Light in June

文学やアニメ、毎日の生活についての日記。

隣人

2012-09-11 04:24:58 | Weblog
隣人は中国人の学生です。さっき、なぜかプリンターの設置をお願いされたので、(パソコン関係は分からないんだけどなあ)と思いつつ、引き受けてみたら、正常にインストールされない(CDをパソコンに入れても起動しない)。どういうわけか説明書もないし、パソコンとプリンターとを接続することが結局できなかったのですが、彼はどうやらコピーの必要に迫られていたらしく、とりあえずプリンターのコピー機能を使うことで、目的は達したようでした。

で、問題はその後の会話。何学部かと聞かれたので、(この前も同じことを質問されたなあ)と思いつつ、「文学部だ」と答えると、目を瞠って驚かれました。「文学部だって!?まさか!」みたいな。どうしてこんなに驚くのだろうと自分なりに推察するに、たぶん彼は、ぼくがあまりにもロシア語ができないので、ロシア文学をやるなんてありえないと考えているのでしょう。だから、ぼくはたどたどしいロシア語でこう言いました。「ぼくはロシア語がうまく話せない。でも読むことはできるんだよ」。そうしたら、彼はどうやら納得したようでした。・・・ということは、やっぱり彼が驚いた理由は、ぼくがあまりにもロシア語ができないので、ロシア文学をやるなんてありえないと考えていたのでしょう。

それにしてもあんなに驚くなんて、失礼な話です。いやまあ、仕方ないかな。

指導教授が付くことになったので、明日大学まで会いに行きます。ただ、ぼくがあまりにもロシア語ができないので、やっぱり驚かれるんじゃないかと不安です。というか、ぼくのせいで日本におけるロシア文学研究の水準を低く見積もられるのではないか、という不安があります。もっとも、ぼく以外の日本人学生は皆大変よくできる(できた)ので、ぼくだけが例外だと見られる公算の方が大きいでしょうけど・・・そうであることを祈ります。ただ、話すべき内容くらいは明日会うまでに考えておいた方がいいよな。と言っても、取り立ててこれを話したいというようなこともないんだなあ。差し当たっていま自分がやっていることをかいつまんで話せればそれでいいのかな。難しいな。いま読んでいる論文でも持って行って「これをいま読んでいます」とでも言えば話のネタにはなるかな。でも、「これはあなたには難しすぎる!」とか言われて別の論文を読むように勧められたら閉口するなあ。う~ん、悩ましい。

そういえば、隣人の学生はぼくの下手なロシア語に驚いているくせに、自分だってそんなにロシア語ができないようなんですよね。「指導教授」って単語も知らなかったし。「知らない単語」という表現も知らなかったし。でも聞き取りはできるし、一応ロシア人と意思疎通はできるみたいなんですよね。どうして?

とまれ、論文をもう少し読んでおいて、その上で指導教授に話す内容を考えることにしよう。
ちなみに今は夜の11時半頃です。日本との時差はきっかり5時間。だからまだ宵の口ってわけです。これから勉強かな。YouYubeでも聞きながら。

悪夢と呼ばれた部屋

2012-09-10 03:36:39 | Weblog
寮の画像を公開します。一枚目と三枚目は部屋の中の様子。二枚目は洗面所と浴室。一枚目はなるべく入寮したときの様子を再現しようと努めましたが、カーテンは正常だし、床もすっかり綺麗に掃いてあるので、それほど衝撃は大きくないかもしれません。三枚目はドアの外から撮った写真で、設置したばかりのポットや毛布などが見えるはずです。この日は明るい日射しが差し込んでいるので、わりと清潔な部屋にも映りますね。でも実際はけっこうひどいですよ。

悪夢と呼ばれた部屋


部屋が思ったよりも大きかったのはよかったですね。それだけは。ただ、本棚がないんですよねー。

悪夢と呼ばないで

2012-09-08 22:08:29 | Weblog
やっとネットが使えるようになりました。
モスクワに到着して6日目、かな。

寮の部屋は、ひどいものでした。カーテンはレールから引きちぎれたようにぶら下がり、木の床は埃だらけ、半分壊れかかったような椅子はぼろぼろ、ベッドにはシーツも毛布も一切なく、染みばかりが目立っていました。案内してきてくれたおばさんは、「ひどい!」「悪夢だわ!」と電話で誰かに語りかけ、ぼくには「明日まではここで寝ていてください。それからは、もっといい部屋に変えてもらいましょう」と言いました。それから、とりあえずシーツと毛布とをどこからかもらってきてくれて、これで一晩過ごすことになりました。

しかし、その毛布はどういうわけか砂だらけで、使い物になりません。仕方ないので、シーツだけをベッドに敷いて、何も掛けずに横になることにしました。ただしここは東京ではありません。外の気温は15度くらいでしょうか。室内も20度を超えるかどうかという肌寒さ。毛布一枚もなくてはとても寝られません。そこで、冬用のコートを着込んで、その夜は凌ぐことにしました。ところが案の定、それでも寒い。12時前に寝ましたが1時半にはもう目が覚め、それからは寝たり起きたりの繰り返し。でもほとんどは起きて寒さをじっと堪えていたかな。

結局、翌日以降もこの「悪夢」と呼ばれた部屋でぼくは生活することになりました。とりあえずカーテンは元通りにし、椅子にはクッションを置いて、毛布も取り替えました。今日は冷蔵庫さえ設置。こんなふうにして、ぼくのモスクワでの生活は始まりつつあります。

部屋の写真を何枚か撮ったので、今度ブログに載せようと思います。乞うご期待。