西洋ミツバチは真冬でも日中暖かい日差しがあり、外気温が10℃以上になると巣門から飛び
出して活動していました。しかし、下の写真のように巣門付近には寿命のきたミツバチ達が横
たわり、その横たわったミツバチを元気なミツバチが運んでいきます。中には、もぞもぞと足を
動かしているミツバチも抱えられて運ばれていきます。西洋ミツバチは綺麗好きで巣内も綺麗
に掃除をすると言われていますが、息も絶え絶えになっている仲間を見捨てるドライさには少
し驚かされます。寿命のきたミツバチはわざわざ巣門からヨタヨタと出てきて、その前で倒れ
てしまいます。その律儀さにも感心させられます。
立春を過ぎた暖かい日に西洋ミツバチに奨励給餌をするとよいということで、昨日冬越し中
の西洋ミツバチの巣箱を久しぶりに開けてみました。
巣箱を開けて驚いたことは、ミツバチが数多く生きていたことです。上の写真のように寒くなっ
てからは巣門前で沢山のミツバチ達が寿命を迎えていましたし、素人が秋から養蜂を始めた
場合には半数近くが翌春を迎えず蜂群を壊滅させてしまうと言われていましたので、数の多
さが意外でした。壊滅までは行かないまでもかなり数を減らしているのではないかと想像して
いましたので、驚きと同時に安心しました。この写真は燻煙器で煙を巣箱にかけた直後のた
め、多くのミツバチ達が巣枠の下にかくれてしまっていますが、それでもそれぞれの巣枠にミ
ツバチの居る様子がうかがえると思います。
奨励給餌というのは女王蜂に産卵を促すためのものだそうです。春を迎えて餌が豊富にな
ってきたのでボツボツ産卵を開始しなさいという合図になるのだそうです。写真手前の給餌箱
に砂糖水を入れました。
巣枠と巣枠の間に見える2枚のシートはミツバチヘキイタダニを駆除するための薬剤を染み
込ませたシートです。この時期にダニ退治をしておくというのも飼育方法のようです。この薬剤
はきっちり6週間垂下した後除去しなければなりません。