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漢方医学から見た胃腸 (14) ~ お酒が飲める、飲めない

2011-05-18 06:37:03 | 胃腸の症状

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お早うございます。昨日は 目まい 胃腸障害 の漢方相談が有りました。

お酒が飲める、飲めないというのも胃腸の働きと関係があります。

但し、お酒が強いか弱いかというのはアルコール分解酵素を先天的にたくさん持っているか少ないかという個人差が原因ですので、ここで云うのは同じ人が体調によって飲める場合と飲めない場合があるのには胃腸の働きが関係している...という事です。

アルコールは主に胃から吸収されます。従って、飲んだお酒を胃がすみやかに腸の方へ送り出せばアルコールの吸収が少なくなります。逆にいつまでも胃に留まっていると、どんどんアルコールが吸収されてしまい、早く酔う事になります。

つまり、上から下まで送り出す 「胃気」 の働きが強いと酔いが回るのが遅いという訳です。

大病で胃を全摘あるいは大部分を切除してしまったという方が、手術後の方が酒に強くなったという話を良く聞きます。これも上記のような理由によるものです。

しかし飲酒は適量に越した事はありませんので、飲み過ぎにはくれぐれも注意しましょう。

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漢方医学から見た胃腸 (13) ~ 食後すぐ眠くなるのは?

2011-05-17 06:37:30 | 胃腸の症状

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お早うございます。昨日は 不眠症2件 足のむくみ の漢方相談が有りました。

食後にいつも眠くなるという方がおられます。食後は消化を助けるために胃に血液が集まり、そのため脳の方の血流が悪くなるのが主な原因ですが、血糖値が上昇するという理由もあります。(糖尿病の方は食後でなくとも居眠りが多い様です)

食後すぐに眠くなるという方は、胃腸があまり丈夫でない方に多い様です。食べたものを消化して腸の方に送り出すという一連の胃の働きを考えた場合、これらの働きが弱いために食べたものがいつまでも胃に停留し、そのため脳をめぐる血流が不足するので眠くなるのです。

いわゆる 「胃気」 が弱いためであり、然るべき漢方薬処方の服用で改善が見られる場合も多くあります。

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漢方医学から見た胃腸 (12) ~ 神経性の胃・十二指腸潰瘍

2011-05-14 06:39:27 | 胃腸の症状

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お早うございます。昨日は 常習性便秘 翼状片 声帯ポリーブ の漢方相談がありました。

神経性胃炎の症状が昂じると、ストレスにより胃の壁の血流が悪くなる状態が慢性化し、すると胃壁は胃酸に対して無防備状低になり、遂には消化性潰瘍を引き起こしてしまいます。

現代医学の歴史上では18世紀前半のアメリカに、人類の歴史上初めて生きた人間の胃の中を覗いて観察を行った医師がいました。

ウィリアム・バーモントという医師が、全くの偶然なのですが猟銃の暴発により外から胃の中まで大きなトンネルが出来たまま治ったという猟師の胃の中を外側から観察し詳細な記録を残したのです。

バーモントは猟師の協力により、外側から糸でつるした食べ物を胃の中に入れて消化される時間を測定したり、精神的な影響による胃の中の変化を観察したのです。猟師の機嫌が悪くなり怒りだすと、胃の壁の中はみるみるうちに真っ青になり、食べ物を消化する時間も非常に長くかかる様になったとの事です。

バーモントのこの研究により胃腸の働きや消化に関する研究が大分進歩し、現在でも彼の功績をたたえる記念館がアメリカ・ミシガン州にあります。

現代医学では消化性潰瘍に対しては、胃粘膜修復剤や胃酸の分泌を抑える薬が処方されますが、根本的に治らず何年も服用しているという方が多い様です。

漢方薬では前回にも御説明しました通り、胃の壁の血流を改善させたり、精神的な安定を図る処方を用いて症状を改善させて行きます。

 

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漢方医学から見た胃腸 (11) ~ 神経性胃炎

2011-05-13 06:34:11 | 胃腸の症状

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お早うございます。昨日は 不眠症 目まい 常習性便秘 の漢方相談が有りました。

ストレスが昂じると胃がチクチク痛むという神経性胃炎に悩まされている方も多いものです。

ストレスは自律神経のうち交感神経を活発に働かせますので、その結果胃腸のゼン動や胃酸の分泌が悪くなる事が主な原因です。

現代医学の治療ではなかなか効果的な薬が無い様ですが、漢方薬では胃を温めて胃壁の血流を良くする安中散(あんちゅうさん)、香蘇散(こうそさん)、香砂六君子湯(こうしゃりっくんしとう)、等の処方を用いて症状を改善させて行きます。

これらの処方は胃を温めると共に神経を落ち着かせる様な成分が多く配合されており、自律神経の鎮静化や安定化を図る効果も有ります。

ちょうど現代で云えばアロマテラピーの様な効果です。漢方医学では今から2000年以上も前に、神経に対する香気成分の効果が実証されていたのですね。

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漢方医学から見た胃腸 (10) ~ お腹の張り

2011-05-12 07:06:46 | 胃腸の症状

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お早うございます。昨日は 白内障 常習性便秘 眼の黄斑浮腫 の漢方相談が有りました。

「お腹が張って気持ちが悪い...」という御相談を時々お受けします。便秘気味であったりガスが多いという場合が多いのですが、中には毎日便通もあり、ガスが多い訳でもないのにとにかくお腹が張って仕方がない...という方がおられます。

これは漢方医学の考え方では、胃腸を動かす胃気の働きが上手く行っていない状態と考えられますが、神経が腹部に集中しており症状をより強く感じてしまうという神経過敏の状態も見受けられます。

