kimitsuku独り言

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コーラン焼却事件

2012年02月28日 | 日記
            
 アフガニスタンで起きた、駐留米軍兵士によるコーラン焼却事件に心痛む。
理由はともあれ、イスラム教徒にとって精神的支柱である、聖典・コーランを
焼くとは何たる軽はずみな暴挙…と無念でならない。
 イスラム国家や宗教について特に詳しい訳ではないが、他民族…それも
抑圧された状態での…を考える時、今回の事件は、「虎の尾を踏んだ…」に
等しいのではないか。コーラン焼却が判明した後、アフガン各地で抗議デモ、
米軍関係者殺害などが続き、ただでさえ不安定な政情に混乱を招いている。
イスラム全体に拡大しなければ良いが…と、不安が胸をよぎる。
            
 今まで旅したイスラムの国々は、トルコ・モロッコ・イランなど。スペインや
ポルトガルにも遺構が残り、イスラム文化水準の高さに感嘆したものだった。 
 特にモロッコで出会った人々は、誠実で温かく誇り高く生きていた。
国家やアッラーへの忠誠心、栄光の歴史や民族の誇り、コーランへの恭順
等々を実感させられた。若い男性ガイドの言葉、「自分たちイスラム教徒には
信じるものがあるから悩みや迷いは無い。貴方たちも何か信じられるものが
有ると良いと思うよ」が、忘れられない。
かつての日本教育勅語のように、コーランは幼い頃から刷り込まれた精神的
バックボーンなのだろう。それを無造作に焼却するとは…、愚行に過ぎる。
いち早いオバマ大統領の謝罪も効果なく、抗議活動は収まる気配が見えない。
中東の政治不安は先が見えず、巻き添えに合う人々は後を絶たないだろう。
現在は対岸の火事に過ぎないけれど、平和ニッポンだって何時まで安穏として
居られるものか…。
 あの信仰深いムスリムたちの悲しみと怒りを思うと、心が震える。

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