なにこれ、おいしー!!」…嬉しいお言葉。
  
 ぶるちゃんも、お酒は~って言ってたよねえ。
 「あたしこれ好き~」って、嬉しいけど顔真っ赤だぞ。大丈夫か。

 会話とお酒とお料理と。楽しいなあ。 

 実は次の日がオットの誕生日。というわけで、お誕生日の特別料理までも~。

 「わーい!!」とつつくわたくしたち。
 その様子を撮るのは、お誕生日のひとオット(いつもすまないねえ。書いていてしみじみ、わたくしもしかしたらヨクナイんじゃないかと反省しました)。
 
 おとなのひなまつり、大いに盛り上がりました。遠来のお客様ふちこまさんにも楽しんでいただけたよう。
 「今度来るときには、うちの器を持ってきて使わせてもらいましょうか」と嬉しい提案もいただきました。
 あの、お正月に使わせていただいて感動したコアガラスの器。それで楽しむ美味しい日本酒とお料理。夢のようです・・。

 おとなのひなまつり。わたくしが企画したせいでいろいろとっちらかった催しになりましたが、みなさんの楽しむ力のおかげでよい会になりました。料理とお酒を楽しんでいただけただけでなく、誰ひとり悪酔いせず。さすがおとな。
 わたくしもとても楽しかった。またよろしくお願いいたしますね。
 今回ご参加かなわなかった方々も、よろしかったら次回はどうぞ。
 
 次回はこんな器でお酒をいただくの!むっちゃ楽しみです~。
 (と言いつつこの器、どうしても欲しくなって求めることにしてしまいました。あああ)