uncolored wind

私に吹く風
アートとモノづくり

ため息を飲み込む瞬間

2009-01-14 19:47:32 | 日記・エッセイ・コラム

昨日、「教育講演会」なるものがあり、

講師の方が、中教審や再生会議はもちろん、

直接、学習指導要領作成に関わってきたH教育大学のK田さんだった。

『今こそ真の「確かな学力」を』というお話。

学力・生きる力とは何ぞや・・・という主旨。

教育条件の整備や制度には、結構批判的で、うんうんと納得するが、

どうも、モーレツであり、一連の流れの中で、いろんな意見の食い違いを指摘して、

「私はこう言ってやった」などという事が、あちこちに出される。

委員の中でも納得せずにつくられたことが明確になっていく。

だんだん「生きる力」の定義になり、

終末に差し掛かった部分で、ズバッと言った。

「美術や音楽は、『我の世界』を育てるもので、社会に出るには必要が無い。『我々の世界を生きる力』が必要だ。だから、私は、美術と音楽は、選択でいいとさえ思った。結局は、必修で残す事になりましたが・・・。」

▲※□◎◆$×・・・・・・。

何なの!いったい!原因はあんたかいなwwwwwwwww!!!!!

朝、この方は、「どの色のネクタイにしようかな?」と考えなかったのか?

食事はどんな皿に乗っかっていてもお構いなしか?

過去に惨めに眺めた美しいものは無かったのか?

青い空を恋しくはならないのか?

そして、周りに存在する人のナイーブな内面を気にかけたりしないのか!?

・・・確かに、気にかけたりしないようだ。

明日を信じる子どもたちは、たぶん大人のため息が嫌い。

この時、悔しさでこみ上げてくる塊を、ため息にしないように飲み込んだ。

そして、何も言えなかった。

だって、悪意は無いんだもの。

無関心なだけ。

ナイーブじゃないだけ。

これからの課題は明確になった。

なりふり構わずに、あの手この手だ。

この方のレジュメには「2009年、1月」と書かれていた。

周りには、日常、これを良しとしない方がたくさん居た。

黙っている。じっと。

賛同できる何かを、K田さんのような立場の人が言ったなら、熱狂するんだろう。

拍手喝采。

これって、ファシズムって言う?

只中の人であることにK田さんは、気付かない。