uncolored wind

私に吹く風
アートとモノづくり

支えられている自分

2011-10-29 16:03:11 | 日記・エッセイ・コラム
支えられている自分
先週は「子どもの作品を語る会」。
前日準備をして前夜祭は「ユンニの湯」で。
なかまって良いよ。
みるみる装飾されていく会場にみんな驚いている。
まあね。プロですから。

今やっと、気持ちがおさまってきた。
昨夜は来週の全道に向けて、同僚が激励会を開いてくれた。
今回は全体会後にセミナーも担当するのと、
先週の打ち合わせで、また基調もすることになった。
二日間の共同研究者を担いきってくることに。
誰かがしなきゃならないことだけれど私なんかでいいんだろうかね。
年上の経験豊かな人は、いないんだろうね。
これは腹をくくったこと。
人間必要とされるうちが華。

先週末、かつての同僚の息子さんから連絡をもらって、
その同僚が入院したことを知った。
歌のうまい彼女は、昨年までコンサートをしていたほど。
ふんわり太陽のような人。
面会時間に行ける貴重な日。
激励会の前に駆け付ける。
病室から鼻歌。彼女だ。
目を閉じて歌ってる。
私に気づいた途端、声をあげて泣きはじめた。
泣くまいと決めて行ったのに、言葉が出なくて抱きしめることしかできない。
涙を拭うことさえできない彼女。
何度も私にハガキを書いたという。
でも、段々文字が小さくぐにゃぐにゃになって、自分でも読めないので投函しなかったと。
ずっと会いたかったという彼女は手を握り返す力も弱々しい。
してほしいことを出来る限り整えて、
「また来るね」と言うと、「またって今日ではなく、いつかのまたでしょ?」とまた涙する。
「来週は無理かもしれないけれど、面会時間に職場を抜けて来るからね」。
毎日超過勤務せざるを得ないとはいえ、彼女の家をノックすらできなかった自分が本当に馬鹿だったと思う。
病室を後にする時、彼女の手が低いところで微かにバイバイしているのを見て、廊下でまた涙が溢れてきた。
激励会会場へたどり着くまでにおさまるようにがんばった。
そこからずっと、沈んだままの気持ち。
私は今できることを精一杯しよう。
一山越えてまた彼女に会いに行こう。
私は彼女にも支えられている。
自力じゃトウノムカシに倒れているさ。


フェルティング

2011-10-13 18:37:17 | ハンドメイド
フェルティング

フェルティング
ここずっと、いつもの発熱に加えてあれやこれや…複合型で体調最悪。
今日、今年度、初のダウン。
明日から市内の子どもの作品展で搬入展示作業があるのに、準備できず。通信も作れず…明朝のミラクルを自分で起こすしかない。
家では同居の母も、娘の珍しい状態に声をかける術もなく、放ったらかしにしてもらって。
私は看病のされ方を知らないから、介護のプロである母は本当に困っているのがわかる。
だから、私の2階居住スペースから降りずに過ごす。
第一、彼女は、私の体質や持病はもちろん、私の食べ物の好き嫌いも知らない。
これが結構楽でいい。
平日に仕事がたまるのを心配しつつ、ベッドで過ごすことは珍しく、とりあえず薬を飲んで爆睡する。
そんな目覚めに、ベッドサイドで目に入った作り物。
そういえばblogにアップしていなかった。
もう一人の家族がミックスウサギのプル。
愛嬌たっぷりで、鼻先を撫でられるのが大好き。
母などプルのためにニンジンを育てている。
ウサギもネコ同様、かなりの綺麗好き。
ブラッシングするけれど、違うのは毛質。
まさにラビットファーだ。
プルが家族になって、ラビットファー付きのものが苦手になった。
だって正にそれだから…。
そのかわり、いつか依って糸にでもしようと思うように。
それで先週作ったのがフェルト。
「もーめん」さんのblogを見たら、愛犬の毛でその品種のフェルトドールを請けおっていて感動。
で、私もプルを作ってみた。
ウサギの毛だけだと絡み難く、霞み程度に羊毛をかけると上手くフェルティングできた。
思いのほかリアル…だなぁ…とつくづく。
もーめんさんはホントに可愛く作るよ。
リンクをはってるので是非。