現代のようなストレス社会には多い症状です。

漢方薬では (1)胃腸を温めて動きを良くするもの (2)神経過敏な状態をうまく落ち着かせて行くもの (3)便通を良くするもの...等の処方をその方の状態に合わせて用い、症状を改善させて行きます。

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漢方医学から見た胃腸 (9) ~ しゃっくり

2011-05-11 06:09:06 | 胃腸の症状

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お早うございます。昨日は 不整脈 メニエル氏病 慢性鼻炎 の漢方相談が有りました。

しゃっくりが止まらなくなった...という相談を時々お受けします。主に高齢者に多いのですが、多くは病院で処方された薬剤を服用しても効果が見られなかったとの事で御来店されます。

しゃっくりは、漢方医学の考え方では胃腸を上から下まで動かす胃気の低下と考えています。冷たいものを飲食する事が引き金となってしゃっくりが起こり、止めるために冷たい水を飲んだりして反って悪化させているケースが多く見られます。

漢方薬では、「柿蒂湯(していとう)」 や 「丁香柿蒂湯(ちょうこうしていとう)」 という、柿のへたを用いた処方を用いて治して行く場合が多くあります。けいれんを抑えるタンニンの成分のほか、胃を温めて胃気を増すように働く生薬が配合されています。

同時に、しばらくは冷たいものを飲食しないという養生法も大切です。

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漢方医学から見た胃腸(8) ~ 胃気について(2)

2011-05-10 06:22:41 | 胃腸の症状

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お早うございます。昨日は 不眠症 自律神経失調症 の漢方相談が有りました。

前回は胃気が低下したために起こる症状について述べました。多く見られる胃腸の症状に逆流性食道炎というのが有りますが、これも漢方医学の考え方では胃気が低下した症状です。

普段から水分を余計に飲み過ぎていたり、冷たい飲食物を多く摂り過ぎる方に多く見られますが、胃酸が薄まるとそのために胃酸が余計に分泌される様になり、またスムーズに上から下まで送り出されないので胃酸が食道の方へ逆流する様になります。

ヤセ型の高齢者の方では、下を向いたりして胃の辺りが圧迫されると症状が出やすくなります。

漢方薬による治療では、胃にたまった余分な水分を吸収して尿で排泄したり、胃の動きを高める処方を用いて改善させて行きます。

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漢方医学から見た胃腸(7) ~ 胃気について(1)

2011-04-30 06:49:54 | 胃腸の症状

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お早うございます。

漢方医学の考え方では、胃腸の機能を胃と脾に分けて考えられています。

食べたものを上(口)から下(肛門)まで送り出す働きを胃気と云います。胃気の働きはこれだけではありませんが、別の機会に述べたいと思います。

さて、胃気が弱くなると起こりやすくなる症状はいろいろ有ります。常習性の便秘、お腹がへりにくい(空腹感が乏しい)、食後にいつも眠くなる、ゲップが出やすい、ガスがたまる...等の症状は胃気が低下した症状です。

このほか、高齢者になると多くなる腸閉塞も胃気が低下した症状です。

漢方ではしかるべき状態に合った処方を用いて、これらの症状を改善させて行きます。

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漢方医学から見た胃腸(6)~ 胃と脾について(その2)

2011-04-27 06:31:24 | 胃腸の症状

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お早うございます。昨日は 不眠症 脊柱管狭窄症 の漢方相談が有りました。

胃と脾の働きについて簡単に御紹介いたしましたが、「太る、やせる」 という現象で考えるとわかりやすいと思います。

太る方が難しい、ヤセの大食いと云われる方は、胃の働き(消化)は丈夫ですが、脾の働き(吸収)が弱いという事です。

反対に、「水を飲んでも太る」 「やせにくい」 という体格の良い方が軟便や下痢が多かったりお腹をこわしやすいという場合があります。この場合は胃の働きが弱く、脾の働きが強いのだと云えます。

糖尿病は脾の働きが強すぎて、口から入った栄養素の吸収が良すぎて、そのままでは栄養過剰で身体の機能が危険なので、脾が壊れて外部に栄養素を捨てる様になった状態です。漢方医学では糖尿病の改善には脾を補う人参(朝鮮人参) がよく用いられます。

これらはほんの一例ですが、漢方医学ではこの様に胃と脾の働きのバランスを重要視して処方を選びます。

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漢方医学から見た胃腸(5)~ 胃と脾について(その1)

2011-04-26 06:47:00 | 胃腸の症状

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お早うございます。昨日は 翼状片 声帯ポリーブ 咳 の漢方相談が有りました。

漢方医学の考え方では、現代医学で知られている胃腸の働きについて、胃と脾(ひ)という概念で解釈しています。

わかりやすく云えば、胃とは主に消化を行ったり食べたものを上から下まで送り出す働きを司り、脾は栄養や水分を吸収する働きを司るとされています。脾は現代医学で云うと腸の働きだと考えても間違いではありませんが、古典をひもとくと脾の働きはこれだけではありません。

胃腸の働きの事を総称して 「脾胃」 と呼ぶこともあります。胃腸虚弱な人に対して 「あなたは脾胃が弱いですね...」という具合です。

胃で消化したものを脾が受け取り、栄養物や水分を吸収して必要なところに運ぶ(運化という) とされています。さしずめ宅急便の集荷センターのようなイメージですね。

胃と脾は互いに協力し合い、バランスを保って活動しています。次回より胃と脾についてもっと詳しく御説明しようと思います。

 

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