Light in June

文学やアニメ、毎日の生活についての日記。

悪夢と呼ばないで

2012-09-08 22:08:29 | Weblog
やっとネットが使えるようになりました。
モスクワに到着して6日目、かな。

寮の部屋は、ひどいものでした。カーテンはレールから引きちぎれたようにぶら下がり、木の床は埃だらけ、半分壊れかかったような椅子はぼろぼろ、ベッドにはシーツも毛布も一切なく、染みばかりが目立っていました。案内してきてくれたおばさんは、「ひどい!」「悪夢だわ!」と電話で誰かに語りかけ、ぼくには「明日まではここで寝ていてください。それからは、もっといい部屋に変えてもらいましょう」と言いました。それから、とりあえずシーツと毛布とをどこからかもらってきてくれて、これで一晩過ごすことになりました。

しかし、その毛布はどういうわけか砂だらけで、使い物になりません。仕方ないので、シーツだけをベッドに敷いて、何も掛けずに横になることにしました。ただしここは東京ではありません。外の気温は15度くらいでしょうか。室内も20度を超えるかどうかという肌寒さ。毛布一枚もなくてはとても寝られません。そこで、冬用のコートを着込んで、その夜は凌ぐことにしました。ところが案の定、それでも寒い。12時前に寝ましたが1時半にはもう目が覚め、それからは寝たり起きたりの繰り返し。でもほとんどは起きて寒さをじっと堪えていたかな。

結局、翌日以降もこの「悪夢」と呼ばれた部屋でぼくは生活することになりました。とりあえずカーテンは元通りにし、椅子にはクッションを置いて、毛布も取り替えました。今日は冷蔵庫さえ設置。こんなふうにして、ぼくのモスクワでの生活は始まりつつあります。

部屋の写真を何枚か撮ったので、今度ブログに載せようと思います。乞うご期待。