uncolored wind

私に吹く風
アートとモノづくり

ダヴィンチ・コード

2006-12-28 13:55:43 | 映画

o公開がすっごく時間に追われている時期だったので我慢していた映画。

映画祭でも物議をかもしだしたらしい。私の教室には「モナリザ(実物大)」と「最後の晩餐」を掲示している。レオナルドダヴィンチっていう人はすごい人だ。

この世にいなくなってから今になってまで、彼がどんな人なのか多くの人が知りたがるような魅力を持っている。私などそんなに知りたいと思う人はいないし、その人が「ヒミツ」と言えばあっさり引き下がってしまう。彼は自分が何たるかを全くの秘密にはせず、「自分にはなぞがあるんだぞ」とあからさまににおわせ、「どうだ暴いてみろ」と言っているから引き付けられる。

この映画はダヴィンチのそういったことを上手に使っているし、カトリックの強引な歴史をセンセーショナルにからめていてマスコミが食いつくのも無理はない。出演者も私の好きな俳優ばかりで、魅力的な画面作りをしている。とにかく、人々の心が豊かに価値を認め合い、滅亡の路線からそれてくれればいい映画だと思う。


エクスリブリス

2006-12-28 12:53:27 | アート・文化

エクスリブリス

私が接している子どもたちは本が大好き。聞いてみたらみんな自分の本を持っている。

私の世代の感覚とは違う。

今年度は「蔵書票」を作ることにした。たくさん作って自分の本に添付したり、

友だちと交換してもよい。さて、問題は凸版を何でつくるか。

木も用いてみた。エッシャーの制作工程はとっても参考になった。あれだけち密なものを作るには木の種類や版画面の手入れも必要となってくる。それを無くしてエッチングのようなスクラッチのような繊細な線は出ない。どうしても繊維がじゃまになる。

次に石膏版。点描やスクラッチには良いが、彫るには気分がよくない。特に三角刀の滑らかな動きができないのでストレスが溜まる。版画は気分よく進められないとへこたれてしまう。

最後に彩玉ボード。ソフトセラミック製で彫刻刀での作業に多少の抵抗感はあるが、繊維がじゃませず、ニードルなどの細かい線も美しく出る。きっと版自体も捨てることなくずっと使ってくれるに違いない。


硫黄島からの手紙

2006-12-27 12:32:23 | 映画

この指とまらん会での話題。「その時赤ん坊がこの手の中に」を読み合わせる。

隣人に挨拶をしないのは心の暴力。大人社会のいじめは複雑で難しい。

「顔の見えない作物」の話。10ha以上作付けすると経済援助をするという作物は

専門家の中では全て「顔の見えない作物」と呼ばれ、企業を経ないと消費者の手には届かないという話。

「ベトナム・ホーチミン」の話。明るくガイドをしてくれた方のお父さんが、当時村長をしていてポルポトに殺され、地面から布切れが出ていて引っ張ると人骨だったりする話。

「硫黄島からの手紙」の話。・・・

で、昨日見てきた。クリントイーストウッドはよく調べている。映画館で見ると爆撃音が洞窟に響き、機関銃の音、ハエのたかる音、手榴弾の音が絶え間ない。もういい加減この場面が終わって欲しいと祈るような気持ちになる。画面ではそれをしのぐ絵面。現実はこの状況が何日も続くのだと思うと「地獄」とはこのことだと考えさせられる。「命」の捉え方にもたくさんあることがわかる。「天皇陛下のために命を無駄にしてはいけない」「自分のために命を無駄にしない」「命を盾にして少しでも戦況を長引かせ家族を守る」「命をただただ捨てられない」「生きて恥をさらすより、敵に殺される前に自害する」・・・いろんな人が自分の価値観で人の命を左右し支配する。まさに「地獄」です。アメリカ兵の描き方も偏りがない。負傷して母の手紙を傍らに息を引き取る兵隊や、覚悟して捕虜になった日本兵を見張るが自分が標的になるので保護せず殺傷する兵士など、観る人の気持ちに敵味方を作らせない。スピルバーグ監督の評もなるほどと思う。公開が短いが見ておいてよかった。


スーパーエッシャー展

2006-12-24 20:59:05 | アート・文化

Bunkamuraでやっていたエッシャー展。あるやんちゃな生徒が好きだと言ってたこともあり、この前丁度良い時間があって見てきた。DSを使いながら見る。開館時間でも並んでた。好きだなエッシャー。ウッドカットの凄いのなんの。DVDを今日も見ちゃった。ガチャガチャで出てきたコケのモチーフ触りながら、でんぐりでんぐりに癒される。 年賀状出した。誤解を受けそうな言葉を書いたかも。わかる人はわかるからいいや。明日は「この指止まらん会」久々に行けそう。