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私のきものみち・一章 着付け教室編その1まずは教室選び

2006年09月06日 | キモノとわたくし

 数々の失敗を繰り返しつつ心に芽生えた気持ち「着付を習おう!」。しかし、なかなか実際に足を運ぶまでになりませんでした。
 何故かというと「着付け教室」に関しては、どうも悪い噂ばかりを聞いていたからです。お金ばっかりかかってたいしたことは習えないとか。その教室独自の器具を買わされ、その器具を使った着付しか教えてくれないとか。呉服屋さんと繋がっていてしつこい売りつけに会い、買わなかったら先生の扱いが違ってくるとか。女の園で見栄の張り合いがすごいとか。

 でもまぁ、何にせよ行動しないことには始まらない。というわけで、まずはネットで検索。着付け教室×愛知で調べると、大手から個人から、たくさんの教室がヒットしました。

(写真がないと寂しいので記事に関係ない写真。当地名物おっぱいまんじゅう)

 そのなかでまずやめておこうと思ったのは、大手の着付け教室。
 カリキュラムを見ると、ここはどうも私のようにただ着物を楽しみたいという者が行くところではなく、資格を取って仕事にしていきたい人に向いているように思えました。いろいろ器具や小物を買わされるのもここが多かったし。紐にせよ帯枕にせよ祖母の残したものがたくさんあるので、あるものを使いたいというのは第一条件でした。
 それに、パーティーやコンテストなどの交流行事があるのも何だか煩わしく、華やかな訪問着で絢を競うというのも私の目指す気楽なキモノ生活とは離れていると思いましたし。

  次に除外したのが「無料着付け教室」の類。
 「無料ほど高いものはない」と言いますから。「見学会」の名目で強引な売りつけがなされるのはこの類に多いと聞いていました。講師料や経費がどこから出ているのかと考えると、これは無理からぬことです。セールスや勧誘を断るのは得意(鬼並み)の私ですが、厭な気分になるのがわかっているところに行くのは厭でした。
 (後から聞いたところでは、とても当たり外れがあるようです。無料で習えてキモノ友達もできてとても良かった!という声も聞きました。逆に、強引に売りつけられてキモノ自体嫌いになったという声もありました。)

  迷ったのは、個人でやっている着付け教室。
 特に、呉服屋さんなどとのつながりはなく楽しむためにやっていますよーと強調しているところには心惹かれました。でも、今度はその輪の中に入っていけるかなあと心配が。昔から、学校など女子が集まってきゃあきゃあやっている中では馴染めない性質でした。これこそ行ってみないとわからないのですが、できれば教室の人間関係はある程度希薄な方がありがたいなあと思っていました。

  悩むだけ悩んで、あげく疲れて「えいっ」と決めちゃう、というのが私のパターンですが、この着付け教室選びも結局そのとおりになりました。
 行くことに決めたのは、近所の公民館で開かれていた「着付けと帯むすび」教室。器具を使わない手結びで、週1回開催、1年の講座。料金は3ヶ月ごと1万円。 公民館でそう商売気な催しもないだろうし、1年と期間が切ってあるなら煩わしい人間関係もたいして生じないだろうし、見栄の張り合いがしたい有閑婦人はもっとサロン的なところに行くだろうし‥。

 これらの目論見、一部は当たって一部は外れて‥。まぁ、決めた条件を列挙するといかにも熟慮の末選んだような印象ですが、いちばんの決め手となったのは「近い」ということでしたから。でも、着付け教室行きの荷物はけっこう重くかさばるものですので(キモノ・長じゅばん・小物一式ほか)これはかなり重要な条件だった、と今では思います。

(おいしいですよ)

 (次回、いよいよ習い始めます)