監督:スタンリー・キューブリック
原作:アーサー・C・クラーク
ということでSF映画の金字塔とも言うべき作品を初めて見ました。おそらくこういったブログでも持っていない限りは見ようとしなかったとは思いますが、これも何かの縁、ということで見てみることに。以前から興味はありました。SFは結構好きな方だと思っていましたから。しかし、私はハードSFになると少しくじけることが分かりました。そうなんです、この作品はやや難解なのです。私が事前に知っていたのはHAL9000というコンピュータの反乱と冒頭のシーンのことだけでした。
この作品ではクラシックが音楽として効果的に使われています。代表的なのは「ツァラトゥストラはかく語りき」という曲でしょうか。オープニングでかかるこの曲はテレビなどでもよく使われているのでご存知の方も多いと思いますが、この使い方は今見ても非常に斬新です。まさに音楽と映像の融合、相乗効果、といったところでしょうか。また、音楽ではなく無音状態で真空状態を表現している場面も数多くあり、そういったシーンでは緊張感もただならぬものがあります。
冒頭の映像から宇宙船の映像へと飛躍していくシーンは映画史に残る名場面と言われていますが、確かにそうだと思いました。映像の綺麗さもありますが、それ以上に宇宙SFを描くのにいきなり類人猿を持ってくるあたりのセンスは誰にも思いつかないように思えます。このシークエンスのおかげで全ての流れにつながりを持たせつつ、テーマをも与えることに成功したと思います。「道具」を使うことを覚えた人類が宇宙進出まで要した時間なんて確かに惑星間の時間の流れではほんの一瞬だった、なんてことや、その「道具」はやがて人類を害する存在になるまでに成長した、とか。また、モノリスという存在の意味性やHAL9000の心理は解説サイトでも見ないと結構分かりづらかったのですがとにかくその存在の不気味さにはすさまじいものがありました。モノリスのシークエンスで流れる人の声はかなり怖くて、映画を夜な夜な見ていたのですが、かなり参りました汗。
エンディングへと向かう話の流れは正直、解説読むまで何がなんだかさっぱりでしたがその映像の表現力や力ワザ加減はすさまじいものがあります。才能が溢れんばかりとでも言いましょうか。
全てのSFはもとより、様々な映画に必要なものをたくさん内包している映画だと思います。上映時間は非常に長く、いちいち長いのですがあまり苦にはならないと思います。ただ、物語を原作者の意図したように理解するためには少々努力が必要になるかと思います。万人に勧められるような作品ではない、とは思いますが時間があればぜひ見るべき作品です。SFが好き、嫌いという問題以前に色々考えることができるレベルの作品だと思います。2001年をとっくに過ぎた今だからこそ興味深く見ることができるところもたくさんありますし。
原作:アーサー・C・クラーク
ということでSF映画の金字塔とも言うべき作品を初めて見ました。おそらくこういったブログでも持っていない限りは見ようとしなかったとは思いますが、これも何かの縁、ということで見てみることに。以前から興味はありました。SFは結構好きな方だと思っていましたから。しかし、私はハードSFになると少しくじけることが分かりました。そうなんです、この作品はやや難解なのです。私が事前に知っていたのはHAL9000というコンピュータの反乱と冒頭のシーンのことだけでした。
この作品ではクラシックが音楽として効果的に使われています。代表的なのは「ツァラトゥストラはかく語りき」という曲でしょうか。オープニングでかかるこの曲はテレビなどでもよく使われているのでご存知の方も多いと思いますが、この使い方は今見ても非常に斬新です。まさに音楽と映像の融合、相乗効果、といったところでしょうか。また、音楽ではなく無音状態で真空状態を表現している場面も数多くあり、そういったシーンでは緊張感もただならぬものがあります。
冒頭の映像から宇宙船の映像へと飛躍していくシーンは映画史に残る名場面と言われていますが、確かにそうだと思いました。映像の綺麗さもありますが、それ以上に宇宙SFを描くのにいきなり類人猿を持ってくるあたりのセンスは誰にも思いつかないように思えます。このシークエンスのおかげで全ての流れにつながりを持たせつつ、テーマをも与えることに成功したと思います。「道具」を使うことを覚えた人類が宇宙進出まで要した時間なんて確かに惑星間の時間の流れではほんの一瞬だった、なんてことや、その「道具」はやがて人類を害する存在になるまでに成長した、とか。また、モノリスという存在の意味性やHAL9000の心理は解説サイトでも見ないと結構分かりづらかったのですがとにかくその存在の不気味さにはすさまじいものがありました。モノリスのシークエンスで流れる人の声はかなり怖くて、映画を夜な夜な見ていたのですが、かなり参りました汗。
エンディングへと向かう話の流れは正直、解説読むまで何がなんだかさっぱりでしたがその映像の表現力や力ワザ加減はすさまじいものがあります。才能が溢れんばかりとでも言いましょうか。
全てのSFはもとより、様々な映画に必要なものをたくさん内包している映画だと思います。上映時間は非常に長く、いちいち長いのですがあまり苦にはならないと思います。ただ、物語を原作者の意図したように理解するためには少々努力が必要になるかと思います。万人に勧められるような作品ではない、とは思いますが時間があればぜひ見るべき作品です。SFが好き、嫌いという問題以前に色々考えることができるレベルの作品だと思います。2001年をとっくに過ぎた今だからこそ興味深く見ることができるところもたくさんありますし。
BSなら納得ですね★
映画ファンの中には強い支持する人も多いのでしょうね。
それは頷ける映画だったと思います。
今見ても遜色のない映像ですからねえ。
テレビと言っても、確かBSだったと思います。
解説サイトは機会があったら覗いて見ようと思います。
そういえば、以前にある映画関連雑誌の人気投票No.1になっていたような気がします、「2001年宇宙の旅」は。
お久しぶりでーす☆またきてくださったのに
お返事が遅くなって申し訳ありません!
え、この作品テレビでやっていたのですか?
視聴率は取れなさそうですね・・・笑。
解説サイトはすぐ見つかりますよー♪
意外と粗筋を網羅してくれているので
どういう趣旨でこの作品が作られたかを知るには
ちょうどいいと思います!
>そうなんです、この作品はやや難解なのです。
僕は数年前にテレビ放映していて、それを全て見ましたが、そうですよね、自分もそう思います。
解説サイトなどを参照したことはありませんが。
そういったサイトを見ればまた分かるのかな、とは思います。