キアラを海に流して一年が経つ。
大先輩のＩさんと同じ職場だった頃、石に絵を描いてチャリティーバザーに出した。思いの外、評判がよく、完売だった。Ｉさんはキアラバージョンが欲しかったらしく、随分前に依頼を受けた。Ｉさんの拾う石は河の石で、描き心地が格別。この度持参してくれた石も素晴らしい。
私が入院したときは、蓮の実などを小包で贈ってくれた。蓮の実ってずっと泥の中で成長して、ながーくながーく時を経て、やっと花を咲かせる・・・という詩が添えてあった。
Ｉさんが白内障の手術をした時は、遊び気分でヴォーグのサングラスを贈った。普段は棒タイを好むＩさんだけど、ヴォーグをかけて運転していたという。
誰に対しても、博愛主義を自ら実行するＩさんのメッセージは暖かくて優しい。
キアラが空に昇っていったことはＩさんには言っていない。
もうキアラは描けないと思っていた。ところが描ける。
あの苦しそうなキアラも浮かんでくるかも・・・とすっかり脅え、封印していたのだけど、描けた。
優しい気分になった。
沢を降り、災害募金のために採った山菜よりも重い石を、私のためにしょってくるＩさんを思い浮かべた。感謝。
遅ればせながら、今頃になって「西の魔女が死んだ」を読んだ。
今日は午前中にルウカが来て、絵のモデルをしてくれた。
その後で弟一家は北にある街へ義兄のお見舞いに出発。闘病生活、思うだけで切なくなる。
先週作ったハンキングバスケットをあねごにお届け。
植物が育ちきって完成されたハンキングバスケットより、その経過を見ていることが楽しい。私以外にもそういう人も居るだろうと持って行った。あねごはすごく喜んでくれた。良かったー。
帰宅して、空美だよりに着手しようとしたけれど、道具があっても、あれこれと…できないことに気づく。
めげないで、西の魔女をお手本に暫くぶりにキッシュを焼いた。
ルウカが夕方、ご飯を食べに寄ってくれるというから、作っても無駄にならない。
「幸い。」
味は保障できないけど、見た目はまあまあ。
来週はまたバタバタの毎日。
とにかく、色が違う。
黄色のグランドカバーが大好き。
本日、母女で「岸田典大さん」の絵本パフォーマンスに触れる。
「ぐりとぐら」が気に入った。大人の味付け。
本一冊から伝えるレシピは限定品だ。
あの人だからできることだから、接する人の心をキャッチする。
・・・同い年なのだわ。
表現には必ずその人の人生が背景となって滲み出してくる。
絵本リストの本、大人買いしてしまいそう。
昨日は東中ＯＢ会。
隣市の温泉へ行き、くつろぐ。
気がつけば甘えて、気分を完全オフにできるのはこの会だけのような・・・。
現職は2人のみ。他は７０代の陽気な、それでいて頭のいいじい様ばかり。
これがすごい人たちで、かっこつけることもなく、ただの飲兵衛になる。
私の他に必ず出席する女性Ｍさんは、ビーズのスペシャリスト。
今年も作品いただきました＾＾。
ナチュラリストにして宗教家のＩさん。沖縄の海を守るためにパワフルに駆け回っている方。
いただいたのは涙を流す魚の絵。
同じ管内の美術館に彼の作品が並ぶという。行ってこようと思う。
何よりも再会できることに感謝。
いろんなことをしながら、けして隠居せず、病気を患いながらも、お酒飲んでガハガハ笑っていられる強さに脱帽。すごいぞ後期高齢者。自分たちで「末期高齢者だ」と毒舌を吐くことが聞いていて優しく心地よい。
ここへ行くと、まだ試してみる時間が自分の人生の中にはたくさんあることに感謝できる。
気温も上がってきて、寄せ植えやハンキングバスケットにボリュームが出てきた。
毎日毎日、外を眺めては、また外に出て行く母。
先週、知人へプレゼント用に作ったハンキングも、根が付いてしっかりしてきた。
ますますいい季節。
ネコが一匹ゲートをくぐってアジサイの木の根元に入っていく。
13年前からのハナニラ（アフェイオン）にそそうをして、枯らしたのはあのにゃんこだ。
でもいいよ。そういうゆったりした時間が流れる空間がいいのだから。
