uncolored wind

私に吹く風
アートとモノづくり

彼独自の世界観

2009-01-15 22:26:38 | 本と雑誌

星々の悲しみ (文春文庫)

『星々の悲しみ』(宮本輝)文春文庫

装画・有元利夫

100号の油絵を盗む浪人生。

結核をわずらう青年。

動き出す理髪店の蝶の標本。

・・・

宮本輝の世界は、日常的にして奇抜。

それから、

今日、職場で『愛を読むひと』という映画の話を聞いた。

「ほらほら、タイタニックに出ていた女優さん。デカプリオとまた映画出てたよね。

でも、『愛を読むひと』って言うのにも出てて、そっちの方が見たいんだ。』って。

大まかなストーリーを聞いているうちに、

「???」「それってもしかして、『朗読者』っていう本で出ていませんか?」

それで、調べたらやっぱり、ベルンハルト・シュリンクが原作だった。

朗読者 (新潮クレスト・ブックス)

映画化になったなんて、ステキすぎる。

観たいな。


ため息を飲み込む瞬間

2009-01-14 19:47:32 | 日記・エッセイ・コラム

昨日、「教育講演会」なるものがあり、

講師の方が、中教審や再生会議はもちろん、

直接、学習指導要領作成に関わってきたH教育大学のK田さんだった。

『今こそ真の「確かな学力」を』というお話。

学力・生きる力とは何ぞや・・・という主旨。

教育条件の整備や制度には、結構批判的で、うんうんと納得するが、

どうも、モーレツであり、一連の流れの中で、いろんな意見の食い違いを指摘して、

「私はこう言ってやった」などという事が、あちこちに出される。

委員の中でも納得せずにつくられたことが明確になっていく。

だんだん「生きる力」の定義になり、

終末に差し掛かった部分で、ズバッと言った。

「美術や音楽は、『我の世界』を育てるもので、社会に出るには必要が無い。『我々の世界を生きる力』が必要だ。だから、私は、美術と音楽は、選択でいいとさえ思った。結局は、必修で残す事になりましたが・・・。」

▲※□◎◆$×・・・・・・。

何なの!いったい!原因はあんたかいなwwwwwwwww!!!!!

朝、この方は、「どの色のネクタイにしようかな?」と考えなかったのか?

食事はどんな皿に乗っかっていてもお構いなしか?

過去に惨めに眺めた美しいものは無かったのか?

青い空を恋しくはならないのか?

そして、周りに存在する人のナイーブな内面を気にかけたりしないのか!?

・・・確かに、気にかけたりしないようだ。

明日を信じる子どもたちは、たぶん大人のため息が嫌い。

この時、悔しさでこみ上げてくる塊を、ため息にしないように飲み込んだ。

そして、何も言えなかった。

だって、悪意は無いんだもの。

無関心なだけ。

ナイーブじゃないだけ。

これからの課題は明確になった。

なりふり構わずに、あの手この手だ。

この方のレジュメには「2009年、1月」と書かれていた。

周りには、日常、これを良しとしない方がたくさん居た。

黙っている。じっと。

賛同できる何かを、K田さんのような立場の人が言ったなら、熱狂するんだろう。

拍手喝采。

これって、ファシズムって言う?

只中の人であることにK田さんは、気付かない。


果実酒~姫林檎

2009-01-13 22:08:19 | 食・レシピ

果実酒~姫林檎
もう3ヶ月経ってました。気づけば、何日か過ぎてたくらい。

今回は、ブランデーに浸けたのだ(^.^)v

姫林檎とレモンと氷砂糖。 1ヶ月して、柑橘系のエグミが出ないように、 瓶からさらって、ほったらかし。

そのまま飲んでも、ニコラシカみたいだし、 ソーダ割りやお湯割りや、 紅茶に入れてもおいしい。♪d(⌒〇⌒)b♪

姫林檎を届けてくれた同僚夫婦は 全くアルコールはダメらしい。

でも、お礼に少しお裾分け。


知能は人間の4才児くらいだって

2009-01-12 23:15:07 | ウサギ

知能は人間の4才児くらいだって
ミックスラビットのプル。 冬毛で、少し重そうだ。 今朝は爪を切ってブラッシング。

初めは、羽交い締めにされるのを嫌がっていたんだけど、 今は自分から膝に乗ってくる。

名前を呼べば、立ち上がって、耳をピンと立てて、注目するし、

会話の中で、「ニンジン」というキーワードがでると、 おねだりポーズ。

トイレも半年くらいもかからずに、完璧マスター。

聞くと、人間の4才と同等の知能があるんだって。

名前の由来は、

本当はアトムにしようと思ったけど、 プルートゥ(プルトニウム)から、プルに。

物質に罪は無し。

使う人間に罪あり。

我が家のプルは

今日も、全くの癒し系。 生命と魂って、繋がっているのかなー。 私には、わからないよ。


今、あらためて読み返す

2009-01-12 19:52:32 | 本と雑誌

「あの金で何が買えたか」 (村上 龍)

この本が発行されて、早10年。

先日、本棚に見つけ、手に取った。

この時の私らの税金は、今どこを巡っているのだろう。

もしかしたら、巡ってないのではない?

馬鹿みたいに、予想を遥かに超えた金額。

それをイメージしやすいように、具体的に置き換えた内容。

(まあ、私には、東京ドーム何個分と言われても、さっぱり予想できないし、 そこら辺の空き地や農場よりも大きくも感じないので、感動と驚愕をもたらし得る的確な表現ではない。だから、ニュースで流れるお金の単位を聞いても、想像できていなかった。)

「お金は巡らせてこそ、価値がある。滞ると運が淀む。」

私の母の教えだ。

そのお陰で、私は必要以上に貯えていない(^^;

だから、あの時も最終的に、それで自分を納得させた。

金融機関は、これでまた庶民に融資してくれるだろう…と。

あの金は、いったいどこにたどり着いているのだろう。