冬仕度さあ

2011-10-10 17:44:08 | 日記・エッセイ・コラム

冬仕度さあ 冬仕度さあ


キャミなど着て汗だくだった数週間前…。
気づいたら、当たり前のように暖房を入れて、ウサギのプル(PLUTO由来。結局はプルトニウム…。平和を祈って)の毛代わりも着々と進んで、朝夕のブラッシングに余念が無い。
スグリやハナミズキやツタが色づいてきたら、冬の準備。
ご近所の左官屋さんにお願いして、雪の落ちが良くなるように屋根の塗装も完了!
冬タイヤは、8月に頂いた情報では震災の影響もあって流通が滞る&値上げ。
気になっていた車のスプリングもメンテナンス完了。
それで真夏に買い替え。
経済的にはかなり厳しく…。
なんせツインカム収入では無いので。
衣類の入れ替えも済んで、後は呼吸を整えるのみ。
一昨日参加した石狩の研究講演会も、とっても広い視点で話してくれていたので、自分の考えをまとめる時間になった。
何がタブーで何がクリアなのかも。
今週は子どもたちの企業体験訪問と地域の美術展搬入展示。
そして、11月の北見でのセミナー打ち合わせ準備などあり、ぼうっとしてはいられない訳だ。
これも全て冬の仕度。
春を待ちわびる準備。


環境アート

2011-10-09 16:27:19 | アート・文化

環境アート 環境アート

夕張清水沢アートプロジェクトに行ってきた。
旧火力発電所は2003年に閉じたらしいのだけれど、
廃墟と化していたはずの空間を、
巧にノスタルジックな雰囲気に変えて、呼吸させている感じ。
紅葉も綺麗で、じっくりと鑑賞できた。
磨りガラスの模様を石炭でフロッタージュして取り入れている作品があり、
小さい頃の家にあった柄だったことを思い出した。
今はあんな磨りガラスは無いからね。
帰りがけに出会った運営委員の方は、昔の磨りガラスをコレクションしているそうな。
泥水に映り込む紅葉と空が何とも言えない。
当時働いていた方々の木札が生々しく…。
午前午後、一日を通じて日差しの変化の中で作品の存在に触れてみたいとも思った。


南支部教育研究集会美術教育分科会

2011-10-03 20:54:48 | 授業実践

南支部教育研究集会美術教育分科会

南支部教育研究集会美術教育分科会

週末は恒例の研究集会。
今回の講演は落合恵子さん。
彼女の潔く小気味よい語りは本当にステキだ。
大好きなキャロルキング「君のともだち」を語ってくれて感激!!
卒業生を送り出す時には必ず贈る曲。
教科は夕張・南幌に続いて長沼と協力者を引き受けて、やっと3年目。
自分でもたくさん見解を深めてきたつもりだけれど、参加した皆さんとわかりあって終えるのは本当に難しい。
話し合いは共通言語でおこなっているはずなのに、視点や価値観が違っていると本当に伝わりにくく受け取りにくいことがある。
混沌とした節目から、何の因果か引き継いで。
最近は随分わかり合えるようになったし、私たちがめざすところも共通理解にたてているように感じる。
(大先輩方に感謝。)
どの実践にも指導者のハートが感じられるし、教科に熱心なだけではなく、子どもに一生懸命な人も増えた。
今や全国の主流になった私たちの理念を、絶やすことなく継承して行かなければ。
だってね、分科会が成り立たなくなっている地域がこの日本という国には山ほどあるのだから。
分科会の中身は、隣に座していた記録係の方が必死になってとっていた。
集録冊子を楽しみに。
すっかり少なくなった図工美術担当者。
ちょっと無理してでもしなきゃならない今がある。
だけど、時間泥棒にはご用心。