uncolored wind

私に吹く風
アートとモノづくり

切れっぱし

2011-03-27 21:28:10 | 日記・エッセイ・コラム
切れっぱし
人に会う。
手土産を戴く。
幼い頃、身を寄せていた祖父の家はお菓子屋さん。
戦後の焼け野原が緑になるようにと、「みどり」と名付けたそうだ。
菓子職人さんの手の中で、みるみる形になっていく和菓子やケーキをずっと見ていた。
そして、よく口にしていたのが「切れ端」。
商品にならないその端っこは、袋にどっさりと詰まってまるで別のものに映るのだけれど、
味はギュッと凝縮されて元々のお菓子を強く主張する。
一流のもののカケラとして、格下げされて店頭に並ぶこともある。
これってよくわかっていて、切れ端マニアは絶えない。
私も大好き。
私も「切れ端」がいい。
肩書きも要らないし、人より偉いとか管理するとかじゃなく、
人を仲間と言えるようなそんな人間になれるかな。


感情の起伏が激しいのは満月だから?

2011-03-21 19:26:40 | 映画
感情の起伏が激しいのは満月だから?
震災で、すっかり悲しみに捕われてしまった。
いかんよなー。元気をあげられるようじゃなきゃ。
ここ数日、夢の実現に向けて、自分でもアクティブに動いているのだけれど、
いろいろな方々にお誘いを受ける。
本当に充実している。
それも、昼夜を問わず、時間にぴったりとはまってくる。
特に様々な業種の集まりは私には必要。
満月の日、誕生会に誘われて行った。
本当は行かずに居ようと思ったのだけれど、
声をかけてもらえることに感謝しなければ…ね。
映画はローテンションにするようなものばかりに出会っちゃった。
「クロッシング」…2002年スペイン大使館への駆け込み事件がモチーフ。
脱北者の物語。北朝鮮の生活再現、悲痛な叫び。
炭鉱で働く元サッカー選手の妻が結核になることから、
息子と妻を残して国境を越える。
テーマがテーマなだけに極秘で制作されたそうだ。
救いようの無い現実に涙が止まらない。
多くの人に観てほしい。
「ソラニン」…宮崎あおい、桐谷健太。
浅野いにおの漫画だから、もっとボワッとしてるのかな~なんて思っていた。
ドラムの桐谷健太が良い味出してる。
バンド演奏で、
しかも映画で、
あんなに泣いたのは初めて。
見終わったら涙を拭いたティッシュが山に。
ミュージックプロデューサー役が「蛇にピアス」のタトゥー店長で、不気味で冷たい印象倍増。
思い込まないようにするから、ごめんよ~。
「ウルフマン」…満月だし、月が綺麗だし、何となく観た。
アンソニー・ホプキンスだよなあ、あの役。
モンスターホラーなのだけど、映像が綺麗。
CGがすごくって、細部まで見せる。
だからかな?説明的だ。
私の描きすぎる絵みたい。
自分の欠点がよくわかった。
「扉をたたく人」…シリアから不法滞在のジャンベ奏者青年に出会った冴えない老年大学教授。
妻を亡くして、ただ何となくやり過ごす毎日だったのに、彼にジャンベを教えられてドンドン変わっていく。
せつない物語だけれど、
ジャンベのリズムと老年教授の生きる鼓動が重なったり、「扉を叩く」ということがとっても重要な行為になっていて小気味よい。
秀作だと思う。



あまりにも小さいスミレ

2011-03-18 16:05:51 | 映画
あまりにも小さいスミレ
とは言っても、春。
風化するまえに記録。
「第9地区」…宇宙人隔離政策。
知的生命体や異文化との共生。
国によっては活き作りは法律で禁止されていると聞いたけど、
これを観ていると、カラードが差別していたり、ナチスを彷彿させる。
差別する側の意識が変化していくのが興味深い。
ただのSFアクションには終わっていないのが、作品に深みを持たせている。
「フィラデルフィア」…トム・ハンクス。
AIDSがどのような病か、実態をつかめ始めた頃の偏見と差別。
石頭にはなりたくないし、深い感性の持ち主で有りたい。
人を傷つけたくは無い。


あまりにも残酷な春

2011-03-18 16:02:25 | 日記・エッセイ・コラム
あまりにも残酷な春
卒業式後、子どもたちと保護者とで昼食会。
2:46、揺れはじめた。
ゆるりゆるりと震度4。
私の住んでいる街は地震が少ない。
震度4は小さな地震だけれど、3:30を過ぎて、終えて帰校して唖然とする。
テレビに映った映像はCGかと思うような惨状。
動いている車が津波に飲み込まれていく。
今終わったばかりのお祝いと、画面の中の人々を照らし合わせてしまった。
子どもたちは…、
学校は…、
進学するはずの学校は…。
途端に涙が溢れ出す。
ここから、泣かない日はない。
東北の知人や修学旅行でお世話になった方々の安否は…。
でも私はあくまで親類外。
通信網に迷惑がかからないように、数日じっと我慢する。
島のばっぱも不明。
おまけに発電所の人類存続に関わる事故で、ヘリコプターは飲み水の代わりに冷却水を運ぶ有様。
情けなくてまた涙。
育ち盛りが一日おにぎり1こ!
文化部の子どもたちは節電のポスターを3日で仕上げた。
ものすごい集中力と信念。
私たちは助け合わなきゃ。
憤りが強い分、分かり合える人達に恵まれていることを、とっても大切に思える。
過去に学んで、今を生きる。
できることを迷う前にやってみる価値。
これは大きい。
毎朝、元気でみんなが会えることを願って、玄関のあかり取りの窓に1体オブジェを置いた。
北海道に住む私のことも心配してくれる方々も。
連絡頂いてありがとうございます。
みなさんの気持ちからエネルギーを貰って、私は元気でやっています。
もうすぐ、職場を動きます。
心地好い場所から、ブチブチと根っこを引きちぎる音がします。
でも、明日を見る勇気を失わずに居ます。


新校舎・卒業式装飾

2011-03-18 15:42:15 | 授業実践
新校舎・卒業式装飾
新校舎・卒業式装飾
とうとう卒業式。
卒業担任ではあるけれど、是非是非ステージ装飾させてほしい、展示もさせてほしい!と。
周りも「どうぞどうぞ!」ということでコツコツととりくんだ。
1月に引っ越したばかりの校舎の屋体もハイテク。
フットライトだの何だのと充実。
まず、コンセントの数も違う。
以前、空美で行灯の実技講座を紹介してもらっていたので、ここで使える!と閃いて、子どもたちに図案を考えてもらう。
着色して、吊り上がるバトンにライトを付ける。
ステージを使うのも、全然ユニバーサルじゃないので反対なのだけれど、神聖視している方々が許さないのでやむ無し。
生徒会の進行場面になったら、照明を落としてライトアップ。
子どもたちも「きれい!」と驚いていて、制作メンバーも誇らしげ。
そこから彼らの人格が大きく変化したと言われて、それだけではないと思いつつ、やってよかったと思う。
大切な毎日を心に刻んであげたいと思う。