蜂友のF氏の畑で採れた蕎麦の実(「玄ソバ」と言うそうです)を製粉するというので作業に
参加しました。
玄ソバには葉、茎、小石、土が混ざっており、それを取り除く精選作業が必要となります。
今回精選作業には参加出来ませんでしたが、天気の良い日に玄ソバを水に浸して比重差
を利用して雑物を取り除き、実が発芽しないよう天日で乾燥させたそうです。次に「磨き」と
いう工程があります。これはソバの実には「がく」が付いていまので、これを外す工程だそう
です。この作業にも残念ながら参加出来ませんでした。
これが「磨き」で使われた精米器です。中古品店で見つけてきたのだそうです。昔近所の
米屋さんにこれとそっくりの大きな精米器があったのを思い出しました。
次は「脱皮」工程です。ソバの実は果皮(殻)に包まれています。次はこれを取り除きます。
「脱皮」にはこの製粉器を使いました。上からソバの実を供給し、機械の中にある金属製の
「臼」の間を通して脱皮させます。下から脱皮された殻と実が出てきます。実はほとんどが粉
砕されていました。
篩いを通ったソバの実は粉砕されているものの、まだ荒い粒のままです。篩いに残ってい
るのはソバ殻です。昔はソバ殻を詰めた枕を使っていましたね。
臼同志の間隔を調整し、次第に細かく粉砕しながらその都度ソバ殻を取り除きました。都合
3回製粉器を通しました。写真は2度目の製粉後の様子です。まだ荒い感じです。
3度目の製粉工程を終えた粉を今度は篩いにかけます。これはF氏お手製の自動篩い器で
す。篩いが3段になっており、それぞれの篩いに残った残渣は外にはき出される仕組みにな
っています。3段の篩いを通った粉が「一番粉」となり、下に溜まります。
ソバ粉の完成です。篩い下に溜まったソバ粉を小袋分けているところです。種蒔きからソ
バ粉が出来るまでを始めて経験させてもらいました。楽しかった半面、農作業は大変だし、
玄ソバからソバ粉が出来るまでもまた大変なのだということが良く判りました。