私には、何人か父のように慕う人がいる。
その一人、Iさん。
老体にムチ打って、沖縄まで行って、海を守るためにがんばるような人。
とにかく、家族も愛する博愛主義なのだ。
いつでも弱者の見方で、自分の楽しみを削っても他人に尽くす。
ついこの前まで阪神淡路大震災の支援として、早朝に山菜を摘んで、
それを売っては現地に送り続けていたはず。
そんなIさんと、チャリティーバザーをしたのも大震災の時。
私は石に絵を描いて出した。
それから,
Iさんが私に石をプレゼントしてくれた時に、それにネコの絵を描くことに。
ネコというモチーフは、私が猫を飼っていたから。
その猫を失ってからは、しばらくペットロスで賭けなかった。
でも、昨年からまた、涙無しで描けるようになった。
Iさんからの年賀状に、沖縄で頑張っている方に、手持ちの一個をあげたと書かれてあった。
だから、
私も、Iさんから頂いていた手持ちの石に猫を描く。
そうして、Iさんへ。
…の前に、月末のグループ展に出してからに。
これが、少しずつ、ナチュラルに増えた私の「ライフワーク」のひとつ。
こうしていると、優しさに包まれた気分になる。