キはキモノのキ

キモノ‥愛してます

浮世絵名品展へ

2008年03月06日 | 今日のキモノ

 土曜日に遊んできたばっかりなのに、火曜日にもまたキモノ着て遊びに行きました。なんとまあ遊んでばっかりだ!

 今日の着物:紫めくら縞縮緬(ヤフオク花小袖)
 今日の帯:牡丹紋昼夜帯(ヤフオク時代着物)
 今日の半襟:臙脂牡丹木綿ハギレ(居内商店)
 今日の帯揚:ピンク市松ハギレ(きもの なかむら)
 今日の帯締:緑桃ぶっとい帯締(大須骨董市)
 今日のコート:大輪牡丹道中着(ヤフオク☆ちどり☆)
 今日の髪飾:シェル薔薇バレッタ(ドイツ蚤の市)
 今日の足袋:薄紫雪兎(まねきや)
 今日の草履:畳表縞花緒(松や去年のバーゲン)

 今日の帯、これを前回の犬山行きのときのピンク渦巻き小紋に合わせて『座敷牢』したかったのですが‥合う半襟がなくて断念したのでした。いつかまたやる座敷牢。

 さて、出かけた先は金山のボストン美術館。『浮世絵名品展』が開催されているのです。
 ご一緒してくれたのはすうざんさんとおーこさん。
 
 
 すうちゃんとは年の初めの『きむら』以来、おーこさんとは12月のクリマ以来。しばらくぶりです。ネットでお互い消息を知り合ってはいるけれど、じかに逢うとやっぱりなんとも言えず嬉しい。l着姿もいちだんと艶やかで、知らずと笑みがこぼれます。

 浮世絵展、平日だというのにけっこうな人混み。3人それぞればらばらに見て回ることになりました。
 作品保護のため薄暗い展示室に入っていくと、まずは浮世絵初期の作品から。はじめは墨一色、やがて少しずつ色が加わってきます。歌舞伎役者の絵や芝居の場面などが多く描かれていました。
 なるほどねー‥と眺めていく中ではっと目を引く絵が。それは、若妻らしき女性が強い風の中で洗濯物を干している図。作者は鈴木晴信。強風に舞い上がる袂、髪の乱れを気にしながら洗濯物を飛ばすまいと棒で竿を押さえる若い女性。絵の中に生活が見えます。‥こういうのが、わたくし好きなんです。

 浮世絵といえば役者や遊女のブロマイド的に用いられたという印象が強く、衣装の華麗さなどにずっと目を奪われてきましたが、こんなふうに生き生きした躍動をつたえるものでもあったのですね。
 そう思いつつ見ていくと、以降の展示でもそのような絵がたくさんありました。みんなで揃って柿もぎをしている絵(喜多川歌麿)では、描かれている人物ひとりひとりの性格までも伝わってきそうな感じ。そのほか、お花見や舟遊びや。絵から声が聞こえてきそうです。

 また、こんな風にたくさんの作家を並べてみると、個性の違いも際立ちますね。歌麿はとにかく「艶」。写楽は「変」‥美しく描かないといけなかったに違いない役者絵ですら、なんとも個性的に描いちゃってる。そして北斎は「凄」‥なんか、そこだけ存在感がくっきりと際立っているような。桔梗に蜻蛉がとまろうとしている、その羽根の震えまでも描きこまれているようです。

 
 すっかり堪能して、感想を言い合いながらミュージアムショップでお買い物して、外で写真撮影。「すうちゃん、長襦袢見せてえ」「いいわよ」ちらり。
 
 わたくしは今日は「うそつき」なのでちらりえんりょ。
 
 おやくそくの足元写真の後は‥
 
 『フカひれ』いただいてお肌とぅるとぅるになりましょう~♪
 芸術堪能するとおなかすくわねえ。食べる喋ると口が忙しい。
 このあとおーこさんは蜻蛉玉を見に。すうちゃんとわたくしはコスメを見にとそれぞれ別れ、さらにお喋りしつつそぞろ歩いたのでした。

 
 この『ボストン美術館浮世絵名品展』は4月6日まで名古屋で開催されています。そしてこのあと新潟・福岡・東京とまわるのだそう。みなさま、お近くで開催される折にはぜひごらんになって。とても見ごたえのある展示で、わたくしできたらもう一度行きたいなあ。
 また、名古屋では今、市立美術館で『北斎展』もやっているのです。「凄」の北斎、もっと見てみたい。これは必ず行くと心に決めています。きっとまた、キモノ着て行きますわ。