ニホンミツバチの床下営巣群を捕獲しました。捕獲の状況は「かしまミツバチプロジェクト」
のブログでご紹介していますので、ご覧下さい。
http://kashima-mitsubachi.blog.ocn.ne.jp/blog/2011/07/post_b0a6.html
この捕獲で準備した現代式縦型巣箱の巣枠に収容しきれなかった巣板を自宅に持ち帰り
観察してみました。
蛹になっている蜂児の入っている巣房には蓋が掛かっています。蓋の掛かっていない巣
房の底には卵がありました。写真に写っているはさみの先の巣房の中に半透明のバナナ
状の小さな物体が見えます。これがニホンミツバチの卵です。その他にもいくつかの卵が
観察出来ます。
左の写真:蜂児蓋を蛹が巣房の中から切り始めたところです
中の写真:蜂児の頭が少し見えてきました
右の写真:蜂児の出房です。ここまでくれば後は一気に外に出てきます
誕生したばかりの赤ちゃんミツバチです。産毛もふさふさしていて、何だかまだよちよち歩き
の様子です。自宅で誕生したこれらのミツバチは可哀想なので集めて姉妹のいる巣箱に運
んであげました。しかし、ハチマイッターをくぐり抜けて巣箱内に帰れたミツバチがどれほど
いたのかよく判りませんでした。働きバチから口移しで餌を貰っているような仕草が観察さ
れた一方で、働きバチに抱えられて連れ去られたものもありました。この個体は捨てられた
と思います。
床下でひっそりと幸せな生活を送っていたニホンミツバチにとっては災難だったかもしれま
せんが、殺虫剤で駆除されるよりはましだと少しは我慢してもらいましょう。